2026.11.1
コントロールしない対話相手
2026.11.1
コントロールしない対話相手
(先生とお兄さんから課題を見つけていただく)
今日はラウンドレッスンでした。昨日、北谷津で朝から晩まで息子のキャディバックを担いで疲れ果ててしまった。なかなか寝付けず。そんな父の不調を見て見ぬ振りしてラウンド後は野球。
大学生のお兄さんが参加されていたので、パッティング、アプローチ、ショット、と見学。ただで学べる。しかも息子の課題についても、大学ゴルフ部の現状についても、日々の練習メニューについても、色々と教えてくれるというか、私が節度をもって聞く。感謝しかない。
レッスンではスイングアークを大きくすることに取り組む。先週のレッスンで指摘された課題を1週間、レンジとコースと会長のところでやってきましたが、まだまだのようで... タメこそが命、と息子は思っている節があって、そこを穏やかに。難しい。ショット後に私の方を振り向いて、「できてる?」と聞いてくるけど、私にはそのジャッジができず。本当にわからない。できてるんじゃん、と返して、すぐに先生に確認してもらうと、できていない、という。
そんなやりとりをしている時に後ろから声をかけられる。ここのメンバーさんでよくお見かけする方々でしたけど、お話しするのは初めて。シニアのメンバーさん。声がうるさい、と咎められるのかなと思ってビクビクしていたら、息子のキャディバックにつけている北谷津ジュニアのネームプレートを指して、「懐かしいなぁ。北谷津かぁ。篠崎さん(注: 北谷津所属の篠崎紀夫プロ)はまだ指導されているのかな。千葉プロ(注: 千葉晃プロ)を思い出すなぁ」と。横におられたマダムも「懐かしい。もう随分と昔のことね」と。ご子女が北谷津でゴルフされていたのかな。昨日、北谷津でラウンドしてきたんですよ、と伝えたら、嬉しそうな表情を浮かべておられた。
スイングアークをおそらく数ミリ大きくできた息子。ランチ後に大学生のお兄さんとパッティング対決してラウンド開始。トップの間(ま)が若干変わった息子。あがり2ホールで振り遅れショット、パッティングの際にちゃんと向けてなかった模様。パッティングに関しては早速家で取り組みましたけど、他の3人のお兄さんたちが居残り練習するなか、野球がしたすぎて、バッティングセンター併設の屋根付き&照明付き練習場へと直行。1時間、汗を流して帰宅。
昨日の投稿に対してコメントを寄せていただいた方々、ありがとうございます。全て、息子よりも年上のジュニアさんの親御さんから。試合なんて中学生ぐらいから出ればいいよ、という意見から、今から沢山参加して経験積んだ方がいいよ、という意見まで。どれも納得がいく。でも自分の考えとは真っ向から対立する意見に接すると反論したくなってしまう。これまでやってきたことが間違いだと思いたくないからか… 複眼的に考えねば。改めてありがとうございます。
ゴルフライフを充実させるという点を一旦横に置いといて、競技ゴルファーとして上を目指すことだけを考えると、私としては、試合に出るかどうかの判断は、繰り返しになりますけど、道具や日々の練習に無理が生じないかどうかにかかっている。Tiger Woodsプロは幼少期の頃から、7, 8歳年上が参加していようが、試合に出ておられた。
息子も真似て、と年長の頃は考えていたけど、実行しませんでした。息子のデビュー戦@鶴舞で、大人のクラブを持たせてしまった。勝つために大人用のドライバーヘッドを使って飛距離を稼ぐ。試合直前でジュニア用から大人用に14本すべて入れ替えた。今思えば、ウッド系はシャフトが若干長め。横振りでゴロ玉で飛びまくる。圧倒的に有利。当日はショートゲームが冴え渡っていましたけど、それは3本のVOKEYウェッジのおかげ。重たいヘッド。ドーンと途中で落ちなければ、ボールをその重さでしっかりと運んでスピンも入りまくり。アメリカから取り寄せたノーメッキ60度のTを当時の息子は多用していたけど、56度のFなんて優しさを極めている。ジュニア用の軽いウェッジの方が難しいと思う。当時はジュニア用の方が無理が生じずスコアが出やすいのか、あるいは、大人用の方が出やすいのか、良くわからず選んでしまった感はあるけど、ウッド系の恩恵は大きかったと思う。
一方、Tiger Woodsプロはお父様の方針のもと、幼少期、かなり早い段階で、いわゆる道具のスペックダウンを実行された。それは長期的な視点に立ってスイング形成をするため。でも目先の試合に出まくる。そして結果を出す。我々も真似て、ゴルフを始めてからデビュー戦直前までジュニア用、さらにそのデビュー戦後はジュニア用に戻しましたけど、その3ヶ月後のデビュー2戦目@アメリカで、また大人用に戻し、試合に臨んでしまった。負けたのは道具のせいだ、慣れたジュニア用だったら勝利していた、なんて当時は親子で訳のわからないことを話していたけど、試合で勝ちを意識すると、結局、大人用のクラブを使った方が飛んで安定する、という結論に至り、実戦投入、となるわけです。
クラブ選びに迷走したので、 身近な賢人たちに教えを乞い、さらにUSKidsやFlynnのベテラン開発者の方に相談して、今に至っております。たまに大人用のクラブを触ったりして、USKidsのローカルで1度だけ懲りずに大人用クラブを入れて戦いましたけど(一応、実験で)、あとは全てジュニア用クラブ13本+L字パターという組み合わせで全ての試合に参加してきました。試合以外のラウンドでもほとんどそれで回っております。
何が言いたいのかというと、このジュニア用クラブ13本+L字パターのセッティングで試合に出るのは不利だ、ということです。ウッド系があまりにも飛ばないから。14度のドライバーからの流れ。シャフトは短め。ついこの前までは15度。ロフトがこんだけ寝ているのには、ここで何度も触れてきましたけど開発者の明確な意図がある。今年のUSKids世界大会でも現場で直接、開発チームの方々から話を聞いて、質問をして、意見を聞いて、反論の余地なし。
でもこれだと飛距離という点で試合では圧倒的不利。年上となんて勝負にならない。今回のUSKids世界大会は同学年との試合でしたけど、ドライバーは大人用のヘッド(注: 多くのジュニアさんはさすがにシャフトは短い)で、息子は不利だったと思う。息子のスピードをもってしても上位の子たちと飛距離で差をつくることが難しい。10度の大人用ヘッドを使われてしまうと... でもそこは、アイアンとアプローチ、パッティングでカバーしていた。息子に脱帽。
要するに、勝ちだけにこだわると、同級生だけが参加する試合であっても不利。Tiger Woodsプロの幼少期みたいにスペックダウンして、身体に合ったクラブだから結果としてスコアに反映され勝ちまくる、という風にはならないのです。身体に合わないクラブの方が飛距離が出て安定することもある。勝つために試合に出る、という息子ですから、出れない。もちろん、勝ちにこだわらないなら出れる。でも勝とうとしない、自分のベストをそこで尽くすというのは、本物の緊張感がない。そういう考えを息子は持っている。ある意味、ズルして勝った経験を持ちそれを自覚している息子が言うのだから説得力がある。
ジュニア用クラブに関心が向いたもう一つのきっかけ。それは、先にあげたデビュー戦@鶴舞で同組だったジュニアさんがUSKidsのクラブを手にされていたこと。デビュー戦の直前で大人用に切り替えた息子ですが、それまではずっとUSKidsのクラブを使ってゴルフをしてきた。切り替えたのを後悔したのは、デビュー2戦目@アメリカではなく、そのデビュー戦の試合中でした。そのジュニアさんのパパ、なんとプロゴルファー。そのパパに対して無知な私が「RはAP2とボーケイ使ってるんですよ!」なんて自慢げに話してしまった。息子のスイングを見れば、打てていないのは明確だったはず。ドライバーだってTSiシリーズの軽めで12度のヘッドにしてましたけど、こちらも重くてデカヘッドで振り抜けていないのは明確だったはず。ゴロ球... いや強烈なアッパー。下半身が安定し、バランスよく振れているとは思うけど、超ノロノロ。
そのジュニアさんとのラウンドが息子にとって人生初の試合だったわけですけど、それは私にとっても同じでして、初めての試合。そのパパさん、息子さんに徹底して考えさせてプレーさせていて、私は腰を抜かしてしまった。私もラインを読んだり番手を選んだりはせずに息子の判断にほぼ全て任せていましたけど、レベルが違う。全くコントロールしていない。気をつけるところとか、狙い場所とか、明確なヒントは与えずに、材料は与えて考えさせる。で、思うようなショットやアプローチ、パッティングの結果が出なかったら、それを考えさせる。失敗を前もって封じ込めていない。
そのパパさんの姿勢に私は感銘を受けて、翌日から即実行。息子の対話相手にはなる、でもコントロールはしない。そもそも私は教えることができないというのもあるけど、試合に限らず、押し付けはしない。スイングやマネジメント、その他、息子が成長する上で必要となることはプロに指導を仰ぐ。私は教えない(教えられない)。対話相手。そのパパさんはプロなので教えることもしておられると思うけど、あの試合での息子さんに考えさせていた光景に、ジュニアがあと伸びするのか、低年齢期だけの活躍に終わってしまうのか、その分岐点みたいなものを私は見て取ってしまった。
我々親子でいうと、きっちり教えながらも(外の師匠)、コントロールはしない(わたくし父)。私が教えることができる存在だったら、次のようになってしまうと思う。きっちり教えながら(わたくし父)、結果的にコントロールしてしまう(わたくし父)。親がこのふたつを高次元で実現するケースがあり得るのだろうか。私は無理。親としての私は感情的になっても厳しくできない。だから厳しさのある外の師匠に頼る。違う世界を見ることができる。でも、そのパパさんは1日だけの出会いでしたけど、試合で確実に息子さんをコントロールしていなかった。そこに腰を抜かしてしまったわけです。デビュー戦に至るまで、コースやレンジで、パパやママがコントロールしまくりながら教えている姿を私は数多く見てきて、それが当たり前だと思っていたから。厳しいのか感情的に怒っているだけなのか。トップまで上り詰めた例が日本ではあるので救いのように一見感じてしまうけど、アマで指導経験ゼロの指導で上に行くなんて運任せじゃないかと。対照的に、プロなのに、コントロールしていない。いや、プロのレベルまで到達されておられるから、コントロールしていないのか。そこに本物の厳しさがあるような気がしてならない。
そのパパがジュニアクラブを息子さんに渡しておられる。前振りが長くなりましたが、我が息子、そのパパの息子さんと来週土曜日にラウンドすることが決定。私の方からお願いして。その前に息子に聞いてみたいら、「一緒にやりたい!!!!」と。およそ3年半ぶりの再会。今から息子のテンションが上がりっぱなし。私は色々と聞きたいことがあるし、息子さんの成長をインスタで拝見させていただいておりますが直に触れたい。息子にとっても素晴らしい経験になる。純粋に楽しみたいけど、わたくし親の成長もここで確認できる。少しは成長した姿を見せられるとは思う、親子共々。
(ノックマシーン。息子にコントロールされる父)