2025.7.3
再び、ジュニアの聖地へ
2025.7.3
再び、ジュニアの聖地へ
(この地、初ホールはバーディー)
まだアンパンマンのプラスチッククラブを振り回していた息子、3歳の夏。当時、「ゴルフ、ジュニア育成」という言葉で色々と調べていると、北谷津ゴルフガーデンの名とともに千葉晃プロの名前に多く接しました*1。北谷津がジュニアのコミュニティとして魅力的に感じて、居ても立っても居られず、息子を引き連れてお話を聞きにいきました。専務?社長さん? クラブを持っていないのでレンジもコースも見学しただけで、ワンショットもしておりません。
聞けば聞くほど魅力を感じたのですが、その際に周りにいらっしゃったジュニアさんの多くがプロを目指して日々練習していることを聞いて、まだ息子は3歳だし、プロ志望のジュニアさんに囲まれてしまうことに当時少し引っかかるものがあって、また、家から遠いこともあってその後は訪れる機会がありませんでした。"ジュニアの聖地"。近くを通っても敷居の高さを感じて、なかに入る勇気が持てず。
「北谷津のショートコースは面白い」。ラウンドレッスンを一緒に受けているお兄さんから最近何度か聞いて、また再熱。本日およそ5年ぶりに行ってきました。まずは18ホール回ってから、ラウンジで肉そば(父)と豚丼(息子)を食べて。そして2周目。一瞬、スコールのような強い雨。ラウンド中のゴルファーさんたちが退避しているなか、そのまま回りきりました。ラウンドを終えると、退避していた若いお兄さんとお姉さんが戻ってこられて、「この雨で回ってたんですか⁉︎」と驚かれましたが、我々親子はゴルフ場がクローズしない限りやるんです。子供にやらせてるよ、と思われていないか心配です。そんなことないかな。私も打ってますので。2周目を終えると息子が一言。「楽しすぎ」。キャディ兼プレーヤーで疲れ果てた父に、「もう1周したい」とせがんできましたが、予定があったので周れず。
息子のゴルフクラブと自分のウェッジが入ったゴルフバックを担いでの東コースのアップダウンはキツかった。私のレベルでバーディーとるのは至難の業。私のショットはグリーンをほぼ捉えないので、芝からの短いアプローチの練習にもなりました。グリーンが硬くて難しい。往復作業も。小技も磨かれそう。
帰り際に、受付の前でご年配の男性に声をかけられました。「今活躍しているたくさんのプロたちが小さい頃に練習に励んでいたよ。君より小さい頃に」と。続けて「息子さんのスイングを見てないが上手そうに見える」と。えっ。おそらくお客さんではない。ずっとこの場で子供たちを見続けてきたお方のように感じました。息子は自信を深める。はやく行けばよかった。
クラブハウスには名だたる "名"。サイン、横断幕、トロフィーの数々。その名のなかには、賞金女王に、賞金王に、日本アマチャンピョンに、世界のメジャーチャンピョンに、そして全国高等学校ゴルフ選手権大会(男子団体の部)を制した学校。
ますます敷居が高くなりました。
*1 千葉プロにはご著書がある。千葉晃 (2000),『わが子をタイガーにする方法:親子で楽しむゴルフ練習帳』, 河出書房新社. 主タイトルに目が奪われてしまうが、いかにゴルフを楽しむかを問いている本。サブタイトルが主タイトルのような気がする。TPIやUSKidsのワークショップに出ていて、スイングに関して私が一番頭にこびりついているのが「癖」。千葉プロ曰く、「ゴルフは言語学習ではなく体で記憶するものであり、一度体でおぼえたことは生涯忘れない。だからこそ幼いころからボールやクラブに親しむことには大きな意義があるのです(p.7)」。それを踏まえて、次のご説明、小タイトルになっている。「一度誤ったことを教えれば、その悪癖で、子供は生涯苦しむことになる(p.14)」。"悪癖"。道具に関しては、さらにそれを踏まえて以下のように忠告されておられる。こちらも小タイトルで太文字。「大人の重くて長いクラブは、成長途上の子供の筋肉や関節を痛めかねない」。続けて、「...小学生以下の子供は、いっけん大人のクラブが振れているようでも、筋肉にかかる負担は多大で、無理を繰り返せば取り返しのつかないケガや故障につながります(p.11)」。長年、ジュニア育成の現場で、数多くの、そして定点観測(プロ転向後、ジュニア卒業後も含む)し続けてきたプロのお言葉。現在、ジュニアであってもフィッティングを受けてシャフトの重さは対応できるし(総重量は...)、長さも対応できそうだが、なかなか難しいところ。重さと長さ。怪我だけでなく、"悪癖"にもつながる。
(2020年8月9日夕刻、初めての北谷津)