この文章を書いている私、父は、小学生の時にゴルフクラブを振ってその難しさに一日で断念(おそらく10球も打っていない...)。今振り返るとそのクラブは大人用のものだった。30年近くのブランクを経て、2020年8月、息子と再開することに。
息子は、ヘッドにアンパンマンが描かれたプラスチック製のクラブでゴルフの世界に入り、2020年8月(当時3歳)にU.S. Kids Golf のクラブに持ち替えて初レンジ@川口グリーンゴルフ。11月からレッスンを開始@都内のゴルフアカデミー。翌日、全英オープンを想起させるような強風が吹き荒れるなかで初ラウンド@川口市浮間ゴルフ場。落葉が至る所で渦を巻き、耳が凍るかと思うほどの寒さ。まわりを見渡しても私たち以外にゴルファーはいなかった。
100切りを達成したあと成長が鈍化した父を横目に、息子はめきめきと腕を上げ、初の試合となったPGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会(2023年3月29日、男子6歳以下の部、パー72)で過去最少スコア65で優勝*1*2。ただ、世界ジュニア@米国サンディエゴでは、父が選んだクラブと練習ラウンドの仕方が足かせとなり本人の望んでいた結果が得られず...
6歳の子供にしては重すぎる大人用のヘッド(ウッドだけでなくアイアンも)、PGAツアーに参戦する超一流プロが愛用するバウンス4度の60度ウェッジ、往年のプロが愛してやまないクラシックなL字パター(デルマーや#9といったマレット型ではなく)。詰め込んだ練習ラウンドで疲れ果て、日本とは異なるパー3が多いセッティングで(パー65、3 round)、タイトリスト718AP2の5Iや6Iでグリーンを狙う息子の姿。よほど悔しかったのか、帰国後は親子で楽しみながらも、コースを中心として圧倒的な取り組み量と一球一球に対する力の入れよう。
とはいっても、今のところ競技志向ではない父は懲りずに、PGAツアープロたちが好む形状のドライバーにフェアウェイウッド、そして昨今プロたちから敬遠されながらもうっとりするほど美しいマッスルバックアイアンにL字パターという、オーバースペックなセッティングでゴルフを堪能中。
6歳以下女子の部、7-8歳男子の部、それぞれ日本代表で世界ジュニアチャンピオンとなったご本人やその親御さん、そして事前代表合宿や世界ジュニア大会に出場していたお兄さん・お姉さん(親御さんも含む)と接して、親としてゴルフに対する敬意や知識の足りなさを思い知らされる。幼稚園生の頃から頭角を現して今なおトップレベルの子もいれば、徐々に力をつけて(あるいは小学生2,3年生頃からゴルフをはじめて)中学、高校で代表になった子もいた。特に、ジュニアゴルファーなら誰もが知る中学生のお兄さん二人と事前代表合宿で幸運にもラウンドし、その技術の高さのみならずゴルフに対する姿勢に圧倒される。息子にとってこれがはじめての親以外とのラウンドとなった(世界ジュニア予選を除く)。
父は猛省し、ジュニアゴルフの現状を研究。こうなる前にもっとはやくやれ、ということですが...
本業がモノ書きなので、資料を集めて分析したり、その道のプロ中のプロと議論したり、あれこれ考えるのが、好きで強み。いずれはゴルフにまつわる本を書きたい。自分なりに考えたことや日常の風景を残しておきたいと思い、書きためることに。まだゴルフの世界に入ったばかりなので、見当違いなこともあるかと思います。温かい目で見ていたただき、ぜひお付き合いください。
ゴルフ場やレンジで見かけたらお声がけいただけると嬉しいです。
2023.11.21
Son (6Y.O) 大竹凜人
Father 光寿