2025.12.22
素直さ、の逆は?
2025.12.22
素直さ、の逆は?
(60度にしては遠すぎでは... 散っている)
昨日の投稿で、重くて長くて硬いのは100%ない、と書きました。ただタイミング良く前日に、山下美夢有プロのお父様のインタビュー記事を見つけたので、考えさせられながら書いておりました。息子のクラブ選びで血迷って以降、私の考えに全く揺るぎはないですけど。読まれた方も多いとは思いますがご紹介します。
5歳からゴルフを始めた山下美夢有プロ。最初からうまかった、とお父様が振り返るなかで、当時のスイングとクラブについて次のように語っておられます*1。
「そうですよね。ちっちゃい頃って、みんなきれいなスイングするんですよ。クラブが重たいから(当時のクラブは地クラブメーカーの大人用を短く切ったもの。アイアンはマッスルバックで、スチールシャフト)。でも、それをみんな変えていくんですよね。あの子は多分、小学校の時からずっとスイングは一緒。始めた時のスイングをずーっと変えてない。ほとんどの子はみんな、変わっていくんですけどね」
"大人用のクラブを短く切ったもの" で、マッスルにスチール。ベテランのプロゴルファーの幼少期を思い浮かべるようなクラブ。クラブが重いので綺麗なスイングをする、というスタンス。これは息子が一瞬、タイトリスターだった頃のセッティングと考えに近い。その時は完全に私の自己満足と当て感養成の勘違い。
男子と女子、世界で求めらる距離に代表されるように、おそらく違う世界なのかなとは思いますけど、ショットメーカーとして世界で名を馳せる男子プロのなかには、ジュニア期にマッスルを使っておられないプロもちらほら。Tiger Woodsプロは17歳の頃はキャビティ、松山英樹プロはアマ時代は一貫してキャビティ、Collin Morikawaプロは大学卒業後にマッスル。マッスルで当て感を養うとか意味ないかもと。松山英樹プロの、あのアイアンショット。プロになってからマッスルを使われたという話を聞いてしまうと、ジュニア時代に頑張ってマッスルでスイング作りしなくてもな、と思ってしまう。ミスがミスとしてはっきりとあらわれるヘッドを使うとか... 恣意的に私がお三方を取り上げさせていただいておりますが、この3人を目の前にしてしまうとひれ伏せてしまう。
で、問題は?スチール。これも、昨日触れたようにカーボンかスチールか、という点はほとんど意味なく、シャフトに関してはまず、長さ。Tiger WoodsプロはNIKEの広告やお父様の説明にある通り、未就学児のいっときを除いて常に短め。山下美夢有プロもお父様の説明によると、短く切っておられるので、大人用のレングス、そのままではない。しつこいですが、長いシャフト or 大人用クラブを切ったもの(注:重さ)を使うことについて、ジャンボ尾崎プロが警鐘を "親" に鳴らしておられる。
結局、どうでもいいじゃんとなりそうなんです。"山下美夢有プロだって小さい頃からマッスルでスチールなんでしょ。しかも、重いクラブで綺麗なスイングをつくって今に至るまで変えていなんでしょ。怪我もしてなさそうだし" ということで、うちも真似しようと。いやすでにそうなっていれば、"あ〜、よかった。山下プロも同じだった" とかなりそう。
でも、山下美夢有プロに限らず、Tiger Woodsプロだって、松山英樹プロだって、Collin Morikawaプロだって、たとえば "ジュニア時代に、こういうスペックのクラブを使ってたら、今、もっと活躍しているかも" という論が立ちうるわけです。証明しようがないですけど。マッスルをバンバン幼少期から使って名プレーヤーになったゴルファーは時代を遡ればおそらくたくさんいらっしゃるわけで。
山下美夢有プロのお父様は、「ちっちゃい頃って、みんなきれいなスイングするんですよ。クラブが重たいから」と説明されておられます。一方で、Tiger WoodsプロはNIKEのジュニアクラブを世に問うことを通じて(&ジュニア時代にクラブのスペックをあえて落とされている by Tiger Woodsのお父様)、松山英樹プロはアメリカの多数のジュニアクラブの存在を指摘することを通じて("ハード" という言葉を使われて)、そしてジャンボ尾崎プロはジュニアセレクションの場を通じて("スイングも崩れる”と強調されて)、ジュニアが手にするクラブを、こうした方が良い、と提案されているわけです。しかも、お三方とも、半端じゃない結果を残された後で。わたくしはそうした賢人の声に耳を傾け、従っているわけです。素直に。もちろんジュニアクラブの開発者の意見や思想、そしてデータと論理と直感に基づいた提案に反論する余地が私にはないのも大きい。
怪我。繰り返しになりますが、たまたまの船に息子を乗せられない。実験台じゃないので。道具で無理して個性を出す勇気が私にはない。てっぺんを目指すなら周りと違うことをやらなきゃダメだ、とはならない。まぁ、一瞬だけ勇気を出してやっちゃいましたけど。ぜひ、道具以外のところで。そもそも息子は今のところプロを目指していないわけで。
その道具以外のところが、継続的なレッスンと親子ラウンドと日々の地味練と、今日も訪れた会長のところ、となるわけです。日が暮れるまで、会長のところにおりました。こんだけ取り組んでも、先日ラウンドさせていただいた女の子のお友達とは雲泥の差が出てしまいましたけど、早速それを糧にしているのか、息子自らメニューを考えて、ライを変えながら、60度のみ!でアプローチとショットの練習をしておりました。父の話を聞かずにキレキレになりましたが、山下美夢有プロのお父様のように技術的なことを教えることは、私の場合、今後もゼロなんだろうな。技術的なことを話題にしただけで、険悪な空気が漂ってしまう。そして激しいやりとり、というか一方的な父の物言い。ゴルフについて何の対話をするのか、我々親子は。道具だけか…
一番の才能は、「素直さ」とお父様。父と娘、うらやましい。
*1 "山下美夢有はなぜ強いのか?「スイングは5歳からずっと一緒」/コーチの父・勝臣さんインタビュー【前編】," ゴルフダイジェスト・オンライン, 2025.12.19. これぞジュニアゴルファーの親が読みたい記事。行間読むと、スパルタ... クラシックバレエをやられていた。初耳。これこそ、"あ〜、よかった。山下プロも同じだった" とかなりそう。世界ジュニアの話題になり、「ちっちゃい時になんぼ世界で活躍しようが関係ないですから」とお父様。これも証明しようがない。おっしゃる通り、ジュニア時代に世界で活躍してもプロの世界で苦労されておられる方もいらっしゃる。山下プロのように "関係ない" ゴルファーもいらっしゃる。私としてはかけがえのない経験になると思う。アメリカ国内という位置付けになってしまうが、タイにルーツを持つTiger Woodsプロは世界ジュニアを連覇されているし、Rory McIlroyプロだってジュニア時代に世界を股にかけて活躍。Scottie Schefflerプロはアメリカを飛び出して日本開催のトヨタジュニアゴルフワールドカップで活躍。そもそもジュニア期から活動拠点がアメリカなら世界がそこにある。ジュニア時代の世界での成績、イコール、プロの世界での活躍、じゃないが、試合への向き合い方、取り組み方次第ではプロゴルファーの世界だけを切り取ってもプラスになるのでは。山下プロご本人の意見をお聞きしてみたい。