2026.7.26
この場所で(試合4日前)
2026.7.26
この場所で(試合4日前)
(この距離でこの振り、友達もびっくり仰天)
昨夜、宿に到着。今朝は遅めに起きて試合会場へと向かう。Pinehurst Country Club。Boy9の場所はPinehurst No.1。全米オープンが開催されるNo.2は真横にあり、レンジ&パッティンググリーン&アプローチエリア&クラブハウスはなんと共用。その全てが広大。今日は日曜日で、まだ試合は4日先なのにジュニアは全部使い放題。レンジは芝から(注: 時間帯によってはマット)。今日息子はラウンドしないのに、しかもビジターで… 息子の意思と私の方針が合致して明日も練ランはしないので、この施設を思う存分に無料で楽しんでいただきたい。
パッティンググリーンには18ホールのパターコースがあって2年前も回りました。今日はブラジルのジュニアさんと途中で合流。続けてもう18ホール回って、さらに途中3人のジュニアさんが合流して楽しそうに勝負していました。
アプローチエリアでもその年下のジュニアさんと一緒に練習して、併設のパー3コースの予約が明日当日取れたら午後からご一緒させていただく予定。Boy7,8はここではなく2年前息子がプレーしたMid Pines Inn & Golf Club。
「こことはだいぶ速さとか違うからそっちで練習した方が良いよ」とパパ、ママさんに伝えると、「こっちの方が楽しいから」と。Mid Pines GCも長い歴史があり、コースは攻めごたえがあって、ジュニアさんにも優しくて、何もかも素晴らしすぎました。クラブハウス併設の宿に泊まり、古き良きものに触れられた記憶があります。時間があるならまた訪れたい場所ですし、インスタアカウントでその景色をアップしてれるので、日本にいならがらアメリカのゴルフライフを疑似体験しております。
で、先ほどの親御さんの姿勢。私も見習わなくては。楽しさ。試合前だと、いつもの練習を、とか、うちは遊びできてるんじゃない、勝ちに来てるんだ、とか親が力入っちゃいそうで、私はそれを見事に体現していたわけですけど、なんか違うな...とも何処かで思っていた。
子供たちが永遠と回り続けているので私はハウス前のベンチに座って広大なパッティンググリーンを眺めていた。そこで気づいたことのひとつ。パッティンググリーンの5/6ほどがパッティングコース、残りの1/6が通常の練習用となっているのですが、コースにいる子たちは表場が明るい。比べると練習用の方の子たちはどうしても暗く見えてしまう。練習器具を持ち込んだり、親御さんやコーチとやりとりしながら黙々と同じ動作を繰り返している。我が息子はずっとコース。笑いながらルンルンで遊んでいるのが遠くからでもよくわかる。ブラジルの親御さんも、途中から加わったジュニアの親御さんも、技術的なアドバイスは一切送っておられない。レジャー施設のパッティンググリーンで遊んでいるかのようで、試合前とは思えない。数年前の私なら後者の方。そこからジュニアゴルファーの親として成長した?今は、試合で勝つことを考えても、将来を見据えても、今この瞬間を考えても、この時間が大切だと本気で思っている。コースで想定されるあらゆるラインが18ホールに入れ込んであるような感じを受ける。少々雑に打っているかもしれないけど、ラインを注意深く読み、一緒に回る子たちのボールの転がりを観察し、その上でというかそれをひっくるめて遊んでいる。2年前ここに訪れたときは、試合前ではなく、試合後だった。なぜなら、試合会場であるMid Pines GCのグリーンに慣れたかったら。でも、それだけじゃないですけど、試合では思うように対応できなかった。ブラジルの親御さんから改めて突きつけられました、なんでここに来ているのか、と。ありがとうございます。
別に考え方は人それぞれなのでどちらが良いかという話ではないけど、数々の歴史を作ってきたこのPinehurst GCがパッティンググリーンのそのほとんどを老若男女楽しめるコースに割いてきたことに深い意味があるような気がしてならない。クラブハウス、目の前全部の空間を。そういえばOld Course at St Andrewsにはさらに大きなスペースをパッティングコースに割り当てていた。しかも海に最も近く、スタートホールのグリーン真横の場所を。
話はガラッと変わりまして、レンタカーの日産 Rogueで宿に戻ってインスタを見ていて、3MオープンでJackson KoivunプロがPGAツアー初優勝を飾ったことを知る。アマ最強と言われてきてプロ転向後すぐ勝ってしまう凄み。いままで、アマ最強と評されてきたゴルファーでもプロの壁を打ち破るのに苦労されたプロは数知れず。21歳。で、AJGA、その他試合、特に大学生になられた時からの活躍は追ってきましたけど、今回息子の出場するBoy9で何位だったのか改めて確認すると、9位(4オーバー)。ときは2014年。試合会場はPinehurst No.6で、2015年からBoy9はNo.1を会場にしてきたので、距離は同じぐらいでもスコアは参考にはならないけど、9位ということで?、何の根拠もないけど息子は「9位までには入りたい!」と今にところなっております。だんだん、目標の順位が上がってきている。2年前より上 → 20位以内(シード権相当) → とりあえず10位以内 → そして本日、9位以内。明日はそろそろ順位ではなく、イーブンとかアンダーとかスコアの話をしたいな。明後日は数字ではなくどういうゴルフをしたいのか、それを目標としてもらいたい。まあ前日は優勝を目指すとか、他者比較基準に親子でなっちゃいそうですけど。
ちなみにJackson Koivunプロ、USKids世界大会には8歳から出場されていたようで、Boy8 はT7位、Boy9は9位、Boy10は?、Boy11はT7位、Boy12はT5位。その後の活躍も目を見張るものがあるわけですが、やはり小さい頃から安定して上位に食い込んでいた。やっぱりもうすでに数字の話になってしまう... 反省。
Jackson Koivunプロは高校3年生にあがる直前にカリフォルニア州から、ここPinehurst GCのあるノースカロライナ州に移られたそう*1。お母様のMeghanさんによると、その理由は、カリフォルニアでは当時、AJGAの大会が少なかったから。ノースカロライナに移住して、高校の最終学年をオンライン授業にして、多くのビッグトーナメントに出場できるような環境を整え、SEC(Southeastern Conference)の大学ゴルフ部のコーチたちにアピールする機会を増やせると考えたのがその背景にあるとのこと。
前にもこのサイトで触れましたが、ご両親共にゴルファーではない。ただ、最初にゴルフを覚えたSanta Teresa Golf Clubがパブリックの9ホールで、そのクラブが「あらゆる年齢・レベルのゴルファーに最高で最も楽しい学びの環境を提供すること」を理念としていた。"楽しい学びの環境 (enjoyable learning environment)" 。これは、今ここにいるPinehurstと通ずるものがある。
この2025年に書かれたNCGA(Northern California Golf Association)の記事。最後はこう締めっくられている。
「来年の夏か、その翌年の夏か。King KoivunがPGAツアーで優勝トロフィーを掲げる日は、そう遠くないだろう。すでに2027年ライダーカップ・アメリカ代表候補の一人として名前が挙がっている彼だけに、その瞬間が訪れるのは時間の問題だと感じさせる」
当たりました。2026年夏、世界ランキング1位のゴルファーを目の前にして、優勝。今週、USKids世界大会に参加するジュニアたちに夢を与えたことには間違いありません。10年ほど前、試合に参加されていたのだから。そして、高校生になってこの場所に移住という形で戻ってこられたわけだから。
*1 Morfit, Cameron, "Jackson Koivun hits new heights in Summer of NorCal," Northern California Golf Association, 2025.10.28. 8年間、フラッグフットボールチームのクォーターバックを務めていたらしい。PGAルーキーで優勝、大学1年生の時はJack Nicklaus賞、Fred Haskins賞、Ben Hogan賞、Phil Mickelson賞、総なめ。こういう大学ゴルフ部出身のプロがPGAツアー上位では多い印象がある。なぜKing Koivunになり得たのか。幼少期にその片鱗を見せていた。まずは競争心。そして、ショートゲームの強さ。最初指導を受けていたコーチが転勤したためその同僚のFred Garciaプロがお母様の要望を踏まえて引き受けることになった。そのGarciaプロ曰く、「昔、Corey Pavinと一緒にプレーしたことがありますが、Jacksonのショートゲームのタッチや手先の感覚は彼に匹敵します。恐れを知りません。どんなショットでも打てるし、どんな大会でも勝てると本気で信じています」。やはり手か。