2026.7.24
パッティング、正解はあるのか
2026.7.24
パッティング、正解はあるのか
(聖地のネームプレート)
久しぶりに北谷津ゴルフガーデンに行きました。昨年の秋、年間パスポートのジュニアメンバーとなりました。その後、何度もラウンドしましたが、ネームプレートを受け取るのを忘れていた。本日、受け取りました。すぐにキャディバックに取り付ける。
一昨日、昨日よりは暑さがおさまったかな。到着した時は大人ゴルファーさんがお一人だけ。ゆったりと1周。北谷津にはサブグリーンがあるのですが、いつ行ってもClosedの看板が立っていた。今日初めて2つのホールでサブグリーンが使われていて親子でテンションが上がる。このサブグリーン、極小。冬だったらキャリーで止めるのは至難の業だろうな。2つともメイングリーンより距離が短いけど、木が絡んだり、砲台だったりと、スコアが出ない。渡米前の最終調整として来たのに親子で険悪なムードが漂ってしまう。パターもバカバカとは入らない。自信を失わないように息子に声をかけるも、私の方が絶好調でしてその声が全く届いていない様子。これはマズい。
ラウンド後、「今日はもう終わりですか?」と受付で声をかけられて、さすがにレンジで復習かなと思いきや、キャッチボールしたいとなりまして公園で汗を流す。試合は大丈夫だろうか。自主性に委ねる。午後は東京に戻って渡米の準備。準備している間に、Nintendo Switchのリングフィットアドベンチャーをひたすら夕飯まで遊んでいる。昨日、運動教室に行けなかったその反動か。ただ単にゲームしたいだけなのか。ゴルフはさておき、体力と柔軟性とパワー出力は相当仕上がってきた。弾道の安定さに貢献するのだろうか。筋肉痛でスイングにぎこちなさが出ないといいですけど。
で、おまちかね、昨日の投稿で記した質問を息子に投げかけてみました。「パッティングに正解なんてあるのかな?」と。即答、息子「あるね。タイガーのパッティング」。でた!、予想通り。父「自分のスタイルっていうものがあるんじゃないか。タイガーを真似たって自分の感覚に合わないかもよ」と意地悪く返してみると、息子「タイガーだって誰かの真似したんでしょ。ベンクレーショーからアドバイスもらってたじゃん。誰かを真似しないなんてありえない。...真似たって完璧にはコピーできない。でもリスペクトして、そこに近づく努力は大事だと思うよ。じゃなきゃ、誰を参考にするの。自分で想像するの? まだ下手なのに。みんなのいいとこどりしても中途半端じゃん。やっぱりタイガーでしょ。タイガーの話を聞いて自分の感覚をするどくするの」。いや、この思考力。論理が若干甘いが、そこそこ良い。その言語化能力、勉強の方でも活かしてもらいたい。
そのTiger Woodsプロのパッティング。ご著書やGolf Digestの動画シリーズ、その他にもご自身がパッティングについて説明したものが多数ある。それらは可能な限り探して全部息子に見せたつもり。その背景には、パッティングだけ取り出してベストのパッティングなるものを身につけたところで、ダメだと思うから。具体的にいうと、パッティング、アプローチ、フルショット、すべて繋がっていると考えるから。仮に、これは最高のパッティングだというものがあったとして、でもそれが長期的に見ると、他のショットに悪影響を及ぼすことだってあるかもしれないし、全体の流れを考えなくても、最高のパッティングが長続きしないかもしれない(イップスやそれに近いものを誘発してしまうとか)。息子「だから、タイガーとニクラウス」となる。
視点を少し変えると、パッティングの名手がTiger Woodsプロのパッティングをどう分析するのかに興味が湧いていくる。パッティング専門のコーチではなく。ちなみになんの自慢でもないですが、Phil Kenyon Putting Academyにはゴルフを始めてからメンバーになりまして、今もなお継続中です*1。基本動画のみならず、常に新しい情報をPhil Kenyonプロは発信し続けておられまして、直近だと、今年の全英オープン初日で上位につけたThomas Detryプロ。指導するPhil Kenyonプロ、ならびに、アカデミーでタッグを組むMike Kanskiプロによる解説があります。本日その解説動画がコミュニティにアップロードされる。その技術の高さを、「基本に忠実なアドレス姿勢(a sound set-up position)」に求めています。3年前ほどからScottie Schefflerプロのパッティングを指導するPhil Kenyonプロ。基本に忠実。なにも高度なことはおっしゃっておられないし、ある意味で独創的な点は打ち出しておられない。ちなみに息子にはまだ見せていない。まだ私の趣味の範囲内で。
話を元に戻すと、パッティングの名手によるTiger Woodsプロのパッティング分析。息子に見せまくっているのは、こちら(結局、父が誘導している...)*2。ある名手が、Augusta National のパッティンググリーンで準備するTiger Woodsプロのストロークを解説している。
「ご存じの通り、タイガー・ウッズは史上最高クラスのパターの名手です。スコッティ・キャメロンのパッティングスタジオでの映像を見たとき、後方から見ると、彼は頭の動きが最も少ない選手の一人です。そしてスコッティ・キャメロン・スタジオの映像解析担当であるポール・ヴィザンコは、後方の映像でタイガーの右耳の周りに小さな円を描きます。彼の上半身にはほとんど動きがありません。そしてストローク中も姿勢を保とうとしています。ここで彼を見てみると、少し長めのパットをしていると思いますが、頭がどれほど静かで安定しているか見てください。そして長い間、頭を下に保っています」
話題は、手、指、ときて、
「私はグリップを指で感じる感覚が好きなんです。タイガーもそれを上手くやっています。彼の両親指はシャフトの中央に沿っています。両手は近い位置にあります。そしてグリップを強く指で感じています。タイガー以上に手の感覚に優れた選手はいません。彼はパターやクラブのスイングウェイトやグリップ重量の違いを、歴代の誰よりも正確に感じ取れます」
そうした感覚が磨かれたのは、Tiger少年が短い軽量クラブ(&極め付けは細めのグリップ)でジュニア時代を過ごしたこともそのひとつ、という私の推測はさておいて、司会者から「あなたは史上最高のパターの一人として高く評価されています」と評され、自分とTiger Woodsプロとの違いを問われて、
「実際には見た目はかなり違います。彼のストロークはもっとコンパクトです。彼はボールに対して非常にスクエアに構えています。後ろからだけでなく、正面から見ても、キャディーの視点から見てもです。肩のラインが非常に水平です。私はそれがとても好きです。そして彼が優れているのは、ボールの前後数インチのゾーンです。その間ずっとパターフェースをターゲットラインに対してスクエアに保っています。私はストロークの最後やフォロースルーの形にはあまりこだわりません。しかしインパクト前後の数インチを正しく動かせれば、それが優れたパターになる方法です(how to be a great putter)。そして余計な動きがほとんどありません。ここで彼を見てください。前腕がどれほどリラックスしているか見てください。腕がシャフトの角度と一致しています。それは良いパターになるための重要な要素だと思います」
長くなりました。正解が全部入っているような気がする。名手の名は、Brad Faxonプロ。Rory McIlroyプロが指導を仰ぎ、Tiger Woodsプロともパッティンググリーンで一緒に過ごす時間も長い仲。もちろんご本人が名手。
ただ、Tiger Woodsプロご本人の説明と異なる点もある。「なぜTiger Woodsプロがプレッシャー下でも落ち着いたストロークができるのか?」との司会者の問いかけから流れる形でBrad Faxonプロ。
「私がタイガーのパッティングストロークで特に好きなのは、パターを引く距離とフォロースルーの距離がほぼ同じ長さであることです。2フィートほどの短いパットでは動きはごく小さくなりますが、長いパットでもその基本は変わりません」
フォローが短くなってしまう、というTiger Woodsプロご自身による分析。名手同士の分析には学びが多いし、その前提として説得力がある。正解はあるんじゃないかと考える息子の姿勢に納得してしまう。全体の流れ、パッティングだけ切り離したくないという息子の考えを踏まえると、L字を使いたくなる理由がよくわかる。論理よりも感覚的なものなのだろうな。小さい頃からやってきたわけだし。ただ、Tiger Woodsプロが小さい頃にクラシックL字を使っていた複数のシーンを何度も見てきたから、それが影響している可能性大。小さい頃はTiger少年を真似てL字だ、と。
わたくし父のクラシックL字好き、コレクションはそこまで息子に影響をもたらしていないのでは、と最近思い始めております。やはり、Tiger Woods!
*1 公式ウェブサイト:Phil Kenyon Putting Academy. 最初に "12 WEEKS TO PUTT LIKE A TOUR PRO" を受講、実践して、応用かつ復習として個別の動画を見ていく仕組み。双方向のオンラインコミュニティが充実している。
*2 非公式動画。YouTubeで、Tiger Woods、Putting 、2013、Brad Faxon、と検索すると出てくる。解説席で横にいるのはOlin Browneプロ?。 先ほどのプレッシャー下でのストロークに関する質問に対して、「タイガーの特徴は、常に同じ練習をしていることです。だから本当に厳しい状況になっても、それを信頼できます。価値があると知っているからです。私がタイガーについて最も感じるのは、3フィートでも30フィートでも関係ないことです。リズムが同じなのです」。