2026.6.7
ショートゲームの道具、再考
2026.6.7
ショートゲームの道具、再考
(そんなに父が気になるのか)
ラウンドレッスンでの1番ホール。先生と生徒たちが2打目に向かう、その後ろ姿。美しすぎる光景。小学生のお兄さんのママ撮影。ありがとうございます。
そこで浮かび上がる息子の課題。もっと幅をもたせましょう、とラウンド後の先生からのアドバイス。今日もアプローチエリアに60度(注:数字上はバウンス4度)しか持っていかない息子。ミスター60度。少し逆目?のライで刺さりまくる。練習後の芝を見ると、お兄さんたちは目土がいらないぐらい綺麗。一方、息子の芝は荒れ果てている。大学生のお兄さんが、低く出してパターみたいに転がした方が寄るし入るよ、とアドバイスしくれて、しかも間近で実践してスコスコ寄せて入れて見せてくれているのに、数球真似してまた元に戻ってしまう。お兄さんみたいにいかないから。表情が険しくなる。
これだと、R&Aがロフト角60度以上のクラブを禁止にしない限り、球が届くところは全部60度で対応することになる。58度や56度、ましてやPWで転がすなんて全く頭にない。幅を自ら狭めているゴルフ。息子の見てないところで60度を立たせちゃおうかな。バレるだろうな。バックに60度入れ忘れたふりして1日、56度でアプローチする日をつくるしかない。
息子が午後ラウンド中、それより良い案がないか、クルマのなかで考えていたら、あのウェッジの名手の話を思い出す。Philip Mickelsonプロ。レジェンドがジュニア時代、56度中心にアプローチをしているとなれば、目の前のお兄さんによる実演と併せて強力に促されるはず。名機を生み出したクラブデザイナー宮城裕治さんが次のように間接的に説明しておられる*1。
「フィル・ミケルソンは60度とか62度のロブウェッジでフワッと寄せているイメージが強いけれど、それを使うのはとんでもないラフから打つような場合に限られています。花道からは56度で打っているし、本人からもアプローチのエースクラブはジュニアの頃からずっとロフト56度のバウンス12度だと聞きました。タイガー・ウッズも52、56、60度の3本を入れていますがけっこうな頻度で56度を使っています」
しかもハイバウンス。ただ、Philip Mickelsonプロのショートゲームに関するご自身の動画を拝見する限り、60度以上のウェッジを使っておられるので、60度でしか対応できないときにそれを使う、というスタンスではなさそうな感じもする。早速、息子が「ミケルソン(プロ)は全部60とか62じゃない?」と返してくる。
Tiger Woodsプロに関しては、ジュニアの相当遅い時期まで60度を入れておらず56度と寝まくったPWでさまざまな状況に対応しながら腕を磨いたわけだし。頑固な息子だから、「時代が違う」とか言いそう。早速、帰りの車中でそう言われる。「それは昔の話でしょ」と。父は納得できず。
そのPhilip MickelsonプロがL字マレットとならべて愛用されておられるペラペラL字。今日のラウンドで3パットが出て、スコアカードを確認する父の雷を事前に察知してか、先週から新たに本格投入したNapa California 2009について「長さがまだ慣れない。手元がめっちゃ余る感じが気持ち悪い」とか言い出す。昨日のショートコースでは「R史上、過去最高のパター」とか言ってたのに…
未就学児の頃からエースとして君臨してきた2006 Napa Valley(注: シャフト伸ばしが限界に来たのでキャメロン工房に送る予定)。そこにはScotty Cameronさんの並々ならぬ工夫が施されていて、その一つ、ドットが記されていてボールを撃ち抜く場所と感覚が出やすくなっている。ソールに凹みがあってベタッとソールしやすい by Scotty Cameronさん。一方、Napa California 2009はサイトラインなし。凹みなし。ザ、クラシックL字。ラウンド後の先生の講評によると、ヒールでボールをとらえている傾向があり、ショートが生じていたとのこと。息子にとっては、あえて先っぽで当てる練習など、自分なりにどこで打つと自分の感覚が出やすいのか相当な時間、家で取り組んできたのに、現場で練習の成果が発揮されず。息子の言うとおり、長さなのか。短く持っていても問題あり。当たり前か、その他13本についてもいえること。ということで、ウッド系を短くした点について、詳細は後日。
やっぱりL字はシビアだなと父は思うのだけれど、息子はガンとして譲らない。60度とL字。今のところRに何言っても使うだろうな、と先生。いずれ変えようと思う時が息子に訪れることでしょう。バカバカ入らなくなったら、寄らなくなったら。その時まで、基本、フルスイングするクラブじゃないから、軽量&難し目ヘッドで技量と感覚を極限まで磨いていただきましょう。それこそが逆説的だけど、イップスの源のひとつを根絶する、と私は確信している。
*1 "いちばんいいのは56度!? サンドウェッジのロフト、みなさんは何度を使ってる?" みんなのゴルフダイジェスト, 2022.10.2. 前にも取り上げたこの記事。ジュニア時代に距離感が磨かれるのだろうな。息子にはアプローチの際に56度と60度を併用してもらいたい。Philip Mickelsonプロ絡みで、宮城裕治さんはCallaway Golfのアイアンを激推ししておられる("クラブデザイナー宮城裕治氏が語る『X FORGED』『X FORGED STAR』の魅力," 公式サイト:Callaway Golf)。クラブ選びに悩みは尽きない、父も。