2024.5.23
振り切れる範囲で軽いクラブ
2024.5.23
振り切れる範囲で軽いクラブ
(自らスイングチェック)
練習量が半端じゃないので、親子共々、軽いクラブを使用しております。息子はいっときタイトリスト14本で身を固め、父はプロを真似てアイアンとウェッジのシャフトをダイナミックゴールド・ツアーイシューS200に。世界ジュニア終了後はスイング・球筋の磨きに加えて、平日ラウンドの前にも打ち込むスタイルになりつつあるので、身体に負荷が掛かりまくる。で今のクラブセッティング(息子)に落ち着きました。
大人の世界では振り切れる範囲で重いクラブが良いと聞いていましたので、アイアンについては、718AP2よりも軽くて、USkidsのヘッドよりも重いものを昨年、探していました。その過程で飛び抜けていいなと思ったのが、Flynn GolfのLTX*1。フォージドでまあまあ軽量、ロフト角はタイガーロフト並。ただFlynnの推薦身長が140センチから。まだまだ息子の身長が足りません。そこで当時、息子の動画を添付してFlynnに連絡しました。「身長120センチ前後(48”)用に調整して作って」と。カスタム歓迎のメーカーさんで、既に購入経験のある大切なお客さんだし、売上げにも貢献するんだから当然制作してくれると思ったら、意外な返事が。「ダメだ。ヘッドスピードが速くても、これは48前後のジュニアだと重すぎる。どんなに速くて上手くてもだ。少し長めにして技術的にはバッチリ組むこともできるけど、長期的にみて君の息子のスイングは確実に悪くなる。身体も蝕む。絶対にすすめないし、絶対につくらない」。
そこまで言われると、「でも、…」と反論する気すら生じず。作ってくれないのならこっちで別のシャフトに入れ替えればいいか、などとも考えつつも、試す気すら起こらず。親の好みで718AP2を5ヶ月間も使用してしまったことを猛烈に反省しました。クラブに対する考え方は様々だし、これが正解だ、とも言い切りづらい世界。
当たり前ですけど、ジュニアゴルフクラブを作る2つの大手専業企業さんはジュニアのゴルフライフに、そしてジュニアクラブづくりに強い拘りをもっていらっしゃる。数gの重さがスイングだけでなく身体そのものに影響する*2。特に小さい身体のジュニアにとっては。目先でははなく、長年蓄積され後々それが顕在化する。
軽すぎるクラブで猛烈な練習量を重ねると悪い癖が誘発、それが強化され… と考えながらも、身体に優しいというか、極力負担の掛からない、振り切れる範囲内の “軽い” クラブ、なるものを追求したところで、「振り切れる範囲」というのがどうも掴みづらい。今日もレンジとラウンドで息子の姿を見ていると、ドライバーもアイアンも力感はMAXの6割といったところ。MAXで打つとさすがに乱れる。バランス良くとは言いつつも、若干不安に感じております。
現在は(昨年夏から)、息子本人が振りやすいと感じたクラブを選ぶ、というところに落ち着いております。息子の言語能力も日々高まっておりますし。それに、各クラブの振る回数を極限まで抑えたとはいえ、令和の試打職人、石井良介プロのように、息子は有りと有らゆるクラブに触れてきましたので、重い軽い、長い短いはもとより、シャフトのしなり具合やヘッドの挙動をつかむ能力も結構高い。少なくても私よりは。
*2 本ウェブサイトで紹介したように、中島啓太プロは高校生時代、S200からNS950に変えておられた。理由は身体に負担がかかるから。それに軽量だとバランス良く振ることを求められるから。こんなに頑強な身体でも数十gの差が物理的にも身体に優しい。松山英樹プロもジュニア時代に重たいクラブに慣れるメリットに触れながらも、警鐘をならしておられる(おそらく)。