2023.11.26
ジュニア版、しだるTV
2023.11.26
ジュニア版、しだるTV
日本でゴルフギア好きであれば、一度は見聞きしたことがあるであろうYouTubeチャネル、正式名称「試打ラボ しだるTV」*1。私は早い段階から最上位メンバーシップとなり、運営されているお二人のクラブを組んでいらっしゃる studio CGA(現在は、GOLF PLACE *2)の山﨑康寛さんにも相談しに行くぐらいファンなのです(山崎さんがL字パターついてご解説されている記事を熟読し、感銘を受けていたことの方が大きかもしれませんが*3)。
山崎さんのところに当時5歳の息子を連れて行って、アドバイスをいただいたことがあります。U.S. KidsのUltralightやTour Seriesを持参しました。Tour Seriesの出来がジュニアクラブにしては素晴らしく、Ultralightだと息子のヘッドスピードにとてもじゃないけど対応できていないので、Tour Series 51を短く持って使うことを提案されました。私としては三浦技研のキレっキレのマッスルバックかTC101などをなんて、訳がわからないことを考えていて、山崎さん「まだ5歳でしょ!!!!! 」と。 私「ヘッドを削っていただいて軽量化すれば...」& 私「ディアマナジュニアをカットして...」(もうやめておきます)。
話が逸れましたが、しだるTV。素晴らしいのは、ギアの良し悪しを語っていらしゃるのではなく、ギアの特徴を丁寧に説明し、どのゴルファーに向いているのかにしっかり重きをおいて発信されていることだと思うのです。運営責任者のコヤマカズヒロさんのお考えの深さ、構成も含めた動画の作り込みの圧倒的な質の高さはもちろん、試打する石井良介プロの言葉が、広大な言葉の海からピンセットで選び取ったかのような感じで、玄人のニーズに応えつつ(おそらく)、ど素人の私にも理解できるのです。そして驚きなのは、息子が飽きずにずっと見ることができる、いえ、朝起きて真っ先に見るほど魅力的なのが、このチャネルだということです。5歳になりたてのころからですよ、しかも今に至るまでずっと。エンターテイメント価値もあるのでしょう。
で、最近息子の口癖が「(しだるTVで)ジュニアのクラブはやらないの」。自称、令和の試打職人、石井さんであっても、あらゆるスペックのヘッドやシャフトのクラブを適正に振ることはできても、流石にジュニアクラブは無理だと思います。職人ですので、ご本人に確認しないと断言はできませんけども。
息子は石井さんを真似して、レンジで打つ際には、スイングに加えて、クラブについて語りながら打つスタイルを身につけました。私の知識不足と不安のせいで、小さい頃に、ありとあらゆるクラブを打たせたことがその背景にもあるでしょう(振る回数はもちろん意識して限りなく少なくしていました)。
大人用のクラブに比べてジュニアクラブについては銘柄やスペックが限られているので、視聴需要はないようにも感じます(カッコ書きが多くて恐縮ですが、高学年になるにつれ大人用のヘッドやシャフトも流用可能ということだと組み合わせは大人以上という側面も)。でも、実際にどういう特徴を持っていて、どんなジュニアに向いているのか、知りたい気持ちも強いかと。
石井さん曰く、「(石井さんがこなす量という意味で)試打はゴルフによくない」。となると、具体的な策はありませんが、ジュニアゴルファーがそれぞれ愛用するクラブについて語るといった、手分け戦略が案として浮かびます。 超低学年ジュニアだと親の考えが先行してしまい、本人に意見を求めることがおろそかになりがちかと思います。ジュニア版しだるTVの運営によって、ジュニアクラブのメーカーさんに微々たるものかもしれませんがフィードバックもできますし、後世のジュニアたちへの知識資産ともなるわけです。 そして、なによりジュニア版しだるTVに登場してもらうことで、その子の言語能力が鍛えられるかも、という期待もでてきます。
息子は今もゴルフを通じて観察眼と言語能力を向上させています。
*3 【パター研究】やっぱりいいよねL字パター(第3話), ゴルフへ行こうWEB by golf digest, 2019.7.22.