2026.7.9
重い道具はダメ by 日本代表の常連選手
2026.7.9
重い道具はダメ by 日本代表の常連選手
(軽すぎなのか)
一昨日、息子の友達のパパさんから、とある動画の存在を教えていただきました。野球をしている小学生とその親の質問に現役かつ超一流プロ野球選手が答えるというもの。彷徨える私のためにパパさんが教えてくれた動画だと思うので引用先は貼りませんが、それだと不誠実ではあるので、ヒントをもとに探してみてください。今回のWBC日本代表レギュラーメンバーでもあり、2017年から、アジアチャンピオンシップ、プレミア12、東京オリンピック、そして3年前のWBC、これら全ての国際試合で金メダルを獲得されている、左打ちのほぼどこでも守れるプロでございます。
というような話を今日の投稿で書こうと、運動教室で汗を流す息子をクルマの中で待ちながら考えておりました。でも、パパに許可もらえばいいじゃん、とふと思い浮かびまして連絡をとり、「もちろんです」とご快諾いただきまして今書いております。ありがとうございます。
近藤健介選手。タイトルはずばり、"近藤健介が視聴者の質問に答えます!結局小学生のうちに一番大事なのは…全ての親子に見てほしい!"*1。これは息子が野球少年だったら何度も繰り返してみるだろうな。ジュニアゴルファーの親(私)だって今日だけだけで3回見てしまった。形と素振り、柔らかさと出力、などなど。
で、勉強になったことをここで紹介すると、最初から最後まで文字起こしして貼り付けるだけになってしまうので、一つ挙げろ、と言われたら、これ!、というところを記します。それでも長いですけど。もう息子のマイバットが昨日家に届いてしまいましたが、その道具について。親御さんからの質問、"小学校低学年向けのスイングの基礎や意識があればご教授ください"。以下、近藤選手のご回答。即答。
「まず重いバットを振らせないってのがまず1番。力をつけたいからと言って重いバットを振らせないこと。それはまあ、親のあるべき、やるべき姿っていうかやるべきこと。 その子にあったバット。親がこうやって高めを振ってくれって言ってそこを振ろうとしてんのにこうやってもう落ちちゃってたらそれはもうバットが重い。筋力がただついてないから。それだったらもうカラーバットでこの高さを常に振らせた方がいいと思う」
質問では道具のことは出てきてないのに、回答ではバットの話になっている。重いとダメ。重いバットで力をつけようなんてもってのほか。カラーバットとはプラスティックでできた超軽量バットのこと。小学生低学年だと400gちょっと、振れる子は500g前後を使うのが一般的かなと思うけど、カラーバットはだいたい100から200gぐらい。質問と絡めると、スイングの基礎には超軽量バット。我が息子はカラーバットで十分だった... 話はより具体的になり、操作、がテーマに。
「...俺らはさ、重りつけたり重いバット、マスコットとか振ったりもする。けど、それでも力あるから。このバットをどう操作できるかに体を覚えさすわけよ。 けどちっちゃい子はさ、この重いバットを操作しようと思うとできない。 で、その癖がついちゃう。だったら正しい動作になるように、自分のあった重さのバット。プロはどのバット使っても自分の体が扱えてるよね、がプロだから。...力をつけようとかもうだめ。力つけるならもっと走って飯食って寝て力つけた方がいい。だから振る時に別に力をつけようと思わなくて、正しいスイングとか軌道って言ったらなんか深くなっちゃうけど正しいスイング、ホームランを打つためのスイングにフォーカスした方が、にできるバットでいい。重いのを使ったらただ当たった時は飛ぶけど全然多分力ない子供だったらもう高めとか、なんなら真ん中とかでも多分力ないかヘッド下がっちゃうし、バットがそこに出ないから意味ないと思うね。低めの自分が打てるところとか打ちやすいところでしか振れないから。ちゃんと自分の力で扱えるバットを振った方がいい。...大事すよね」
反論の余地、ゼロ。超軽量のカラーバットに加えて、重くない自分にあったバット。ホームランにもつながる "正しいスイング&軌道" を身につけるために重いバットはダメ。筋トレは別の経路でしてください、と。これはTiger Woodsプロとお父様がジュニア時代に実践し、その考えをNIKEが引き継いでジュニアクラブのコンセプトと道具自体に落とし込んだことと重なる。私ながらで恐縮ですが、付け加えさせていただくと、ゴルフの場合は重心の位置が野球のバットと違う。野球だとトップバランス(注: ミズノさんによると、先端に重心位置があって先が重く遠心力で飛距離は出るけど筋力がないと振れずにコントロールしづらい)より、ミドルバランス(注: バットの中央に重心位置あって、振り抜きやすさ&コントロール性のバランスがある)の方が、低学年は向いている*2。ゴルフクラブはシャフト延長線上にない、特徴のある道具。で、シャフトが短いことによる変化は横に置いといて、大人用の重いヘッドが先っぽに付いているんだから、そんなことしたらバット以上に "正しいスイング&軌道" が身につかない、と私は思う。さらに長くて重いシャフトでまあまあの硬さ、要するに、モノとしてのクオリティ云々の前に、大人用のクラブをほぼそのまま低学年のみならず高学年でも使っていたら、さらに将来恐ろしい...、と私は思う。超絶な横振りとかバランスの良い力まないノロノロスイングといった負の側面にどとまらない、と私は確信している、というかTPIやUSKidsのコーチ向けのセッションなどで学んだこと、ほぼそのままですけど。直感にも反していない。若干、私の解釈は入っているかな、いや言葉のニュアンスの問題かな。身体と道具との関係性の維持、というテーマとはまた別の話ではあるけど、近藤選手のお言葉を借りると、"正しいスイング&軌道" を身につけるという上で、大事すよね、と思う。身体動作としてのスイングのみならず、軌道。ゴルフにも繋がっている。USKidsのUltralightに戻したい。ただ息子のプライドが邪魔をする。
今日のホームレンジ。息子の左隣打席で私もバカバカ打っていると、「軽すぎるわ、このクラブ」と息子の背中から聞こえてくる。これは近藤選手の動画を見たからだと思われる。自分は正しいことをしているのだ、と言わんばかりのアピールをしているのか。それとも、軽すぎてヘッドの位置がわからないアピールをしているのか。振り抜けているのは間違いない。ロフトが寝まくっている息子の6番Iショットと父愛用マッスルより立っている私のT100の7番Iショットのキャリーがそんなに変わらない... 弾道も息子の方が高いんじゃないかと思うほど。スピードが上がってきた。それはクラブのおかげでもある。一瞬、踏み外しましたけど、未就学児から道具で筋トレはしてこなかったし、軽いクラブでバランスよく&早く振ることを中心に据えてきた。今後どうなるかわからないけど、いやもちろん確信あってのことだけど、息子よ、父に感謝してもらいたい。
近藤プロの動画からもうひとつ。先ほどの "スイングの基礎"に関する質問のすぐ直前のお言葉。軟式と硬式、どちらの方が良いのかと言う話の流れで、以下のアドバイス。
「これから本格的にさ、プロになりたいなら、チーム選びとか大事なわけじゃん。どういう指導者とかどういう環境なのかの方が大事だと思う」
"チーム選び"。偶然にも、明後日土曜日、初のチーム戦に息子が挑みます。通常ならこちらから頼んでチームに加えていただくところを、なんとお声がけいただいて、チームに入ることができた息子。普段はスタジオやゴルフ場での指導を受けているし、ラウンドレッスンでは上級生の皆さんと時間を過ごしている。3歳から指導を受け、7歳からゴルフ場での指導も加わった。そして同時に、3歳から親子ゴルフとして、わたくし父はこれでもかというぐらい考えを巡らせて環境整備に気を遣ってきた。会長&ヒロプロのところからラウンドへと繋がる環境はそれを象徴している。で、今回のPGAジュニアリーグへの参加。野球のチーム環境とはまた違う側面があるとは思うけど、ゴルフ環境が変化したというより、環境が層を成して厚みを増してきた、と私は感じる。
そして、明日はチーム初戦の前日。チームのお兄さんと薄暮・ナイターラウンド。もちろん迷惑でなければ父も一緒にラウンドしたい。これは我々親子の方針であり、息子も賛同している、というか、やれ!、という雰囲気になっているし、そうして歩んできた。さすがに、全国でも活躍する上級生とのラウンドとなると迷惑かな。ゴルファーとして学びたい気持ちが強い。
*1 "近藤健介が視聴者の質問に答えます!結局小学生のうちに一番大事なのは…全ての親子に見てほしい!" YouTube:こんちゃんBASE, 2026.4.20. 近藤選手は小学校低学年を前提にお話をされている。高学年だと話は違うのか同じなのか、知りたい。おそらくその子にとって重いバットはダメ、となりそうで同じだとは思うが。重いバットは操作できずに「癖がついちゃう」。重いから軌道が安定し正しい身体動作が身につく、とは近藤選手は考えておられない。スピードについて直接的には触れておられないが、この「癖」の話はゴルフでも共通している点ではなかろうか。練習すればするほど後で修正が困難を極めるという恐さ。「癖」。先ほど触れたTiger Woodsプロのジュニア時代の道具と絡めたNIKEの説明をそこから引用で。「彼の父アール・ウッズは、子どもにとって自分が振ることのできる適正なスペックより重く長いクラブや大きすぎるグリップは悪いスイングの癖をつける原因になると知っていました」。やはりどこまでいっても「癖」。良い癖ならいいが。道具を工夫しないと子供はどうにもできない、と近藤選手のアドバイスに触れると改めて確信してしまう。目の前のデータ、しかも大人ベースのフィッティング思想と現場での実践では限界があると感じてきた。ジュニアという文脈においては一流選手の声にも耳を傾けたい。多くの方々がジュニア時代を経験してきたのだから。
*2 "ミズノマガジン: 少年野球でおすすめのバット4選! 選び方のポイントや注意点なども解説," 公式ウェブサイト: ミズノ.