2026.6.27
やはり、USKidsのクラブ by Scottie Schefflerプロ
2026.6.27
やはり、USKidsのクラブ by Scottie Schefflerプロ
(自分のスイング姿に何を思うのか)
予定では本日、PGAジュニアリーグ初戦でした。息子にとって人生初のチーム戦。目の色変えて準備してきたので、台風で延期との連絡を一昨日受けて気が抜けてしまう。チームのお兄さんたちに迷惑をかけない程度のパフォーマンスが発揮できたはず。弾道とその安定性のみだと過去最高の仕上がりと私は見ていた。それを確認すべく朝からコースに出ようと探してみたけれど、どこも台風でクローズ。トップトレーサーのある練習場もほぼクローズ。早朝プールの後、ゴルフパートナー R16千葉北インターのインドア練習場にクルマを走らせる。早めに到着して中古クラブを無心に確認する。至福のひととき。ウォーミングアップしてからシュミレーターのコースを回るもスコアが伸びない。息子の仕上がり、私の勘違いだったかもしれない。
息子は「1番手半ぐらい距離が違う。本物のコースだったらちゃんとスコアが出る」と返してくるが、それは言い訳に過ぎない、と父が突っ込むと激論になる。卓球施設に場所を移してさらに言い合いになる。説得するためにレジェンドの力を借りて息子を捻じ伏せにかかる。父のメンタルが完璧なまでに崩壊している。話を元に戻して、Tiger Woodsプロがご著書で説明されておられる距離感について*1。そこだけを切り取ります。
「クラブを振る腕のスピードによって距離をコントロールする感覚(翻訳書;下, p.138)」
このスピード。ご本人のなかでは手と密接に結びついている。アメリカGolf Digestの動画での一コマ*2。Tiger Woodsプロ曰く、
「僕は長年にわたって大きなハンドスピードを持っていた。…大きなスライスやフックを打つにはかなりのスピードを加える必要がある。だから手を強く使う。体のスピードは考えていないね。考えているのはハンドスピードだけだよ。出来る限りのハンドスピードでボールを空中に保つのさ」
Tiger Woodsプロはこのシーズン2のエピソード8に限らず、他のところでも "hand"(の感覚)と "hand speed"という言葉を頻繁に用いておられる。それは通常アイアンショットにおいても。以下はシーズン1のエピソード3から*3。
「僕は常に手で多くをコントロールしてきた。スピードも手の動きで調整している。体の動きにはあまり意識を向けていないね。弾道やショットのコントロールの多くは手によるものだよ。スイングは変化してきて様々なコーチと取り組んできた。でも結局はインパクト直前の微調整が重要で、クラブの位置を感じ取ること。クラブとの唯一の接点は手だからね。手で感じられなければクラブとのつながりはないのさ。握りを短くするかフルで持つかは、そのショットの感覚や弾道次第さ」
"手”、"手"、"手"、"手"。そして体の動きへの意識はあまりなくて、"クラブの位置を感じ取ること" の重要性。息子のような小学生にとって、ヘッドの重い(先っぽの重い)クラブを振り回したところでハンドスピードが鍛えられないのではと感じる。バックに入っているクラブは、スピードトレーニング用の練習器具よりも振る回数は多いし、そもそも現場で振るもの。仮に総重量を上げて筋トレの如く? ドライバーに関してシャフトを長くしてバランス良く振り "ヘッド" スピードを上げて飛ばす? アイアンは重さを利用して? アイアン・ウェッジに関してはヘッドが重いからシャフトを軽して? 逆にシャフトが短いんだから? ん… ヘッドが重いとどうにもならない気が...
一般的な大人用のヘッド。道具に頼らないその身体の成長に応じたハンドスピードの鈍化。加えて、手の感覚が養えるのかなと、軽いヘッドに比べて。クラブの位置をも感じ取る手の感覚。スイングチェックを小さい頃から入念に行い、量をこなしていると他のところは見て目上、鍛えられそうですけど、道具の特性によってはこの二つが完全に失われる、と思う。ウェッジも重すぎて感覚が磨けないのではと。息子はまだ身長130センチ台、体重30キロ台で、今後どんどん大きくなっていくのに先っぽの重さが変わらないなんて、感覚がどこかで狂ってきそう。2年前のアメリカの試合会場にいらしたジュニア指導歴30年近く、後ほど登場するゴルファーがテッペンへと8歳から駆け上がっていく姿をホームコースで見続けてこられた賢人のお言葉を翻訳して借りると、大人用のものを調整して使わせるのと徐々に "ヘッド" とクラブ全体の重さを上げていくのを比べたら感覚の養い度合いに差が出るのははっきりとしている、比べないと気づきづらいけどね。
なんで最近、そして本日ヘッドの話ばかりしているかと言うと、わたくし父のサブ器として、悩み抜いた挙句、軽めに調整していただいたTitleist T100をDG105で組んだセットが先日、届いたからであります。本日、初打ち。息子から離れた打席で、集中してバカバカ打ちまくる。愛用中のArtisan Golf LS☆720MB&元祖DGに比べると "ヘッド" スピードが明らかに上がっている。Artisanはヘッドが重め。ここでも触れてきたように、賢人たちがおっしゃる通り、重いヘッドの方がヘッドの位置を感じやすい。でも軽い方がビュンビュン振れる。感覚ではなくて物理的な重さで言うと、息子にとって大人用のヘッドなんてありえないんじゃないかなと確信してしまう、選択肢があるなら。成長していって、ヘッドの位置を感じられなくなっちゃうじゃないかなと。超巨大な鉛を貼るか、超重量級のヘッドを作っていただいて、でもシャフトがなぁ…
USKidsのUltralightに戻させたいぐらい。なんでTour Seriesなんかに早く移行させちゃったんだろうか。選択肢がたくさんあるとそれはそれで迷走するな。
このUltralightのことを、ふと思い出したのは、あの現在男子ゴルフ世界ランキング1位の息子さんが、手にしていたから。2日前のこと。場所はツアー会場のレンジ。Scottie Schefflerプロご自身も昔はUltralight。そしてそれが子に受け継げられる。素敵。
ちなみに、私がゴルフを始めるにあたって最初に選んだアイアンがT100(注: 厳密にはコンボ、ブレンド)でシャフトはDG105。そう、ヘッド自体はモデルチェンジを繰り返してきたとはいえ、シャフトを含めて原点に戻ったわけです、今のところサブ器ですけど。Scottie Schefflerプロは息子さんを介して原点回帰。銘柄はUltralight。この流れいくと、息子もUltralightに戻るかな。
*1 Woods, Tiger (2001), How I Play Golf, Grand Central Publishing (川野美佳訳, 『タイガー・ウッズ: 私のゴルフ論 上.下』, テレビ朝日事業局ソフト事業部, 2001). いつ読んでも発見がある。
*2 "My Game: Tiger Woods - Shotmaking Secrets | Episode 8: Great Escapes | Golf Digest, Golf Digest, 2022.8.11. この回に限らず、雑誌などで触れるレッスン内容とは違うところが結構多い。なんでだろう。
*3 "My Game: Tiger Woods | Episode 3: My Iron Play | Golf Digest," Golf Digest, 2022.6.27. この回では最後にアドバイスとしてフィッティングの重要性を語っておられる。「まず一番大事なのは、自分に合ったクラブフィッティングを受けることだよ。...そして、自分に合ったクラブを使うことができたら、あとは自分自身の努力次第。ちゃんと芯でボールをとらえて、より安定して同じようなショットを打てるように練習することが大切だね。僕自身はそのことを当たり前だと思っていた。物心ついた頃から、僕のクラブはいつも自分に合うように調整されていたからね。つまり、自分がクラブに合わせるのではなく、クラブの方が自分に合わせられていたのさ」。なぜ、Tiger Woods少年の "クラブはいつも自分に合うように調整されていた" のか? それはお父様が計画的に道具を用意していたからに他ならない。Nikeがその親子の経験を踏まえ、のちにジュニアクラブに落とし込んだ。素晴らしすぎる。
*4 Instagram; PGA TOUR, 2026.6.25. 数あるジュニアクラブ、そして無限に近い大人用クラブを調整したジュニア用?クラブの中からScottie Schefflerプロが選んだのがUSKidsのUltralight。プラスチック製の他メーカーのクラブもバックの中に見えるし振っている様子も他の動画にある。今後、大人用クラブに移行される時期が来るわけだが、最初が(も?)肝心ではなかろうか。USKidsも早速この投稿に触れている(Instagram: USKids, 2026.6.25)。それは嬉しいよな。