2026.5.27
人生初の組み合わせ
2026.5.27
人生初の組み合わせ
(急斜面で60度をマン振り)
今日は千葉市民ゴルフ場&会長のところで過ごす。千葉市民は2サム、3サム保障がなく、誰と組み合わせになるのか、そもそも親子2人で回れるのか、スタートホールまで分かりません。4歳から何度も訪れていますが、奇跡的にも組み合わせになったことはありません。ただ、とあるジュニアさん(注: 日本アマを制され、ナショナルチームにも所属していたプロ)のお父様のブログ。そのブログを通じて、息子さんが小学生の時から千葉市民で大人たちに混ざって回られている姿を拝見し、これは色んな意味で強くなれそうだと思い続けてきました。息子とも、「誰だって来い。スロープレー、ショット時にぶつぶつ言う、キレまくり、即席レッスン、などなど、どーんと来い」と内心ではビビりながらも話し合ってきました。
本日のスタートホール。スタッフさんに「お一人来られます」と告げられる。ついに訪れた組み合わせ。試合や研修会、私の知人とのラウンドを除くと息子は初見のゴルファーさんと組み合わせになるのが初めて。お相手は、大学生と社会人、すでに3人の息子さんを育てられた女性。これはわたくし父の親力が試される。それが透けるように見えてしまうので、息子にキレるわけにかない。息子はそれ察して、ルンルンでスタートホールでティーショットを放つ。若干引っ掛けた感じがしましたけど、結果的にはフェアウェイを捉え、お相手にもスタッフさんにも褒められる。表情が明るい。自由を得た感じがプンプンする。
その女性ゴルファーさんは、女子ツアーのボランティアも務められ、色々と教えていただく。こちらはキャディバックにUSKidsの試合に出た時にもらった参加賞をブル下げていたので自然と息子の試合の話になる。再来月の世界大会のことも伝える。活躍ぶりを見たい、ということで試合名を共有。応援していただけるということで、心強い。試合がてら検索していただいて、この投稿を見ていただける可能性も高い?
男女問わず今をときめくプロの話で盛り上がる。特に、遼くんはやっぱりスターだな。和やかな雰囲気で息子は快調にラウンドし、ウッド系が散り気味でしたけど2打目以降を繋いで結果はなんとかイーブン。今日の千葉市民は風が弱かったのでもうちょっとできたかもしれない。女性からはベタ褒めされる。ティーショットで飛ばそうと力んでたかな。元に戻したドライバーで力んだらとんでもないことになってしまう。それを前半、完璧なまでに忘れていた模様。いや、最後まで忘れてた感じか。
石川遼プロの話をしていてその場で思い出したこと。息子がテレビ越しに初めて遼くんを見て、「うわ、かっこいい」と一言。その時息子は、遼くんがこれまで歩んできた道を全く知っておりませんでしたけど、かっこいい、と何度も言っていた。その遼くんが、今ジュニアに取り組ませたいのは、レンジで何百発も毎日打つことではなく、コースで多くの時間を過ごすことをあげておられ、その重要性をご自身の経験を踏まえて強調されておられた。前にも紹介したその動画に加えて、遼くんは他のところでも、ジュニアに対してではありませんが、コースで過ごす重要性を間接的に指摘されておられます。その一つで最近のものがこちら*1。
「僕の中には、"自分はスイングが悪い説" がずっとあって。『結果が良くないのは、スイングが悪いからだ』と、いつも思ってきた。その改善に5、6年かけてきた。スイングのカタチはおととし(24年)くらいには目指すところに来ていて、自信もある。でも結局、今回だって大事なところでとんでもなく曲がる。もうそれは、一回のスイングの問題ではない。練習場で100球ミスしたって、そんなに(試合ほど)ひどい球にならないんですよ。スイング以上に、打つ前の集中力やイメージの出し方というか、"ピクチャー" というか…。技術よりも、インパクトでの思い切り。もっと言うと、ポジティブな意味での“あきらめ”や開き直り。結局は、自分が決めた通りに打ち切ることが試合でも求められる」
現在、息子はスイング力がふにゃふにゃで、スイングの問題が山積しているわけで、練習場でスイング作れよ、となりそうですけど、それは前の投稿で引用した動画を最初から最後まで通しで何度も見ていただくとして(注: 私見によると、小さい頃、ゴルフを始めてまもない頃に磨きやすいものがある)、現場でしか磨けないものがある。技術を磨くのは当然のこととして、てっぺんでは、石川遼プロにとっての技術という言葉には含まれていないものが求められる。若かりし頃、そしてメジャーを含むPGAツアーに長らく参戦し、その後日本で再度活躍され、今度はアメリカ下部ツアーでしのぎを削っておられ、凄腕ゴルファーさんに囲まれて自らを高めてきた遼くんが、そのようにおっしゃておられる。「結局は、自分が決めた通りに打ち切ることが試合でも求められる」と。そして、先の動画でジュニア(&その親、コーチ)に伝えていた大事なもの、取り組み方。
じゃあ、ジュニア時代から試合にバンバン出ればこの力が磨けるのでは、と思えてくるけど、それはあまり関係ないと私は思う。逆に試合に出るとその時間、できないこと、いや、そこじゃないところで過ごした方がそれを磨く上では良いケースもある。効率的、という言葉は好きじゃないけど。
遼くんが先の動画でおっしゃっておられた、コースでの一期一会。同じコースだとしてもまたとない状況、景色に触れながら集中して弾道のイメージをしてどのぐらいショットを放ってきたのか。レンジでターゲットを変えても、基本は同じライ。遼くんは、コースだと同じ景色で同じライはない、と強調されておられた。マットがすべるから問題なのではなく、この文脈だと芝が何らかのメリットがあって良いということでもなく、多様なライがそこにあるかどうか。素振りやレンジでスイングを作ることはもちろんやる。でもそこに注力したとして、他のゴルファーと高いレベルにおいて差がどれだけ出るのだろうか。でそうですけど... 試合は緊張感があって良い。でも親子ラウンドの方がサクサクと回れまくってショットの量が明らかに多い。試合に出たら一日基本18ホールだけ。楽しさはそちらの方があるかもしれない、地味すぎるから。それもあって、たまに試合に出る。
「インパクトでの思い切り」について、同じ世代において息子は高いレベルにあると思う。親子ラウンド、そして今日のような初見のゴルファーさんとの組み合わせ。緊張感がある。見られているという意識がある。で、サクサク回れる。試合のように数字を気にするとか、競うという意識も生まれづらい。今の息子においては、その一打一打を褒められたい、という意識が強そう。スコアではない。ここが良い。
で、帰りのクルマのなかで息子、「組み合わせ、最高!」と。「Oさん、それは素晴らしいお相手で運が良かったですね。めったにないですよ。色んな方がいるんですよ」なんて声が聞こえてきそうですけど、それはそれで出会いあってゴルファーとして鍛えられそう。千葉市民ゴルフ場を次に訪れる際は、すでに予約が入っている1,2人の組のところに入れてみようかな。いかに今日恵まれていたのか理解することになりそうですけど、それはそれで。
*1 桂川洋一・服部謙二郎, "弱点はスイングじゃなかった 8年前の「おごりと逃げ」/米下部ツアーへ・石川遼インタビュー【1】," ゴルフダイジェスト・オンライン, 2026.1.8. 一番良い時の自分にどう向き合うのか。最上位をめざすゴルファーには大きな意味を持ちそうなご説明。長いが引用で。「ゴルフって、自分のピーク(最高潮の調子)をベースに考えると苦しくなるんです。一番良かった1試合をベースに『オレにはあれぐらいのプレーができる』と思うのはいい。でも、『平均的にあのくらいのプレーが出せる』と勘違いすると、どんどん自分の首を絞めることになる。(17年当時は)頭で描く自分のゴルファー像がどんどんうまくなって、本当の平均の自分が追いつかない。アプローチを一回ミスしただけで "バグっちゃう"。ミスを受け入れられないメンタルで打つゴルフってかなりきつい。でも、そういうことが実際に起こっていた。ピーク時の成績をフラットに見て、『うまくハマった。運も良く、全てが重なった結果だった』と一歩引いて、落ち着いた目で見る姿勢がなかったんです」。息子のレベルでも、同じ苦しさが生じている。一歩引く姿勢も身につけさせたい。私もガチで競技に出ていたら、このご説明をより深く理解できそうな気がする。