2026.10.9
Baycurrent Classic 2026 振り返り、3
2026.10.9
Baycurrent Classic 2026 振り返り、3
(まずはベースボールキャップを買いに)
今日は野球塾。守備練習の日。早く着いたので東京ドームにあるジャイアンツ・ショップにて、息子人生初のベースボールキャップを購入。周東佑京選手と近藤健介選手を息子は推してるのでソフトバンクのキャップも欲しかったらしい。ここにはないでしょ。ピッチャーをやる時は巨人、バッターの時はソフトバンクのキャップ。使い分けご希望。今のところ投打ともに巨人で。ゴルフでも被りたいらしい… 好きにしてくれ。
Baycurrent Classic練習日で日本勢は当然のこととして、やはり見たかったのがJordan Spiethプロ。ZOZOの第1回大会ぶりの参加。我々親子は生で見たことがありませんでしたので。サインをいただいた時に「USKids!!!」と驚かれ、「練習... そのキックだけを決めよう...」と喝を入れていただき、親子共々さらにファン度が増してしまった。息子が世界大会で2位だと知って相当気合入れて取り組んでいることが伝わっていそう。それを踏まえた上での激励だったと勝手に受け取っております。感謝。
Jordan Spiethプロといったら野球。Jordan Spiethプロがスポーツとして最初に選んだのが野球で、その後13歳の時にゴルフに専念されたそう。息子はまだ野球を始めたばかりだけど、先にゴルフを始めて野球に専念となれば、Jordan Spiethプロと逆... かつてアメリカGDの記事で、"野球を辞める決断について(ON GIVING UP BASEBALL)" 次のようにお答えになっておられた*1。
「子供の頃、野球は一番好きなスポーツだった。僕はピッチャーをやっていて、父も大学時代に野球をしていたんだ。僕の人生で最もキツかった日は、ゴルフにもっと集中するために野球を辞めると父に伝えた日だった。でも、ゴルフに関しては、完璧を極めることができないスポーツだと感じていた。だからこそ、それが僕のモチベーションになったんだ」
深い。後段の解釈は横に置いといて、息子からゴルフを辞めると伝えられる日が来るのだろうか。中途半端にならなきゃいいけど。昨日紹介したJTのパパ、Mikeさんのインタビューのなかで、Justinはバスケをやっていた時期もあったが熱中はしていなくてゴルフだけが情熱を注ぐ対象だった、と振り返っておられた。私個人的には、JTのようなスタイルを好むけど、Jordanのスタイルは子供らしいというか何処となく自然な感じがして良い気もする。
でも、息子の行動や言葉を注意深く観察していると、野球は楽しさ前提で身体を鍛え上げるために選んでいる節がある。強靭な肉体を持つのはアメフト選手とバレエダンサーというのが息子の考え。その次が野球選手、との位置付けで、日本だとアメフトは盛んではないので息子の中では実質野球選手が二番。だったらジュニア時代にその世界に触れて技術はさておき身体の強さで勝負できるように日々身体を鍛えるんだ、となっている。
野球塾には、誰が見ても明らかに身体の強さが全国の4年生のなかで最上位にいるだろうと思われる子がいる。クラスで一番、学校の同学年で一番というレベルではなく。見た目の身体が太い、デカいとかではなく、内部、その芯が強いとでもいいましょうか。走り込んでの or ジャンプボックスでの or 階段駆け上っての 下半身強化とかでもない。全体がバランスよく強い。この子たちを見ていて浮かび上がったのが、USKids世界大会の練ランで一緒だった一昨年のチャンピョン(息子より細い)や2日目に回ったほぼ適正クラブ&適正弾道で240ヤード飛ばすジュニアさんの姿。身長や体重ではない。それはそれで一見、強そうに見えるけど、振れば分かる。太さとデカさではない。スイングレベルではなく身体の強さ。世界大会でご一緒した地元勢は身長が高い子もいたけれど多くの子たちが細め。そのなかで半端じゃない強さを持った子がいる。息子もそれが肌感覚で分かる。で、今日の野球教室では細目とまでは言えないけど、芯が強い少年たちが何人かいる。野球の世界ではこんな子たちが沢山いるのだろうなと思うと、未就学児の頃からいろんな動きをさせて強くさせてきて良かったな、と自慢じゃないけど正直に思う。
正式に入塾した日にアニマルトレーニングを皆んなでしたところ、息子がダントツだった。今日も同じトレーニングをして、短め(瞬発)と長め(持久)、コーチたちに発破をかけられ競争して息子が全部勝っていた。打撃とその投げに圧倒され、同世代でかなり上の方で野球に取り組んでいるトップジュニアさんから、「R、やばいね、はやすぎ!」と褒めてもらった。大いに息子の自信になっているし、これまでやってきたことのおかげだとブツブツ言っていましたので、さらに地味トレに励むことでしょう。ただ、アニマルトレーニングは息子は3歳からやってきているので、身体のさばきが巧みに満ちているということだけであって、芯の強さは負けていると思う。ちなみに、その子は来年もしくは再来年、ジャイアンツジュニアに選ばれることになるでしょう(注: 周りの声を踏まえて)。「あの子に勝つためにはやるべきことがたくさんある」と息子。まさか、身体それ自体の話じゃなくて、野球で勝とうと思っているのだろうか。4年生でおそらく最上位だぞ。家に帰って1時間弱、今日の復習を兼ねて野球の地味練に励んでいる姿をみると、野球そのもので勝ちたいと思っている感じがプンプンする。どこから来るんだ、その情熱と自信は。
話をBaycurrent Classicに戻して、Jordan Spiethプロ。左利きで、右打ち。野球は左投げ、左打ち?。TPIのワークショップでも記事でも強調されていた、ゴルファーになる前にアスリートになるというスタイル。前にここでも触れました("Jordan Spieth: Athlete First")。私は、先にアスリートになるのではなく同時になっちゃえば、と屁理屈を言いながら独自解釈して息子と取り組んでいますけど、その根底にあるのはその際に記した、"早期競技特化型が伸び悩むのは、私が名付けた?早期伸び代消費型との連動" だとの思いが強くあったから。今もそれは大きく変わらない。道具とトレーニングによる弊害。両者は密接に関連している。私は勉強しまくっても経年変化でジュニアゴルファーやアスリートについて膨大な数を生で見てきていないので分からないところが多い。前者の道具については、長らくジュニアと関わってきて、その後プロになったりならなかったりとそのプロセスを観察してきてきたジュニアクラブ専業の方々に、そして後者のトレーニングに関しては、ゴルフ専門のトレーナーに3歳の時からメニューをその都度更新していただきながら取り組んできた。父のアドバイスではないという点が、息子の信頼を強くしている。野球塾で知り合った、なかでもトップジュニアさんたちは技術面でも身体面でもかなり専門的な指導を受けている。私の野球に対するイメージ(ジュニア、少年指導)は早くも崩れかけてきた。やってきたつもりだけど、比べてしまうと、息子はまだ生ぬるい印象を受ける。
Baycurrent Classicに話が戻ってきませんでしたが、最後に、Jordan Spiethプロ。2021年にThe Royal St. Georges Golf Clubで開催された全英オープン初日。5アンダー、65で終えたJordan Spiethプロに記者が、こう尋ねる*2。「これからゴルフを始める若いプレイヤーが左利き、あるいは右利きだった場合、ゴルフを始めるときには、自分の利き手に合わせた打ち方を勧めますか?」と。次のお答え。
「そうだね。僕は投げるときも、シュートを打つときも左利きなんだ。父も左利きで、兄もゴルフは左打ち。それなのに、なぜか野球では右打ちで、ゴルフも右打ちなんだよ。...右打ちの方がクラブの選択肢は多いかもしれないね。でも、マスターズが好きなら、オーガスタは左打ちのゴルファーにとって相性のいいコースだよ。左打ち向きのコースなんだ。今の段階では、どちらの打ち方の方がパワーを出せると感じるか。それを基準に選ぶのがいいと思う。右打ちか左打ちかということ以上に重要なのは、早くスイングする方法を身につけて、ゴルフに必要な筋力を鍛えること。年齢を重ねていけば、ボールをコントロールする方法も学べるようになるよ」
納得。ジュニア時代はとにかくスピードを磨く。ゆったりバランスよく振ることではないし、ゆっくり振って球をうまくコントールすることでもない。ないというより、スピードが優先。スピードを磨きながらのコントロール。早く振るためには筋力というより、「方法」。で、全体のゴルフに必要な「筋力」を養う。
そんなことを考えながらBaycurrent Classicでの練習を見学しておりました、と言いたいところですが、数日経ち、野球少年たちの姿を見ながらボヤっとしたことを考え、それを今、MacBookのキーボードをカチカチしながら言語化しているところであります。
*1 Ryan Herrington, "Think Young, Play Hard: Jordan Spieth, " Gold Digest, 2013.6.19.
(ぶらぶらと、野球少年)