2025.6.8
『ゴルフすることについて語るときに息子の語ること』
2025.6.8
『ゴルフすることについて語るときに息子の語ること』
(赤ティから)
日照時間の違いに伴う疲れが徐々に出てきて時差ボケ以上にキツい。なかなか回復しません。
今日は久々のラウンドレッスンでした。ラウンド自体が1週間ぶり。小学生高学年のお兄さん、昨年度に引き続き世界ジュニア15-18歳カテゴリー日本代表の高校生のお兄さん(今年は世界ジュニア男子キャプテン?)、そしてレジェンズツアー3勝のプロ(今期の開幕戦で優勝!)とのラウンド。私もラウンドしたい。
「ブログ見てますよ!」と高校生のお兄さんに言われているので恥ずかしいのですが書きます。今日の息子の姿はいつもと違ってました。普段、お兄さんばかり見ている私に対して「こっち見て!」と忠告を何度も与えているのに、今日の息子は私につられてアプローチやショットの練習時にお兄さんとプロを時折凝視している。その時間がこれまでに比べて倍以上になっている。しかもクラブハウスで、「どうやってバックスピンかけるの?」とお兄さんに聞く息子。丁寧に教えてもらいました。帰りのクルマのなかで教えてもらったことを言葉で反復。さっそく明日から試すことでしょう。
心配なのは、この今の技量で息子がピンをデッドに狙うゴルフを追い求め続けていること。スコットランドで刻むゴルフ、安定系スタイルの良さを実感し始めたのに。でも良く解釈すると、今は技量が足りなくてもそこを目指そうとする姿勢、向上心?が高まりつつある。親が口出す機会が減ってきそうです。私の出番は送迎と海外試合でキャディバックを運ぶだけか。あとはこれを書き続けて息子の繋がりを広げてあげることぐらいか。これも余計なおせっかいかも。息子はゴルフについて自分の言葉で語る時間が増えてきた。
いちゴルファーとして、ジュニアゴルファーを持つ親として、聞きたいことが山ほどあるのですが、練習の邪魔になるので聞けません。見ているだけでも相当勉強になるけれど欲が出てくる。今日はお兄さんのパパから「優勝おめでとう」と声をかけていただいたので、色々と聞けるチャンスがあったのに、息子と世代が違いすぎて、こんなこと聞いたらバカに思われるかもという気持ちが生じて、ほとんど聞けず。私がスコットランド話をしまくるという… 聞く姿勢が生まれ始めた息子にバンバン聞いてもらおうかなと思います。
そして今日はレジェンズツアーにも参戦されているプロがご参加されていたので、当たり前ですけど半端じゃなく勉強になりました。先生とのやりとりは私如きだと深く理解できず。でもこういう感じで整えるのだなぁとか、こういうことを意識してショットの安定性をあげるのだなぁ、と表面的にですが多様な視点をストックできました。また、息子のクラブについてベタ褒めしていただきました(注:スイングではありません)。
私なりに思うのは、ジュニア(小学生ぐらいのスピードやレベル、身体の特性、蓄積される負荷の軽減)にクラブを合わせることがいかに難しいのか、ということ。相当な数のジュニア、そしてそのジュニアを継続的に観察していないと(定点観測)、長期的な成長という点からクラブを作るのはかなり難しいのではと。別に大人のハードめなクラブでゴルフを覚えたって一流のプロがいるじゃん、という説明は私の中では腑に落ちず。私的には、8歳から12歳ぐらいまでの時期のクラブ選びが一番難しいんじゃないのかなと思っています。ジュニアクラブだとアンダースペック?に感じて、そろそろ大人用のクラブを、と思う時期*1。
話が脱線しました。聞く姿勢が生まれた息子の姿に成長を感じて喜びが溢れるとともに、その聞く姿勢が私において蓋をされ始めたことに対して悲しいというか反省しています。聞かないともったいない。練習の邪魔にならないように練習の前後に、そしてパパからどう思われても聞けるチャンスはある。上のレベルでゴルフをしている諸先輩方の練習を直接見たり話を聞けるのは、息子がいなければ確実に実現していない。いちゴルファーとして息子に感謝したい。そして息子が自分で聞けば、教えたもらったことを考えて自らの成長につながる。
ぜひ父にそれを語ってくれ。
*1 去年のちょうど今頃、アメリカのジュニアの現状にもお詳しい宮崎太輝プロのアドバイスを共有しました。再掲します。「僕が仮に人の親だったら、...高校卒業するまでは大人用のクラブというかその子に合わせたクラブは買い与えないと思います」。ブヨブヨしているシャフトのクラブを思っ切り振らせる、ともおっしゃっております。詳しくはこちら。「質問に答えるコーナー! ジュニアゴルファーのクラブ選びについて」, YouTube; Taiki Miyazaki taikiprogolf, 2021.11.22.