2025.11.16
クラブセッティング、父と息子の連動
2025.11.16
クラブセッティング、父と息子の連動
(紅葉が綺麗、落ち葉をかき分けて)
今日は2週間ぶりのラウンドレッスンでした。そして1週間ぶりの現場でのゴルフ。
グリーンスピードは、ジャスト12フィート。ただメンバーさんの競技開催のためか、グリーンがいつもより硬め。本人はそんなに早くないと豪語していますが、かなり硬い。アプローチエリアのグリーンもパッティンググリーンもいつものように素晴らしい仕上がり。病み上がりの息子にとって酷だな。父がこのセッティングでゴルフをしたら、グリーン上をボールがツルツル転がり、乗ったら乗ったで3パットの嵐だと思われます。
予想通り息子は苦戦したようで午後ハーフラウンドは叩きに叩きました。赤ティ、ワースト・スコア。この結果、レンジで珍しくダフリまくってたのでなんとなく予想していました。明らかに身体が重い。体調がすぐれない中、よく周りきりました。この調子だと明日の東宝調布はキャンセルかな。
1週間クルマを外に出してないのでピカピカ。息子のハーフラウンド中に洗車する必要がないので時間がたっぷりとある。ゴルフ場の駐車場ということで、考えることはゴルフになりがち。で、自分のクラブセッティングについて熟考。付随的に息子についても。
パターは変えず、ウェッジはサブも十分あるので悩まず。ほぼウッド系は決まり(ヘッドを優しめに、シャフトを少し重め、硬めに)、残すはアイアン。いくつかのセットが手元にある。それは手放さない(詳細は後述)。新調するならPing BLUEPRINT Sで、5番からPWまで。決まりかけたところで、わたくしがいつも画面越しに情熱を感じている、とあるプロのWITBを見て唖然。BLUEPRINT S の使い手と思い込んでいたTyrrell Hattonプロが、7番からしか入れておられない*1。なんと6番までは寛容性の高いi230。3番から入れているのでそれは全く参考にならないけれど、BLUEPRINT Sだと5,6番でも理想の弾道がでないのか… アマの私が5番からBLUEPRINT Sは直感的にマズイ。
我らが金谷拓実プロはの5番からPWまでi230 *2。そして我らが蟬川泰果プロは最近、マッスルをやめて、4番からPWまで新作i240、シャフトの重量を5g落とされている*3。生粋のアマ(中年)が5番からPWまでBLUEPRINT S & 元祖DGで大丈夫なのか。理詰めで考えてもダメでしょう、競技に出て結果を優先するなら。
Aerotech SteelFiber Private Reserve i110cw がしっくりきたから今のところシャフトはこれかな。ヘッドによって挙動が変わるけど、コンボにするか、もっと寛容性の高いモデルにすべきか。ちなみにTyrrell Hattonプロのウッド系ヘッドは全部MAX。7Wを入れておられる。
先ほどの蟬川プロの記事によると、キャビティの使用は7年ぶりで大学生以来とのこと。小さい頃からマッスルで腕を磨いて今はキャビティを使われている久常涼プロのスタイルと重なるところもあるけれど、Tiger Woodsプロのように小さい頃からキャビティ(Ping !)で腕を磨いてジュニア、アマの世界を席巻してからマッスルに移行するスタイルとも重なるところがある。時期的にどこを切り取るかですけど。
息子はどうするか。手元には実験用として組んだMIURAの軽量版、TC101もTB-ZEROもある。新調しなくても、USKidsからいつでも移行できる。アイアンに関しては以下の経路がありうる。
①USKids Tour → TC101(キャビティ) → TB-ZERO(マッスル)
②USKids Tour → TB-ZERO(マッスル) → TC101(キャビティ)
それに加えて、手持ちの父のアイアンを渡せば組み合わせは多岐にわたる。マッスルでもキャビティでも。ヘッドが重いですけど。T100は息子にあげたくない。そしてBLUEPRINT S がそこに加わるかもしれない。
そうなると、買うなら7番から、とはいかない。4番からPWまでかな。息子のことを考えてしまうとハードにならざるを得ません。Tiger WoodsプロがPing Eye2で当て感を養い、スイングの土台を作ったのなら、それを受け継ぐBLUEPRINT Sは息子のことを考えても惹かれてしまう。
最後に、話を今日のラウンド内容に戻すと、この1週間の球数はゴルフをちゃんと始めた3歳のときから最少です。フルスイングは全くしておりません。これだけが原因ではないかもしれないけど、明らかに球が散っている。スイングがいつもより安定していない。日替わりスイングならぬ、秒(ワンスイング)替わりスイング。
先ほどの金谷拓実プロ。金谷プロと聞いて、一番最初に頭に思い浮かぶのが、日本アマ制覇。そして、そのアマ時代のインタビュー記事です*4。JGTO主催の合宿でレジェンド鈴木規夫プロの講義を受けた金谷プロ。
「鈴木プロも、僕と同じくらいの歳に、1日2000球のボールを打った、と。やっぱり最後は情熱なんだ、と。やっぱり最後は練習なんだ、と考えさせられたんです」
やっぱり球数なんですかね...
「金谷(プロ)みたいに球打たなきゃ、ラウンドにならないよ。地味練だけじゃ、限界があるの!」と今日のラウンドを振り返った息子。大叩きのスコアカードをパパに見せたらキレると察知してか、巧妙に?球数に話を移す。いやこれは、情熱のあらわれか。
そして大叩きしたのにもかかわらず、先生からは「悪くなかった。体調が悪いなかでよく頑張ったよ」とお言葉をいただく。
これだと、わたしはキレようがありません。
*1 "Tyrrell Hatton WITB 2025 (May)," GolfWRX, 2025.5.19.
*2 "アジア唯一のPGAツアー大会にPING契約選手11名が出場!," CLUB PING, 2025.10.8. お二人とも東北福祉大学ご出身だが、アマ時代のお二人の飛躍のスタイルは異なっているように感じる。金谷プロは高校生で日本アマ制覇、ナショナルチーム(U17)。蟬川プロは大学に入られてから飛躍されている。しかも4年生で。ナショナルチーム、下部ツアー優勝も、レギュラーツアー優勝も。そして日本オープン制覇。くどいが、それら全部、最終学年の4年生で。4年間ではなく。ただその金谷プロも大学でさらなる飛躍。アジアパシフィックアマを制覇し、そして今週開催されていた三井住友VISA太平洋マスターズを遡ること6年前、大学3年生のときに優勝を飾られている。お二人とも大学生の後半でレギュラーで勝たれておられる。何処となく、中卒、高卒組の同世代プロを意識されておられるような気がする。
*3 "蝉川泰果“やさしさ”への展開 大学以来のキャビティ投入にシャフトも軽量化," ゴルフダイジェスト・オンライン, 2025.9.4. マッスルからキャビティに変えたのは、米国PGAツアーで戦うため、とのこと。こちらも久常プロと重なる。中島啓太プロも最近、キャビティに("中島啓太の最新クラブセッティング。ウッド、アイアン、パターもやさしくコントロールしやすいクラブへ変更," みんなのゴルフダイジェスト, 2025.6.21)。
*4 "成長まっただ中! 金谷拓実さんらジュニア7人がプロの試合に挑む," 日本ゴルフツアー機構, 2015.8.27.