2024.7.14
ようやく
2024.7.14
ようやく
(横のお兄さんと比べてしまう...)
8月に控えた久々の試合。クラブセッティングを決めるために、室内や外レンジで時間を過ごした1週間でした。スイングとともにデータと睨めっこ。
で、結論はUSkids Ultralight 48。理由は、息子本人が振ってて一番気持ちいいから。軽すぎるし柔らかすぎて気持ち悪い、とはなりませんでした。手上げ手打ちも皆無。スイングスピードとアタックアングルのマイナス度合いがそれぞれ一番で、ダウンスイング時にヘッドがプレーンから外れません。どうみてもスイングに力みがありません。幸運にも、このSeries、息子の成長に応じてサイズを変えていくと、ライ角がぴったり。欲を言えば、アイアンのスピン量がもう少しあると最高です。Tour Seriesのように。フェアウェイウッドがもっと飛べば… キリがないのでやめておきます。
最初から答えは決まっていた気がしますけど、他のクラブを手にした時のスイングと比べてしまうと、やはり現時点での息子のパワーと技量ではUltralight一択です。ただ前回も書いたように、息子の身長ぐらいからTour Seriesが用意されていることから、どうしてもUltralightは初心者用のクラブだという認識が私と息子にありまして、早く移行したいとの気持ちが日に日に強くなっています。周りの賢人たちからも、知人からも、アンダースペックだと言われますし。
でも、Ultralightで十分というより、この時期にこれでしか身につかないスイングがある気がしてなりません。今の息子に、タメをきかせながらスパーン!と打つことが、他のクラブでできないのです。TourでもProdi GでもLTXでもTC101(軽量版)でもAP2(重り抜き)でもTSR1(ウッド系)でも、パッと見はスパーン!と振り抜けているように感じますけど、スローでよくよく見ると無駄な動作が幾つか出てしまっている。Ultralightでのスイングと比べるとクラブに振られている度合いが強いし、無理にヘッドスピードを出そうとしてぎこちない。で、今度はバランス良く振ろうとするとヘッドスピードが超絶遅い。私みたいに遅すぎてシャフトにハエが止まりそうです。仮に軽いスイング棒をトレーニングとして併用したとしても、それを圧倒的に上回る量をメインクラブで振るわけでして、遅いスイングスピードを自ら強制しているような形になってしまいます。要するに、悪い癖をつけさせたくない。息子の年齢ぐらいのジュニアにとって、アイアンのヘッド重量が数グラム違うだけでスイングがかなり変わります。
ということで、今日は久々に(ほぼ1カ月ぶりに)Ultralightでラウンドしました。ラウンドレッスンの前に、レンジでスパーン!、スパーン!と気持ち良さそうに振り抜いていたのですが、IMG世界ジュニアから帰国されたばかりのお兄さんがその横で物凄いスピードで振り抜かれていたので、息子のスイングがスローに見えてしまいました。音も息子の方はポカーン、という感じに聞こえてしまう。お兄さんから「振れてるね!」と褒められて気分を良くして、さらに振り抜こうとしている息子。でも私には次第に迷いが... スピードが遅いし音がなぁ、Ultralightで本当に大丈夫かな... というのは冗談です。お兄さんと比べること自体、失礼な話ですが、どうしても目に入ってしまいますし、息子そっちのけでスイングと弾道に目が奪われてしまいます。
ドライバーはUSkids epTOUR Lite 48、60度のウェッジはUSkids Tour 51をリシャフトしたもの。このepTOUR Lite は素晴らしいヘッドと考え抜かれたシャフト特性ですが、大人用ヘッドと高級シャフトで組んだクラブと比較すると、飛距離の差は歴然としております。ただ振り抜き感は素晴らしい。気持ち良さそうです。重りを取ればヘッド重量約150g。ロフト角15度。対象は "Elite" Junior。息子と私の心が満たされます。パターは訳あってクラシックなL字のまま。
大人用のヘッドやシャフトも含めて色々と試した1カ月。結局、3歳からスイングを見続けていただいている先生のご助言と、U.S. Kids GolfのFIT STICK(ヘッドスピードを考慮するとTour Series)が推奨する Ultralight 48。これまでとは別のUSKidsの方にスイング動画を見てもらうと、「ヘッドスピードからしてTour を短くもってもいいけど、Ultralight を薦めるよ。FIT STICKの通りさ」と。ようやく8月の試合で使うクラブが整いました。まぁ、またまたまた元に戻っただけですけども。1ヶ月前と何も変わっていません。変わったといえば、キャディバッグぐらいでして。いつもなら1日で戻るところが、今回は1ヶ月もかかりました。試合で飛ばしたいことが先走ってこの有り様。アイアンはジュニア用で迷いはなくても、ウッド系は飛ばしたいし寛容性の高さを求めて大人用のデカヘットで、となりやすい。反省しておりますが、クラブについて知見もだいぶ深まりました。
私がYouTubeで勝手に存じ上げている一学年上のお兄さん、そしてかつてラウンドを共にした男の子。日本ではこのお二人が息子と世代が近いところで(& 私が触れている範囲でもうお一人おりますがあまり存じ上げておらず)、今なおUltralightを使っている唯一の男の子のジュニアさん。お二人ともお父様はプロゴルファー。試合で勝つことだけなら違うセッティングになるでしょう。ウッド系は大人用、アイアン・ウェッジはジュニア用。もちろんフィッティングしてからバッチリ組んでもらう。吊るしをそのまま使うのはもってのほか。
だから試合前に迷うのです。スイングづくりのみならず、感性磨き、そしてなによりも指や腕、その他もろもろ、小さい身体に掛かる負担を最小限に抑えたい。ジュニアが大人用のクラブを使う弊害を指摘されたジャンボ尾崎プロ、そして大人のクラブに早い時期から慣れるメリットに触れながらもそれに(おそらく)警鐘を鳴らしておられると松山英樹プロの考えを踏まえると、ジュニアクラブを手放す時期はまだ先になりそうです。たぶん。やるとしたらジュニアクラブの組み直しぐらいでしょうか。