2024.11.16
どこまで環境を整えるべきか
2024.11.16
どこまで環境を整えるべきか
(これは今、必要なのか?)
今日はアプローチ練習場で、アプローチの練習をしてきました。当たり前か...
ラウンドせずにそのまま実家に。息子はお爺ちゃんと一緒に卓球とバトミントンで汗を流しました。私はマッサージチェアに収まり身動きせず。卓球もバトミントンも下半身が鍛えられそうだし、普段使っていない筋肉に刺激が与えられていそうで、ゴルフに活きること間違えなし。
息子をつれて実家に帰ると自分の幼少期の記憶が蘇ります。私は小学1年生で野球を始め、途中からサッカーに切り替え、本気でプロサッカー選手を目指していた時期があります。親から勧められて(レールを引かされて)始めたのではありません。仲の良い友達がサッカークラブに入ったのがきっかけでした。Jリーグも開幕。両親は友達が沢山できていいじゃんという感じだったと思います。プロになると豪語していた私に、それこそプロにさせるためにトレーニング環境を与えたり、ハードな練習を課したりはしませんでした。要するに、良い意味での放置。本人の意思に任せるスタイル。先回りしない。本当に感謝しています。でも親の立場になった私はそれを実行に移す心構えができておりません。
サッカー少年時代は、夜、友達とトレーニングを兼ねてジョギングをしたり、チーム活動とは別に自主練もしました。でも、小学校高学年ですでにトップジュニアとの差を感じ、プロは無理なんだろうなと薄々感じておりました。さらにそれを後押ししたのが、間近でプレーした、当時まだユースだったジェフの阿部勇樹さんの姿でした。「この領域にはどうやっても到達できない」と子供ながら確信。サッカーはその後も続けましたが、プロという言葉は遠のいていきました。
先月、本サイトで紹介した久保建英さんのお父様が執筆された書籍を改めて読むと、当たり前ですけど、建英さんは私の幼少期とだいぶ違うな、そうした時間を過ごしてみたかったなと考えさせられます。体系的に組まれたトレーニングメニューを未就学児の頃から毎日取り組み、より高みを目指すための環境づくりをご両親がされていた。このぐらいやらないと、才能に恵まれていても、今のお姿はなかったような気がします。超一流のサッカー選手がすべてこのスタイルをとっていたとは思えません。ただ、練りに練られたメニューを毎日取り組んでいる子どもに、毎日楽しくサッカーボールを蹴っている少年が簡単に勝てるとは思えません、正直なところ。他の部分での努力がおそらく必要になる。ボールを使わない身体トレーニングの絶対的な時間量&質が違いすぎます。というか私は必要最低水準にも達していない。残念ながら、幼き少年にはその足りなさに気づけない。
息子には身体が強くあって欲しいな、という気持ちから、スポーツのひとつとしてゴルフに触れてきたので、球を打つことよりも、いわゆる身体トレーニングに割いてきた時間が多いです。スイミングやサッカーやバレエ(ゴルフのためではなくそのものが好き)に加えて、歩き始めた頃から運動教室や器械体操教室に通い出し、さらに家のなかではゴルフ関連機器、鉄棒、雲梯、マット、サッカーボール、ラダー、バランスボール、フリスピー、ジャンプ台、チューブ、卓球、野球のノック、バトミントン(羽根がどんどん飛んでくるマシーン)などなど、かなり身体を動かしております。未就学児から継続してきたので身体は相当強いはず。さらに最近では朝活で親子でヨガを開始。私もジム通いで身体は徐々に強化されつつあります(そう願いたい)。
息子が「プロゴルファーになりたい」と言えば、私もアスリートゴルファーを自称しておりますので、連動させてもっと環境を整えます。ただ、これまで一度も発していない... まだ幼いので豪語したのにプロになれなかったらカッコ悪いじゃん、とは思っていないでしょう。それより、他にやりたいことがある。スポーツのなかではゴルフが一番好き?であっても、芸術領域ではアートかバレエ、そしてお爺ちゃんや親の影響もあってかビジネスに一番関心がある。他の領域を入れてしまうと、ゴルフが一番にくるわけではない。もし今後、本人がバレエに力をもっと入れたいと考えるなら、もちろん本人の意思を尊重してそちらに時間配分し、生活習慣も変えて、バレエは週2,3回、ゴルフは週1回程度になるかもしれない。
学術領域以外の他の領域を含めてゴルフが一番だったら、私の凝り性もあって、もっと体系だったトレーニングメニューと練習メニューを用意し親子で毎日取り組む、そしてゴルフ環境をより整えることになるでしょう。米国PGAツアーで活躍中のプロの幼少期を調べると、ほぼ例外なくご両親や身近な人がそうしたサポートを徹底して行っている。それを知ってしまうと、全然足りていないと思われる親としてのサポートというか、レール引き(特に子が小さい時は)。
高みを目指すなら、ラウンドだらけの毎日にはならない。後々生じる怪我を避けるためにも、球数だけをこなす練習も避ける。ジャンボ尾崎プロがジュニアゴルファーをもつ親に伝えたように、ゴルファーとして向上するためには他にやるべきことが沢山あるから。一方、楽しさだけなら、毎日、ラウンドとレンジでの打ち込みとアプローチ、パッティング。私のサッカー少年時代でいえば、毎日、ミニゲームにシュートとドリブルの練習。身体トレーニングより、ボールに触れる時間が半分以上。そんな先のことは考えない。それだとおそらくプロの世界は遠のいていく... 小さい頃にしか磨けない(磨きづらい)身体特性があるから。
で、理想は、ということですが、身体トレーニングとゴルフに割く時間を同程度にする。ゴルフが一番であればそうします。具体的に言うと、今息子が取り組んでいる身体トレーニングに割く時間をもう少し増やして、それと同じぐらいの時間を芝の上で過ごす、ということになるかと思います。結局、毎日ラウンド? でもそれだけじゃない。
息子は本日、お爺ちゃんからプレゼントをもらいました。なんと7歳の子供に、ハンドグリップ。握力を鍛えるため? お爺ちゃん曰く、「自分用と、面白そうだからRの分も買っておいた」。調べてみたら、某100円ショップの品。握りの強さ(kg)も数種類ある。つくりもいいし、お値段も手頃なので私の分も買おうかな。
緻密なトレーニングメニューを構成するひとつの動作、それに必要な道具、というわけではなさそうです。でも、後で振り返ったら、あれが一番やっててよかったなぁ、と思うかも。お爺ちゃんの勘。とりあえず、ほんの僅かな力加減にとどめながら、継続的に親子でやってみようかと思います。指の怪我を避けるためにも。