2024.10.29
レンジ練習での工夫
2024.10.29
レンジ練習での工夫
(遼くんが見つめる中で *1)
本日、火曜日恒例の運動教室が休校なので、東宝調布スポーツパークでラウンドしようと思っていました。ただ夕方から大雨の予報。親子共々アスリートゴルファーを自称しておりますので(息子は自称じゃないかな)、雷や雪などでコースがクローズしない限りはラウンドしています。でも私が風邪気味でして、雨に濡れて悪化するといけないので屋根の下で練習することに。
私たち親子ゴルファーの方針のひとつとして、レンジ(マット)よりもコース(&芝の練習場=コースボールの使用)でのショットの数を多くする、というものがあります。パーセンテージでいうと、1週間単位でレンジでの球数は全体の10-20パーセントに抑えてきたつもりです。ラウンドで得られる楽しさは何ものにも代え難い。それに、長期的な技量向上に関する直感もありますし、超一流のプロの幼少期を調べると、そのように過ごされてきたゴルファーが多いからです。私たちがCollin Morikawaプロの幼少期を真似ていることについては当初から触れてきました。Collin Morikawaプロのジュニア時代は、たくさん試合に出てラウンドを経験を重ねるというよりも、日頃(日常、平日)からコースで楽しんでいた。
先日のZOZO CHAMPIONSHIPに出場するために来日したCollin MorikawaプロがGOLF5のインタビューに応えている動画があります*2。ショット力を磨く練習法やトレーニング法を問われて、次のように説明されています。
「ゴルフゲームにとって大事なショット力を身につけることが出来るようになったのは、ひとえにゴルフコースでたくさんプレーしてきたからなんだ。もちろん完璧な正しいスイングを手に入れたかったけれども、練習場ではあまり過ごさなかった。それよりも“ゴルフプレー”というものを身につけたかったんだ。練習場と実際のゴルフコースではスイングって変わっちゃうよね。これはどんなゴルファーも知っていることさ。僕はゴルフコースで育ってきたからこそ、クリエイティブなゴルファーでいられると思っている。ゴルフコースで練習できたことが、僕にとってはとても重要なことだったね。状況によって打ち分ける高いショット、低いショット、ドロー、フェード、こんなシュミレーションはドライビングレンジでは出来ないんだ。どんなショットもすべてはスピンコントロール。スピンコントロールさえ出来れば、意のままに球を操ることができるのさ」
多少の推論を入れて私なりの学びにまとめてしまうと、適正な?スピン量がでるコースボールでラウンドしてそこでクリエイティビティを高めること。
続けて、具体的なアドバイスをされています。レンジでの工夫です。
「ゴルフ場に行けなくて練習場に行くなら、ボールの数は50球とか100球に制限してみることが大切だね。そしてウォーミングアップをしたらラウンドすることをイメージするんだ。それからターゲットを決めて3球だけ打つんだ。ターゲットにヒットしたら自分を褒めてあげよう。もし友達と一緒なら、勝負するのも良いよね。もっと上達したい、スコアアップしたいと思うなら、ゴルフコースでプレッシャーのある状況下でショットを打つべきだ。友達からのプレッシャーでも良いし、トーナメントのような天候のプレッシャーもあるよね。とにかくプレッシャーの中でショットをするんだ。練習場とかシュミレーターでしか練習できないんだったら、できるだけ球数を制限して、色んなショットを打つ練習をしてみよう。その際に、完璧なスイングだけを追い求めるのは良くないね。重要なのはボールが狙った地点に飛んでいくかどうかということ。結果にフォーカスすることが大事なんだよ」
完璧なスイング “だけ” を求めない、というのは示唆に富みます。まぁ結局、上を目指すならラウンドをたくさんしろ、ということになりそうです。試合でのプレッシャーというよりも(天候)、何発も無限に繰り返せるレンジ練習(だから制限しろとなるわけですが)とは異なり、何発か打つケースもありながらも一発の重みを自然と感じるラウンドを日頃(日常、平日)から重ねること。レンジでの球数制限を強調されるCollin Morikawaプロ。
運動教室のあとに訪れるレンジと同様、トップレーサーがありましたので、息子はゲームモードの「ゴーフィッシュ」や「アングリーバード」で遊びまくりました*3。要するに、色んなショットを打っていたわけです。わざとボールを曲げながら、さらに高低打ち分ける意識で。もちろん、狙った地点に飛んでいくのかを考えて。その一方で私は、隣の打席でひたすら完璧なスイングを求めてスイングづくり。トップレーサーの画面すらほとんど見ず。Collin Morikawaプロのご指摘については頭で理解しているつもりですが、ラウンドが多いのでレンジで練習する際にどうしてもスイングづくりをしたくなります。息子はコースや芝の練習場でスイングづくりに励んでおりますけども。
今日のレンジで最初はQuadMAXでヘッドデータの確認をしながらスイングしていましたが(レンジボールなので)、開始30分程度でゲームモードで遊びだす、最後まで。途中、「バーチャルゴルフ」に切り替えながら。レンジボールではおそらく真の意味での距離感は養えません(マットですし)。レンジでは、Collin Morikawaプロがおっしゃる「色んなショット」を試すことは十分にできるし、「クリエイティブなゴルファー」 になるためにもレンジではこうした試みがより必要ではなかろうかと。スイングづくりのための素振りは家でもできるわけですし。
ゲームモードで遊んでいながらも、インテンショナルに曲げたボールの軌道や高低(打ち分けられるわけではありません)、なんでそうなったのかをヘッドデータを見て推察し、ブツブツ言葉に発していました(あまり的を射ておりません)。いかんせん、今日は球数が多すぎました。明日明後日は土砂降りでもラウンドしないと、今週は、根拠なき理想のパーセンテージが達成できません。
*1 打席と打席との間にある仕切りに、石川遼プロのレッスン動画にアクセスできるQRコードがありました。その動画で石川遼プロは、レンジで練習する際の意識について説明されておられます(「「石川遼プロ」ラウンド前のワンポイントレッスン③」, YouTube; 三井住友カード【公式】, 2024.3.29)。ドライバーショットについて、ティーグランドがほとんど平ら、かつ、ティーアップされている点に触れられた上で、「そこを強く意識した時に何が大事かというと、練習場とコースでアドレスを変えないということですね。...練習場でもなるべく打ち終わったら一度アドレスを外してまた自分が意識しているボールの位置に自分がしっかり入っていくことがすごく重要かなと」。練習場においてコースでの状況を意識すること。動画では、練習場でのスイングをコースでするためのコツが紹介されていますので、ぜひ。他にもパター練習編(「「石川遼プロ」ラウンド前のワンポイントレッスン①」, YouTube;三井住友カード【公式】, 2024.3.29)、ウェッジショット編(「「石川遼プロ」ラウンド前のワンポイントレッスン②」, YouTube;三井住友カード【公式】, 2024.3.29)。再生回数をみると、ロッテ葛西、限定の広告かもしれません。当たり前ですけど、めちゃくちゃ勉強になります。石川遼プロの初出しのエッセンス(おそらく)も詰まっております。
*2 「【 コリン・モリカワ選手 】単独インタビュー・アマチュアに向けて練習法を教えてくれた!クラブ、アパレル...」, YouTube; ゴルフ5, 2024.10.23. 契約などの関係で動画が削除されてしまうと見れなくなってしまうので、長いですけどそのまま引用しました。
*3 「トップトレーサー・レンジとは?」, ゴルフダイジェスト・オンライン.