親子トレーニングの場
親子トレーニングの場
@IMPACT A BODY(東京)
@越谷ゴルフリンクス(埼玉)
(初めてのレッスン、鏡に映る三人)
ゴルフレッスンと同様、ゴルフの世界に精通しておられる賢人たちに、親子でゴルフを始めるからトレーナーを探してるんだけどいい人いませんかね?と聞き回っていたところ、皆さん口を揃えて、あるお方をあげられました。斎藤大介さん*1。失礼ながら当時、存じ上げておりませんでした。ただ斎藤さんの活動を知れば知るほど、やはり賢人たちが口を揃える理由がわかってきました。でも息子はジュニア、しかも当時4歳になったばかり。未就学児の指導なんて、お願いすること自体失礼すぎる気がしておりました。ただ調べてみると、低年齢のジュニアゴルファーに向けてイベントを開催され、スポニチでジュニアトレーニングの連載をもたれていたのでアドバイスいただけるかも、という期待が高まりました*2。大人向けのトレーニングについても『週刊ゴルフダイジェスト』で連載されておられ、私は過去の記事も全て収集して今なお熟読しております。ここまでくると、追っかけファンみたいです*3。
実は私も一緒に指導を受けたいなと思っておりまして、コンタクトしましたが、やりとりをしているなかで、プロを指導している方に初心者の私がなんて畏れ多い話だなと感じてしまい、「まずは息子を見ていただきたいのですが」という流れになりました。毎回レッスンを予約する際に、「私もお願いします」「今回は親子で」などとメッセージを書いては消しています。斎藤さんのもとにはプロや学生ゴルファーも沢山来ておられますので、私ごときが指導を受けて良いのか、斎藤さんの貴重な時間を無駄にするのではないか、他にレッスンを受けるべき方々がいるのではないか、と思ってしまい、私はまだ見ていただいておりません。
2021年4月20日にレッスン開始。場所は都内のスタジオ、IMPACT A BODY。天沼知恵子プロが運営されておられるそのスタジオで、息子は文字通り遊ぶように遊んで時間を過ごしました*4。今思うと、取り組んだメニューはこう活きているのかと腑に落ちることばかりなのですが、その時はよく意味が理解できておりませんでした。斎藤さんから毎週指導を受けるというのは現実的ではないので、レッスンで毎回教えてもらった内容を家や外で取り組み、ある程度出来きたら次のレッスンを、という形で指導を受けてきました。家でも取り組めるメニューを教えてもらい、道具も揃えました。卓球、バトミントン、野球(自動でボールをトスしてくるものなども)、テニス、フリスビー、バランスボール、ラダー、ロープ、ボクシンググローブ、キックパッド、こん棒、ジャンプ台、リアクションボール、メディシンボール、リボン、などなど。もちろん道具を使わない運動もあります。毎回75分間、すべて動画撮影をして、それを家で見ながら繰り返しメニューに取り組むというスタイル。おかげで私の身体もだいぶ鍛えられてきました。
こうしたトレーニングメニューは私では思いつきませんし、ネットの情報を集めてド素人私が息子と向き合っても、どこまで負荷を掛けていいのか、将来を見据えて必要なことは何か、その多くを判断することはできません。斎藤さんが息子の様子を見ながらメニューをカスタマイズしていただける。そしてなにより、ここまで濃いメニューを6歳の子供が楽しそうに取り組めるのは親ではおそらく無理かと思います。もちろんプロを目指すとか、理想の身体やその動きについて本質的な意味で理解できる歳になったらまた話は違うような気もします。ただそのような状況を迎えたら、より専門家の考えに触れる必要性が高くなるような気もします。
様々なスポーツに取り組み、遊ぶなかで身体を鍛えるということも大事かと思います。斎藤さんもそのようなお考えをお持ちで、ゴルフばかりしていても… ジュニア時代(年齢にかなり幅がありますが)にトレーニングをあまりされなかったプロ中のプロもいらっしゃいます。例えば、中島啓太プロ。15歳の中島啓太さんが、普段の練習やトレーニングについて説明されている動画があります*5。「ランニングもあまりしていないですし、体幹トレーニングもあんましてないです」と中島さん。今は相当なトレーニングをされているのはインスタでも拝見していますし、プレーそれ自体を見れば容易に察しがつくと思います。でも中島さんとは異なり、ジュニア時代にいくら鍛え上げても、それを土台にした一見美しいスイングをしたとしても...
野球やサッカーと違って、ゴルフに特化されておられるトレーナーさん自体が日本で少数です。ジュニアにも精通ともなればさらに少ない。専門家としての斎藤さん。ただ息子にとってはトレーナーさんという域を超えて斎藤さんと接しているような感じがします。世界を飛び回り、場にとらわれず多様な活動をされておられる斎藤さん*6。そのライフスタイルというかお姿が息子にとってもカッコ良く映っているようです。これからも親子共々長くお世話になりますので、息子はおそらく私のような仕事観というかワークスタイルには共感せず、斎藤大介さんのライフスタイルに憧れ(言葉を選ぶと、もうその片鱗が見えているわけですが)、踏襲するような気がしてなりません。
2024.1.7
*1 公式ウェブサイト; Dice-k Golf Fitness. 日々のトレーニングの現場はこちらから。Instagram: golf_fit_japan
*2 例えば、「渋野日向子専属トレーナー斎藤大介氏のマル秘メソッドを紹介!」, スポニチアネックス, 2021.1.29. まとまった記事はこちら。Instagram : kids_fitness_japan.
*3 最近の記事でしたらオンラインでも読めます。斎藤大介「らくトレゆるスト」, my ゴルフダイジェスト by ゴルフダイジェスト・オンライン.
*4 越谷にプライベートスタジオが完成したという話を聞いたとき、おっ、と思いました。私の実家からすぐ近くで、慣れ親しんだ場所。近くにあるニトリやロジャースには何度行ったことか。それに、私の高校もすぐ近く。国道4号を通る回数が格段に多くなりました。
*5 「ジュニアゴルフアカデミー#78 中島啓太(1)」, YouTube; TOKYO MX, 2015.10.17. 15歳にもなられて、練習もあまりされていないとのこと。強さの秘訣がそこにありそうな気がしてなりません。怪我、という観点から考えても。
*6 「ジュニアゴルファー育成サポートセミナー2023」,公式ウェブサイト;全日本ゴルフ練習場連盟. 息子のトレーニング姿を講演で紹介していただき、なんだか嬉しかったです。斎藤さんの実現したいことのひとつも知ることができました。私が協力できることは少なそうですが全力で応援します。