2026.8.1
U.S.Kids Golf World Championship 2026、振り返り1
2026.8.1
U.S.Kids Golf World Championship 2026、振り返り1
(創設者Dan Van Horn氏からトロフィーをもらう)
息子にとってのU.S.Kids Golf World Championship 2026が今日で終わりました。3日間競技。最終順位は2位タイでした。10アンダー。昨年はステータスが満たせず参加できませんでした。今回は、昨年のEuropean Championshipで優勝したことでステータスを上げて出場権を得ました。
2年前はBoy7で出場し(@Mid Pines Golf Course)、24位タイでした。12オーバー。今回、息子は優勝を本気で狙っていた。最後の54ホール目でボギーが来た際には親子で完全にプツンとキレてしまった。
私から前向きな言葉を息子にかけてあげることがその場では出来なかった。とんでもない事を言ってしまったと口を出た瞬間に気づく。この言葉は息子の記憶から一生消えないだろうな。反省では済まない。なんてバカな事を言ってしまったのだろうか。息子が可哀想で仕方ない。親子ゴルフする意味を完全に見失っている。許される日は来ないであろう。
最終ホール。息子は自分のアプローチのミスに対して、そしてもうトップには追いつけないことは明確だったけど最後のパーパットの内容に対して、相当な怒りを自分自身に見出していた。なんでこんなところで打ちきれないのか、と。得意のウェッジとパターで。1位以外はみな同じ、と息子。悔しさしかない。
ラウンドの内容に関しては項を改めて後日記すとして、初日から私が感じたことを書きたいと思います。おそらく長くなるので日を分けて。
今回は練ランを2回。どちらも地元アメリカのジュニアさんたちとの組み合わせでした。試合でも最終日以外は皆さん地元勢。3年前も2年前もアメリカに来て思ったこと。この10歳にも満たない年齢のアメリカのジュニアさんは、日頃色んなところで直接的・間接的に見ている日本のジュニアさんと比べると、圧倒的にスイング練習量が少ないのでは。誤解を恐れずに言うなら、比べると地元勢はスイングの安定性に欠ける。親御さんへの聞き取りと多少の推論を踏まえて言うと、日本のジュニアさんの反復練習量(注: フルスイング)が半端じゃなく、よって見た目のスイングの反復感は高めで、目の前の弾道は安定気味。息子より年上のタイのジュニアさんを見ていても日本に近いと思う。これだとこの時期には地元勢の方がスコア的に出づらいと思う。
一方で、ショートゲーム、特に50ヤード以内のアプローチについては息子を含めて地元勢とかなり差がある印象。今回Boy9の試合会場となったPinehurst No.1は、グリーンがどのホールも特徴が際立っていて、20ヤードどころか10ヤード以内のアプローチですら奥に溢れたり、どショートしたりしてしまう。寄らない。うちの息子はグリーンに慣れてないだけさ、とは全然思えない。地元勢も苦労していたけど、今日みたいに風が強くても低い弾道で攻めたり、感覚とでしか言えないような距離感があるような気がした。日頃、試合や練習場、コースなどで遠目ですけど見てきたジュニアさんより機械的な打ち方じゃないとでも言いましょうか。本場スコットランドやイギリス、そして強豪プロが育つアメリカの環境をリサーチして私なりに昇華させて息子に徹してきた感がありますがその比ではない? 練習環境の差が大きいのではと練ラン&試合、そしてレンジ&アプローチエリア&パッティングコース・グリーンで親子さんから聞いて思った感想です。中島啓太プロによるジュニアへの提言が思い出される。ただ、今の時期だとショートゲームで反復練習しまくってたら目先の結果は出やすいと思う。結果的に寄るか寄らないかという話ではなく。ちゃんと打てないというレベルにおいて。この地元勢の上手い子たちと比べると、息子には強みもあるんですけど、このタイプのインパクトと弾道が少なくても息子にはないなと感じる。
初日。組み合わせのお一人は、2年前のこの大会で一緒にラウンドしたアメリカのジュニアさん。ラウンド後、その気さくなパパからビールを片手に褒められる。R君はスピードが超早いと。Rのスイングを真似してながら、タメの具合とそこからのパワー出力について解説付きでベタ褒めされる。横で息子がニヤニヤして頷いている。お酒の効果か。キャディが終わったらすぐにビール。羨ましい。ラウンド後はパッティングコースではなくパッティンググリーンで自ら練習したいと30分ほど。自発性と自主性。初日は攻めきれず。もうお一人のジュニアさんも日頃の力を出し切ればおそらく3日間、アンダーで回れると感じた。パパさんがジェントルマン。私とは正反対で羨ましい。息子もそんな目で見ていた気がする。
2日目。地元勢のお一人が無茶苦茶、飛ぶ。240ヤードほど。息子は大人用ヘッドを使う地元勢のジュニアさんと飛距離で負けていない。ただこのジュニアさんだけは違う。ヘッドは大人用ですけどシャフトは長くない。スピードが早い。それを見てしまうと息子も真似て、と一瞬思ってしまいますけど今の息子の体格とパワーでは無理。でも試合で勝ちにだけにこだわるならもっと長いシャフトでロフトを10度ぐらいにして打たせて距離を稼ぎたい。振れなくても今よりは圧倒的に楽に飛ぶ。それは実証済み。そうすれば今回のミドルホールでワンオンもいくつか狙えた。でも地元勢はほぼジュニアクラブのヘッドでロフト角は14、15度ほど。シャフトは短い。でも体格は良い。地元勢だと数は少なく地元勢以外は多い印象ですけど、大人用のヘッドでかっ飛ばしておられるジュニアさんも何人かいて、これなら楽だろうなと正直思う。ただそれには150センチ以上身長があって身体が相当強い4年生ではないと弊害が大きすぎると思う。ただ身体がデカいだけじゃ無理。スイングレベルを上げるためにも、スピードを生む身体感覚(パワーそれ自体ではない)を鍛えるためにも、変な癖をつけて固定化させないためにも、試合でのスコアを犠牲にしてそこは絶対譲れない。ヘッド重量とシャフトの長さ。息子ほどではないですけど、地元勢でも細めの体格で身長も息子ぐらいで、ジュニアクラブを使って飛ばす子はいる。こういうジュニアさんの方が将来的に力まず飛ぶのだろうと確信している。もうお一人の地元勢のジュニアさんも、飛んでいたし、弾道が凄まじかった。レフティー。ものすごい身体能力の高さ。ママさんがキャディされていたけど、素晴らしい対話を重ねておられた。私にはその力がない。
ちなみに先ほどのパパさんはクラシックL字の愛用者。道具についてもベタ褒めされる。ジュニアクラブであんだけ飛ばすのは凄すぎると。パターについても絶賛。でも息子さんのパターはスパイダー。もうお一人のジュニアさんはラブゴルフ。パターは優しいものを使っているジュニアさんが圧倒的に多い。ブレードはほとんどいない。
で、本日の最終日。昨年のEuropean Championshipで一緒だったジュニアさんお二人と。スタートホールから親子で会話が弾む。息子を入れて年度は違うけどみなさんEuropean Championshipを制している。今日は風がありピン位置も難しかった気がしますが、結果的に3人で伸ばし合えた感じ、息子は伸ばしきれなかったけど… とにかくピンを狙うショット、アプローチが上手い。凝視すると、振り幅でコントロールしていないように見えた。最終日は風がありましたけどしっかり対応されていた。お二人とも何もかもうますぎる。息子はスコットランドに引き続き勉強になっただろうし、大きな刺激を受けたはず。この先、ずっと良きライバルになるであろう。息子が置いていかれないように。
最終日の朝、レンジで整えた後、ベンチで一休みしていたらカナダのジュニアさんからぬいぐるみをもらい息子は大喜び。パパさんがカッコよくて気さくすぎる。また、昨年この大会のBoy8を制し、数々の試合で優勝、国内でも無類の強さを誇るタイのジュニアさんのパパから声をかけられて、わたくし父も大喜び。パパさんがカッコよくて優しすぎる。どんな練習環境でどんなことに取り組んでいるのか、スタート前でなかったら色々と聞けたのに…
試合後、ドミノピザで早めの夕食をとり、17時ごろPinehurst GCに戻って、息子は広大な芝地でサッカーをやっていた。息子のレベルが低すぎる。明らかに年下と思われる子からボールをガッツリ奪われていた。そんな光景を見届けてから、水と氷を求めてレンジの方に行くと、そこには中学生、高校生、大学生らしき男の子たちが熱心に球を打っていた。キャディバックを見ると、大学名が入っていたり、AJGAのタグが付いていたりと、そのスイング、弾道を見ても明らかにトップジュニア。
その中のお一人の青年。18歳ぐらいか。ボールを何球か打つたびに後ろを振り返っていた。その目線の先には広大なパッティングコースがある。さらにその先には息子が遊ぶ芝地。どちらとも小学生とその家族たちで賑わっている。青年は何を思うのか。
昔、この大会に出られていたのかもしれない。そんな感じが私にはした。青年の近くに親御さんらしき大人は誰一人いない。