2026.3.15
帝王による "子ども" へのアドバイス
2026.3.15
帝王による "子ども" へのアドバイス
(最後はこれを沈めてパー)
昨日触れたJack Nicklausプロのアドバイスについて*1。
「だから私の子どもたちには、いつもできるだけ大きなスイングをするよう教えている。また、いまはボールを力いっぱい打ち、コントロールはもっとあとになって調節すればよいと力づけている(翻訳書, p.21)」
これは、ご著書『Play Better Golf』の一説です。グリップ、アドレス、深い捻転、頭(の付け根)を終始動かさない、数秒フィニッシュ、など基礎を踏まえた上での "力いっぱい打ち" だと考えられます。かの有名な『Golf My Way』でも力説されておられます*2。
「私も始めてクラブを握った日から、パーマーのようにボールを力いっぱい打つように教えられた。先生のジャック・グラウトはボールの行方などかまわずに、練習時間のほとんどを全力でボールを打つように、いつも私を励ましつづけてくれた。パーマーは、彼の父親のディーコンが先生だったが、グラウトもパーマーの父親と同じような考えを持っていた。つまり最初に力いっぱいスイングすることを覚えたゴルファーは、あとから正確さを身につけることができるが、初めからあまりに正確さにこだわったゴルファーは、あとになってなかなかボールを力いっぱい打つことができないものだ。これはパーマーも同意してくれるに違いない、私たちに共通した成功の哲学といえる(翻訳書, p.45)」
ここでいう "力いっぱい" をスピードと読み替えて良いのか少々疑問が残りますが、"正確さ" が最初に取り組むべきことではないとし、まずは "力いっぱい打つ" ことを "成功の哲学" とまで言っておられ、逆は絶対ない、とのメッセージが鈍感な私にでも伝わってくる。日本語版の序文において、「前に述べた目的にそったスイングをするために必要なのは、パワーよりも、身体の各部分を正しく動作させる ー結局クラブを正しく振るー ことだ(翻訳書, p.13)」とも述べておられるので、少々難しいですけど、"力いっぱい打つ" ことがパワーに基づいたものではないことが分かる。
今日はラウンドレッスン。ゴルフ場では来月初旬のInternational Series Japan by Asian Tour & LIV GOLF 開催に向けて準備が進んでいました。今日はスティンプメーター、12.8フィート。試合当日はツアー基準で、もうちょっと早くコチコチにするのかな。まだ試合まで日があるから徐々に仕上げていくというより芝保護のため通常の状態を維持するのかな。試合のセッティングでやってみたい。昨年は少しコチコチの感じがしたような。メンバーではないのに試合ウィーク開始直前にラウンドレッスンがあるので息子は体感できる。ゴルファーの父を差し置いて… 君はメンバーか。勘違いしないように教育せねば。
朝のパッティンググリーン&アプローチエリアで練習を終えて、レンジで打っている息子の表情が冴えません。特にドライバーショット時。私からするとそこまで気になるところはない。「飛んでない」と息子。先生にアドレスを確認していただき、ショットを放つもそこに笑顔はない。課題はいただいたものの、先生からは、いい球だ、飛んでるよ、とも褒めていただいているのに。笑顔がない理由。息子に聞かなくても私には分かる。それは昨日一緒にラウンドしたお兄さんと比べているから。飛んでいないし音が違う、と。1, 2歳しか違わないのに負けるはずがないと思っている節が息子にはある。何でRが赤から打たなきゃいけないんだ、歳がそんなに変わらないのに、と昨日息子は言っていましたから。
今日は1年ぶりほどに?エースパターをラウンドレッスンに投入しました。クラシックL字。ただ、クラシックL字にはフェース面直角のラインがなく、コースでの基準づくりが難しいので、最近はラウンドレッスンで違うパターを使い、家練では他にも特性の異なるパターに触れてきました。先々週、シャフト伸ばしでサブ器の全てを長くしすぎてしまって、グリップエンドがお腹に当たる。また切るのもなぁ…と思いまして、現状使えるパターがエースしかないのです。逆にこのクラシックL字は若干短い感じもしますが、ボールに少し近づいてストロークするような傾向が強くなったし、ちょうどいいかなと思いまして今日はひとまずこれで。
お昼を食べた後、関東ジュニアを制したお兄さんがレンジで練習されておられたので、お父さんに近寄りまた教えてもらおうと頭をよぎったけど、立て続けになるので流石に躊躇する。挨拶して、遠くから練習風景を観察して色々と盗む。勉強になります。
エースパター投入。ここでのベストスコア更新に期待がかかる。スタートホールで快音を響かせ、先生に拍手してもらって颯爽と2打目へと向かう息子の姿を見届けて、気分よくクルマに戻る。
結果はベスト更新とはならず。まあこの状況で3パット無しでハーフで5つパーが取れたことを評価したい。ただ、パッティンググリーンとラウンド後に先生からいくつか課題をいただく。クラシックL字を手にすると往年のゴルファーのパッティングをイメージしてしまうのか、かなりボールの後ろから眺めてストロークしてしまう。そのためか、若干多めに右サイドに体重が残りながらストローク。エースパターで癖がついたよう。まあ距離感、手の感覚、球を捕える力など、養えてきたものが多いし、本人が好きすぎるのでエースとしてまだ使う予定ですが、その際に身体の使い方はかなり意識しないと。
課題とその対策について、先生からは「何言っても聞かない大魔神?王子?」とご冗談交えて息子に伝えていただきました。お父さんが言っても聞かないでしょ、とのお言葉も頂戴しましたが、意外とゴルフに関しては素直に取り組んでおります。先生もおそらく察しておられるかと思います。確かに頑固ですし(例えば、ガイド付きグリップの凸を無視して握る)、口では言いませんけど(表情では無視)、早速動きとして取り組んでいる。
息子曰く、昨日に引き続き今日もショットが若干左右に散っていたようなので、課題山積。コントロールよりスピードを重視しているから、と言ってしまったら言い訳か。息子自ら発見した課題と先生から提示された課題&難題。私が発見した課題?は息子には伝えない、自信がないから。
*1 Nicklaus, Jack (1980), Play Better Golf, Simon & Schuster (岩田禎夫訳,『ニクラウスのベターゴルフ1』, 講談社, 1980). 冒頭ページの二文。「あなたが、ただ試行錯誤をくりかえすことによってのみ難題を解決できるような、十分な時間とエネルギーを持っているのでなければ、そのためには情報が必要である。その情報を得る最良の方法は、熟練した先生からマンツーマンの指導を受けることだ ー 幸いにも私は少年時代にそれができた(翻訳書, p.3)」。時間とエネルギーをかけて試行錯誤をくりかえしたと思われますが、帝王ですらグループレッスンに加えて "熟練した先生からマンツーマン指導"を受けていた。一連のご著書を読むと、少年時代から本人だからこそ気づかない難題を先生が見つけていたように思えてくる。帝王はプロ転向後もずっと先生に見てもらっていたそう、同じ先生に。
*2 Nicklaus, Jack and Ken Bowden (1974), Golf My Way, Simon & Schuster (岩田禎夫訳,『ゴルフマイウェイ』, 講談社, 1974).