2026.2.12
幼少期のやる気
2026.2.12
幼少期のやる気
(景色負けしそう)
本日、まずは会長のところでサクッと練習。すでにお二人のシニアゴルファーさんが練習している。朝でも昼でも夕でも、土日でも、ほぼほぼ同じ光景。シニアとジュニアという構図。歳の差、およそ六十。アスリートジュニアより練習量が多い。長年の経験に裏付けられた練習、その質も高い。平日でこれじゃ、いつになっても追いつけない。途中、ナイススイングだ!と褒められる、息子が。目線を感じて力んでいたようですけど。最後は会長がアレンジしてくださったアプローチ親子対決。なんとパパが制する。不貞腐れた息子は会長にあたる…
今日は東へクルマを走らせること50キロ。先日立ち寄った成田空港を通過。場所は、グレンオークスカントリークラブ。除雪作業が終わり、本日、営業再開。メンバーさんやゲストで超満員。我々は優雅に最終組。
なんと1アップ、息子の勝利ですが。距離は短めですけど、それでもグリーン周りが難しく、そのグリーン自体がウェブサイトの記載通りアンジュレーションがあって激ムズ。息子は普段難しいところでやっているのでそう感じないでしょうけど、私はコースに打ちのめされた感じです。ここはグリーンが大きく、ピンが色んなところに切れるので現場でのパッティング技術向上が期待できる素晴らし過ぎる環境。それに、ウネリあり、段ありで、キャリーでどう落とすか、転がすか、ショット、アプローチの練習にもなる。
最終ホールでこちらの方を眺めていらした現場スタッフのボスから、「スタートホールのティショットも完璧だったんじゃない? これだとお父さんに勝つのもそう遠くないね」とお声がけいただく。9番ホールで父は100回に1回出るか出ないかのショットを放ったので相当うまいと思われてそう。いや、数多くのゴルファーを見てきたボスだから全てお見通しなのかもしれない。8歳児と同じティ位置でやっても負けそうな感じがする。
ボスから「ちゃんと習って練習を沢山しているんでしょ。あのスイングを見るとわかるよ」と。「パパには教えてもらったことないよ〜」と息子が嬉しそうに返す。
そのやりとりを見ていて思い出したのが、オリンピック中継の一コマ、二コマ、三コマ… です。
どの競技でも多くのオリンピアンが小さい頃からその競技に取り組んでいらっしゃる。例えばスノーボード・ハーフパイプだと、歩き始めた頃にボードの上に立ち、小学生になる前から飛び始めるとか、そこに雪があれば毎日ボードに乗り、雪が溶ければスケートボードやサーフィンしたり走り込んだりと、ヨチヨチ歩きの頃から365日競技に向き合っている感じ。
解説の中では、そうした競技活動を支えてきた親御さんやコーチの話が出てきて大変刺激を受けます。私の想像するオリンピアンの幼少期の姿を軽快に超越している。私自身はパパが先走っている感が否めないと思ってきたけど、たいしたことないな… 親子二人三脚の中身が違う。オリンピックという世界に向けた大きな舞台が先にあり、子供のやりたい気持ちを全力で支える親御さんの存在。比べてしまうと、うちはそのやりたい気持ちが薄いような気がする。ゴルフもオリンピックの舞台があるし、4大メジャーがある。国内外にツアーもある。ただアマとプロの境目がハッキリとしているとも言えるし、そうとも言えないところもあり、他の競技にはない特徴を持ち合わせている。
同じくハーフパイプ関連で、日本代表の強化チーム?には複数のコーチがいて選手はいつでも色んな角度から指導を受けられるそう。アメリカはその厚みがすごいらしく、現在、日本もそれに匹敵するレベルにあると。ある一言が競技レベルを一段階高めることもあると。ゴルフだと混乱しそうな感じがしますけど、スイング全般を見るコーチとトレーナー、食事管理担当、みたいな分業はある。スイングでもこの部分とか、ショットとアプローチとパッティング等、細分化するスタイルは現在アメリカでは主流みたいですけど、あまり細かくしてしまうと個人的には弊害がありそうな気がする。
息子の歳ぐらいから海外大会に数多く出ていた堀米雄斗さんと、同じく息子の歳ぐらいに用品メーカーと契約した平野歩夢さんがジュニア大会で一緒にいる光景なんかに触れてしまうと、オリンピアンの幼少期時代の熱みたいなものが私には伝わってくる*1。
息子は今のところ「セントアンドリュースで勝つ」ことを目標に掲げている。これは私からの押し付けではなく、現地に行ってそこで息子自らが発したもの。別の見方をすると、セントアンドリュースがそう息子に言わせた、とも。「プロは目指していない」と何度も繰り返す息子なので、アマとして勝つのか、そもそもそれがThe Open(全英オープン)を指しているのか、The Amateur(全英アマ)を意味しているのか分かりません。息子に聞いても、「はぁ〜、どうでしょうかねぇ〜」とニヤニヤ返すだけ。ただ息子がオリンピック中継を見ていると、そこにオリンピアンという目標が加わるかもしれない。40歳を超えて第二の全盛期をむかえているJustin Roseプロは金メダリストだし、アマ時代にThe Openで上位に入っておられるし。先日ここでも触れましたが、ジャンボさんの死から、私はゴルフを始める前から息子に伝授しようと計画していたことを前倒しで実行している。今のところ、Old Course at St Andrewsは息子にとってのオリンピックの舞台のような位置付けか。Old Course を訪れて以降、大会名は息子にとってあまり関係ないのかもしれない、今のところ。
やはりライバル、同じ競技で上を目指すジュニアさんたちと同じ空気を吸っていないと、やる気に満ち溢れないと感じる。「うちは周りと交わらずに淡々とガツガツと親子二人三脚で閉鎖的な空間で取り組むんだ」(注: 平日の我々親子の姿、ex.本日)という姿勢は長く続かないような気がする。それだけだとなおさら。ジュニア時代に全く試合に出ずに、のちにポンと出てきて勝てるような甘い世界ではないと個人的には思う、少なくてもゴルフの場合は。みながジャンボさんにはなれない、と思う。時代背景ではなく。相手の動作に合わせるような直接的な対戦競技じゃないけど、違う経路で切磋琢磨してきた子たちに勝てないと思う。コースや自分との戦いではあるけれど、閉鎖的にやっていたら成長の伸び率が圧倒的に低いと思う。
今月末、お友達との18ホールのラウンド予定。本日、場所やスタート時間が確定する。その日はもともと予定が入っていたけど、大変申し訳ないですけど、やはり家族(子)を優先したい。
日本ハーフパイプの先駆者、元日本代表コーチで解説を担当した青野令さんによると、ハーフパイプは特殊な競技だそう。舞台となるパイプが一本がそこにあって、みんなが練習する。お互いランを見合う。技、そのパフォーマンスを賞賛する。で、自分も、となる。日頃からお互い高め合う環境がある。限られた数のパイプに。
ゴルフはゴルフ場が沢山ある。そして18ホールある。ショートコースだって複数ホールある。で、一緒にラウンドできるのはせいぜい4人。試合でもみんなのラウンドは見れない。現場においてお互いに高め合う環境としては、ハーフパイプの方に軍配が上がると思う。ゴルフはジャッジする人がいるような判定競技ではないし、競技特性が大きく異なるけれど、工夫しないと「高め合う存在」に出会えない。日頃の練習環境において。試合だけではなく。
*1 Instagram: gorin, 2026.2.11. 幼き頃から勝負の世界で。堀米雄斗さん曰く、「小さい頃から一緒に戦ってきて、一緒に話すこととかやっぱあんまなかったんですけど、こう大人になっていってスケボの大会とかでまた会うようになって今ではなんかそのオリンピックのことだったりとか大会にむけてのこととか、あとはなんかほんとに他愛のない話とか。高め合える存在だと思います」。会話せずとも意識する相手。