2025.1.6
"ただひたすら待つこと"
2025.1.6
"ただひたすら待つこと"
(5Iでフェアウェイバンカーの練習。クリーンすぎる)
今日は今年初の平日ホームコース、東宝調布。レンジで入念に準備してからのラウンド。レンジではご兄弟らしき男の子二人が練習していました。中学生と小学生高学年ぐらいかな。最初、お父様らしき男性が後ろで見ていらして、途中、どこかに行かれ、私たちがコースへと向かおうとした時もまだ二人で打ち込んでいる。スイングについてお互い確認したり言葉をかけたりしていて、なんとも羨ましい。
一方、我々親子はブツブツ独り言を吐き出しながら、自分のスイングと弾道だけに意識を向けて練習している。どちらが伸びるのだろうか… 息子に弟か妹がいてゴルフをしていたら、毎日二人で伸ばし合い。歳の差が小さければ負けたくないとか、強い気持ちが生まれそう。歳の差があれば、下の子は後を追う形で、上の子は教えることを通じてさらに伸びるかも。今の息子に妹がいたら、教えまくるだろうな。いや、その兄のやりたい放題の姿勢に妹が忠告して正されたりして。親に代わって無理なところを下の子が。
そんなことを考えながら、レンジで直向きに取り組むご兄弟の姿を見ていました。さらに、ラウンド中に思ったのは、弟や妹が今からゴルフをするとなったら、息子がこれまでやってきたことをそのまま与えるだろうか、という点。日々の過ごし方とゴルフ環境は今振り返って、こうすれば良かったという点は正直言ってありません。我ながら完璧?、視野が狭いのでなんとも言えませんが。ただ1点だけ、反省があって、それを下の子には活かそうと思っています。
それは道具について。大人用のクラブは一瞬私が血迷って息子に使わせてしまって、今はエースパター以外、全部ジュニアクラブに落ち着きました。USKidsの上位モデル。いま戻れるなら、そして下の子に活かすなら、今の息子の歳、8歳までは少なくても、USKidsのUltralightを成長に合わせて買い続けて使わせる。ライ角がその子にあっている前提で。
実験用として大人用クラブを色々と組んでは外し、を今でも繰り返し、ジュニアクラブについては他にも買ったり、借りたりして試行錯誤してきた結果なので後悔はありません。高い授業料ですが勉強もできた。たくさんのゴルフクラブを触るのが楽しい。ただ息子のことだけを考えると、多様な道具に触れて道具の特性を学べた、適応能力を高めた、というのは事後的な正当化で、できれば一貫して同じ特性のものを使わせたかった。それを下の子に必ず活かしたい、今のところいませけど。
こう書いていて、もう一つ反省点が浮上してきました。それはわたくし親の態度。息子は未就学児の時、初めて試合に出て、小学生になってからも幾つか試合に参加してきました。毎回、勝てるわけではない。同い年の子たちに大差で負ける時もある。そうなると、その内容と結果ばかりに目が向いてしまい、息子に強く出てしまったり、おそらく表情にあらわれてしまっていた。日々、わいわい楽しくゴルフしてますけど、一方で私だけかもしれませんが上を上をと熱がかなり入っていますので、なんでこんなスコアになるんだ、崩れるんだと、プロでもそうなるのに、私もそうなるのに、子供にあれやこれやと求めてしまう。
年始に掲載されたインタビュー記事のなかで松山英樹プロがご指摘されていたことは、そうした態度をとってしまう私にグサッと刺さりました。ジュニアゴルファーの親に伝えたいことは?という質問に対して、次のように答えておられる*1。
「結果が出なくても、焦らず、その子のタイミングっていうのはあると思うので、そのきっかけを与えて、ただひたすら待つことがいいと思います。見守ってあげることは大事です」
ジャンボ尾崎プロも、親に対して警鐘を鳴らされておられた。"親の期待"。そして松山プロが強調される、"待つ" という姿勢。これが私には皆無だった。最近は鳴りを顰めた感じがありますが、ラウンド内容やその結果について、持論を展開する父。これでは息子が言いたいことが言えない。対話になっていない。競技ゴルフをする下の子がいたら、だいぶ成長した親として接することができるかもしれない、と思ったり。
昨年ショートコースでラウンドをさせていただいたお兄さんの親御さんがインスタで、親歴と人生歴(お子様)が同じで子供に伝えることの難しさ、を記しておられた。先ほどこの言葉に触れ、初めての感覚を持ちました。強く同意。
上の子には申し訳ないが、下の子には活かせる。でも、上の子はそれはそれで、より強い子になるんじゃないかと思うところもある。一人っ子でもそうですけど、許し、と言いますか。最近の息子は、キレッキレになる父を無視するのではなく、穏やかな目でそれを前もって封じるか、そうなっても口から出てくる言葉が圧倒的に暖かい。子に育てられている感じ。
今日のラウンドは、レンジで出会ったご兄弟のおかげで、ここ数ヶ月で最も穏やかなラウンドとなりました。そして幸運は続き、帰宅後、お友達からゴルフの誘いを受けまして、ルンルン気分で湯船に浸かる息子。その日の午前中はプールだよ、と意地悪く伝えると、他の日に泳ぎまくる、と返してくる。息子にはゴルフをする兄も弟も、姉も妹もいません。同じ競技で上を目指す子と一緒に過ごす時間は何事にも代えがたい。
松山英樹プロ曰く、「同世代のライバルであったり、友達であったりというのを意識して、そこで負けないように努力をしていくことは大事です」。
私の方針でもあるけれど、地味練をベースに日々の親子ラウンドで上を目指す。ただ、私がガンガン言うよりも、試合で競うことよりも、日常の練習時間において、"同世代のライバル、友達" とお互い切磋琢磨することが息子を引き上げてくれると思う。ましてやゴルフをする兄弟がいないのだから。そもそも楽しい。そして、親も成長できる。
*1 高木彩音, “松山英樹が語る“ジュニア育成論” 選手と親に伝えたいこと「結果が出なくても…」,” ALBA Net GOLF, 2026.1.3. こういう記事は何度も読んでしまう。親への警鐘。しかも松山英樹プロ。もちろんジュニアゴルファーへのアドバイスも。息子が反応したのは、素振りでさえも「せっかくやるなら質を大事にしていかないといけない」という点。息子の解釈によると、いっぱい数をこなすのは当たり前で、その上での内容。逆じゃない。なるほど。量は足りているという自覚はあるのだろうか。