2025.1.18
"形だけなら誰でもできる"
2025.1.18
"形だけなら誰でもできる"
(態度がデカい)
今日は予定していたラウンドが急遽キャンセルになりまして、どこに行こうか朝から親子で考える。5分程度の激論のすえ、北谷津ゴルフガーデンに決定。理由は、ジュニアさんたちと回れる可能性が高いから。父と絶対にラウンドをしたくない、という息子の気持ちがそこにはある。平日も土曜日もパパとやったのに、日曜日もかぁ…と。
到着すると、世界ジュニア予選の際に美浦で泊まった宿でご一緒だったご家族がいらっしゃって、ご挨拶。お兄さんは息子より3つ上だし、妹さんはすでに他の女の子たちと4人でラウンドしそうな雰囲気。妹さんはインスタで最初に見た未就学児の頃のスイングの印象が強烈すぎて、まだ未就学児と勘違いしていた... スイングが綺麗で、かつ、パワフルすぎる。今回息子と回らせていただいて息子に喝をいれてもらいたかった。でも、さすがにお兄さんと一緒に、なんて言いづらいな、と思っていたところ、回りましょう、とお父様からお言葉をいただき、空気を読まずに「ぜひお願いします」と即答。でも横にいる息子の顔が険しい。帰りのクルマでその理由を聞いてみると、「やった!って思ったけど、お兄さんたちだけで回りたかったんじゃないの? パパ、しつこすぎるよ」と注意されるという。
そんな息子の気持ちも知らずに、息子はお兄さんたちと回って勝てないのが嫌なんだなと捉えた父がバックをかつぎ、3人でラウンド。お兄さんのひとり、そのお父様が一緒に帯同してくださったので、タイミングを見計らって色々と教えてもらう。本当はトレーニングとか日頃の練習スタイルなど聞きたかったけど、自然な流れで特にクラブ選びについて。勉強になります。後ろの組では、お兄さんの妹さんたちがいる。4人でいい球を連発していて、一緒に息子が回っていたら自信をなくしていたかもしれない。
お二人とも小学6年生で、世代を代表する全国レベルのお兄さん。大きな大会で優勝経験もおあり。その予想をさらに外れて、打った瞬間の私の目線のはるか上にボールがある。私自身と息子の弾道に目が慣れているので、見てるところが違っていた。当たり前ですけど、大変勉強になります。ジュニアゴルファーの親としても、いちゴルファーとしても。3学年だけでこんなにもレベルが違うのか… 正直、3年でそこまで到達するイメージがつかない。
お兄さんたちはお昼から近くのチャンピョンコースに行かれるそうで、西コースの途中でお別れして、親子でお昼をすませる。周りにはジュニアさんがたくさんいるけれど、なかなかこちらから声をかけることができず。インスタのDMで、今日はいけなくてごめんね、というメッセージを複数いただいていたので、それを息子に見せて慰める。再来週、その次とラウンド予定だから、と。さらに、遠方からもメッセージをいただき、こっちにも来てねと。本当にありがたいです。スイングに対して厳しく向き合う最近の我々親子は、その必要性に遅ればせながら気づき、完全にこのメッセージをいただいた親御さんの影響を受けております。
で、息子一人でラウンドさせるのは競技ゴルファーとして時間がもったいない気がするので、私もお金を払い、西コースを2人で回ることに。終始、息子の表情が険しい。今度はその場で理由を聞くと、「パパと回るために北谷津に来たんじゃない」。
これはマズイと思い、西コース終了後、東コースのスタートホールであたりを見渡す。そこに息子ぐらいの年頃の男の子とママらしき人がいる。「お父様もまた一緒に回られるんですか?」と声をかけていただく。これはチャンス。「いえいえ、息子がパパとは嫌で、ジュニアさんとラウンドしたいって言ってるんですよ」と嘘偽りなく伝える。そして、一緒に回ることに。息子より1つ年下の男の子。ゴルフを始めて1年ぐらいという話を聞いて、息子の表情が冴え渡る。年上の意地を見せつけるのか。
先ほどのお兄さんたちとのラウンドとは打って変わって、1番ホールからナイスショットの連発。午前と変わらず態度がデカい。でも、ダフリがない。アプローチは下をくぐらず、パッティングはまあまあ。完全に試合モード。今回は良いところを見せれたんじゃないかな。私は私の方で、質問に対して120パーセントでお答えする。都内在住ということで、東宝調布スポーツパークを紹介し、使い倒す方法をお伝えさせていただく。さらに、クラブについて持論を展開。熱が入りすぎて、試合に対する構え方について考えを披露させていただく。インスタをされていないので本サイトの存在を伝えようと思っていたのに、熱くなりすぎて忘れる。今後の連絡手段がない。また北谷津でお会いできるかな。いや東宝調布になるのかもしれない。
男の子が朝からのラウンドでお疲れのご様子なので、東を回ってそこでお別れ。横にいる息子の表情が漆黒の闇のように暗い。私が聞くまでもなく、「一人で回る」と宣言。「パパは打たないで」と念を押される。受付にいくと、「お父さん、もうお疲れですか。回ってくださいよ」と言わる。完全に親子ゴルファーとして認識されている。「息子がパパ回るな、リズムが崩れるってうるさいんですよ」と伝えて爆笑される。
この世の終わりみたいな表情を浮かべる息子。西コースの1番ホールをひとりで終えると、なんとレンジからこちらに歩いてくるお兄さんの姿が。いつもラウンドレッスンでご一緒させていただいている高校生のお兄さん。4月からの大学生活に向けて準備で忙しいのに、日没間近に北谷津にいらして、しかもこの小ちゃな息子の相手をしてくれるという… 涙が出そう。息子の表情が200パーセント回復する。前にも北谷津でラウンドしていただきましたけど、グリーンをキャッチする弾道が、もちろん良い意味でエグい。9,10年でそこまで到達するイメージがつかない。せめて息子には将来、小ちゃな子と一緒にラウンドするようなお兄さんになってもらいたい。
充実した時間を過ごし、北谷津を後にする。うるさい父はクルマの中で今日のラウンド内容というか、スイングについて息子に厳しく問う。形。グリップが良くなってきたのにまた元に戻っていないか、と。切り返しのタイミングが早すぎてトップが浅くなっていないか、と。「ん… わからない」と息子。ここはキレずに我慢。冷静になる。良く解釈すれば、スイングに気を取られずに、ターゲット意識をもってラウンドしていたんだから、それはそれでいいんじゃなかなと言い聞かせる父。でも、せっかくラウンドしているのに、悪い癖がそこで強化されてしまったらそれはそれでもったいない。
形と癖。ジャンボ尾崎プロには明確な考えがおありだった。そのひとつ。バックスイング時におけるフェースの向き、トップの位置についてグリップを確認しながら指導されておられるお姿があります*1。
「それ自分が打ちやすいように打ちやすいようにって… そんなそんなんじゃ球を打ちながらでお前直るかお前よ。お前本当にお前の兄弟はお前、おやじにお前、本当にあんだけ遠いところから送ってきくれてんのになんとか頑張らんかいお前よ。親父可哀想だ…そこまでは誰でもできるって言ってんだろう。そんな、形、形だけなら誰でもできるってんだよ。スイングのなかでつくれってんだよ。全然違う。そんなのお前癖になっているから直らねて。いい癖だったらいいけど悪い癖つけちゃう、まぁそれはお前が最初からもってるやつだけどな。オープフェースで、言っても言っても直らなかった。そしてすぐ戻る。1,2年たったら」
形とスイングは違う。1,2年どころか、今の息子は一瞬で戻ってしまう。癖については前にも触れさせていただきました。
今日のように周り放題でラウンドするメリットは計り知れないが、ラウンド中に悪い癖がつくとか、元々あった悪い癖が浮上してくっついてしまうとか、デメリットもあると思う。小学校低学年だと、その側面が顕著だと感じる。素振りを含めた地味練で、基本はやっているつもりでも、ラウンドを重ねるとすぐに解けてしまう。だから親子ラウンドでスイング作りというスタイルになってしまったわけですけど。世代トップレベルのお兄さんたちと息子との姿を比べて、そう感じた次第です。
そして、1つ下の男の子と息子を比べて思ったこと。あの子は、自分で思うような球が出なくても、イライラせず、その場で自分のスイングを振り返ったり、次のショットでそれを試そうとしていたように私には見えた。ターゲット意識を持ちながらも、ショット後にはちゃんとスイングに対しても意識を向ける。そう促すような声がけをママがしておられれた。ネガティブな言葉は一度たりとも発しておられない。息子自身も男の子の姿を見て何か気づきを得たはず。
で、帰りのクルマでの息子の一言。「あのママは優しいね。絶対、ゴルフが好きになる」。これは私に対して何か言いたげな匂いがするな。
*1 "ジャンボ尾崎プロ】神髄 やはり教え方も超一流❗️," YouTube: ジャンガーゴルフchannel jumger, 2023.4.17. その後、後援会?の社長が打席に立って、アドバイスを送るジャンボ尾崎プロ。野球とゴルフの違うところにも言及されておられる。フェース管理について。「アマチュアはいいの。アマチュアは打ちやすいように打ちやすいように」。冗談を交えてのご発言だと想像するが、文字通り受け取って良いのかもしれない。どの動画を見ても感じるが、ジャンボ尾崎プロの前でスイングする機会を与えられたゴルファーは幸せ者。
(帰宅後、熟読。ジャンボ尾崎プロの連続写真)
(寂しい)