2025.9.28
今も昔も変わらない、かも
2025.9.28
今も昔も変わらない、かも
(父は頭がおかしいのか?)
今日は大人に混ざってラウンドレッスン。イギリスの男性お二人と。英語の勉強にもなります、私が。途中、話を聞く息子の態度がなっておらず先生から厳しく注意されました。普段私と一緒にべったりゴルフをしているから勘違いして私に対するかのような態度になってしまう時がある。遊びじゃないので緊張感を持って親子ラウンド&練習しているつもりですけど、もう少し厳しくやるかな…
ライダーカップでヨーロッパが圧勝中。イギリスのお二人はその話になると笑顔が絶えない。Bryson DeChambeauプロ推しの息子は朝からご機嫌斜め。
今日はハーフラウンドでアウトを回ってきた息子。赤ティから40切りを安定して達成できるようになってきたけれどまだ飛距離がなくバーディラッシュとはならない。ボギーを避けるゴルフ。親子ラウンドとは全く違うゴルフ。パターは家でピン型に毎日触れ、下半身が安定しているのに、L字だと右足を動かしたくなってしまうみたい。これは引き続き宿題だな。
お二人からはラウンド後に「Rのプレーを見て勉強になった」と息子の気分を良くするお言葉をかけていただき、息子は機嫌良くクラブのお風呂から出てきました。娘さんのお話を少し聞きながら、息子の大学生の姿を思い描いてみる。
前回の投稿に関して早速コメントをいただきまして、考えさせられました。男子も大学行かずにプロ転向するジュニアが一気に増えてくるだろうね、大学はもとより中高でアメリカに行くジュニアがどんどん増えるよね、と。その背景もあわせて。
私としては異論があるわけではないのですが、その二つについては今も昔もあまり変わらないのかなと。
さらにその先について、以下、考えたこと。燦然と輝く松山英樹プロは大学ゴルフ部ご出身。松山英樹プロに続く若手の日本男子プロ、例えば金谷拓実プロや中島啓太プロも大学ゴルフ部出身。ナショナルチームの活動などでスポットでは海外に行かれていても、長期留学はせず、さらにアマで海外メジャーを経験している。久常涼プロはアメリカの大学に行くビジョンもあったけどコロナ禍もあってすぐプロに*1。遡ること、PGAツアーに参戦していた石川遼プロも当初は大学進学予定だった*2。石川プロ曰く。
「ゴルフが上手くなるために、いずれ世界一になるためにはどうすべきかだけを考えて、(ツアーの)良い環境、難しいコースでプレーできるチャンスが2年間もらえるのは大きいと思った上での決断だった。16歳の時に(シードなどの)ステータスがなければプロ転向する覚悟はなかった。あの優勝がなければ、僕はたぶん大学に行っていたと思う」。
日大ゴルフ部監督を務められた竹田昭夫監督のもとで大学生活を送られた丸山茂樹プロ。その石川遼プロの活躍に触れた上で次のように振り返っておられます*3。
「僕は日体荏原高から日大へと進みましたけど、この7年間で団体戦を戦えたのが財産になってますね。高校の山下七郎監督(故人)も大学の竹田昭夫監督(故人)も自分を必要としてくれたわけだから、日本一になって恩返ししたいと思ってやってました」
海外に目を向けてみると、現在、世界ランキング1位のScottie Schefflerプロも大学ゴルフ部ご出身。ゴルフで頂点を目指すなら基本個人競技だし、高校、大学に行かずに朝から晩までゴルフをしてプロになっちゃえば、と一瞬思うが、アメリカPGAトップ男子プロの世界だとそれは少数派。それは昔からあまり変わらない。
場数は少なくなってもアマとしてトップレベルの環境(試合、セッティング)でゴルフはできる。アマでメジャー出場のチャンスもある。PGAツアーに繋がる制度もアメリカでは学生に用意されている。ただ、アメリカでの学費高騰がその流れを崩す、かもしれない。
ライダーカップのヨーロッパメンバーはアメリカと比べて大学に行っていないプロが多い印象。若手で大学ゴルフ部出身のメンバーはアメリカの大学で時間を過ごされている。海外で活躍しているプロに着目すると、日本とはなんとなく印象が違う。アメリカのレジェンドゴルファーたちが "大学卒業してからプロを目指すべきだ"、と説いていた理由がなんとなく分かるような気がする(今年、最初の投稿にて。注1)。
もちろん逆の見方もある。長くなりそうなので明日に。
*1 出島正登 (2021) "出場資格1212位からシーズン3勝 19歳の“シンデレラボーイ”が男子ツアーに進撃!【久常涼インタビュー】," ALBA NET GOLF, 2021.9.29. 「日本の大学からもお話はいただいていたんですが、個人的にはアメリカの大学に行きたかったんです。ただ、コロナの影響でそれも難しくなって、それでプロ転向を選びました」と久常プロ。アマのタイトルには興味がない、という自身のかつての発言を踏まえて、「そうですね。興味がないというか、仮にアメリカに行けていたら、世界レベルの同世代の選手の中で戦えるわけですから、全米アマとかにも出たり、その中で戦えるようになれば必然的にPGAツアーも狙えるだろし、そういうゴルフに早くなりたかったというのはありました」とおっしゃるように、全米アマは頭の中におありだった。"世界レベルの同世代の選手の中で戦える"、という点。中高でプロ転向するとなかなかこうした機会に出会えないし、よほどのことがない限りおそらく逃げても得るものが少ない? 土日にコースに付きそうお父様について、「当時は "頭おかしいな" 」と思っていたとのこと。我が息子も思っているに違いない。
*2 桂川洋一 (2025), “15歳の中学生プロが次週誕生 16歳でプロ転向の石川遼の視点「僕にはできない決断」,” ゴルフダイジェスト・オンライン, 2025.9.19.
*3 丸山茂樹 (2016), “高卒でプロが当たり前に? ジュニアの成長 丸山茂樹も「立派」,” AERA DIGITAL, 2016.6.12.