2025.8.5
ゴルフ未経験者の父がコーチ役
2025.8.5
ゴルフ未経験者の父がコーチ役
(1番ホール、どうだ!)
今日もショートコースの前に息子の右腕を伸ばすべくレンジに行きました。場所は、ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジ。初めて訪れました。駐車場からリゾート感があって打席にはフワフワのソファーがあって、トイレは高級(?)ホテル並みに綺麗でおしゃれ。トップトレーサーの使い方を丁寧に教えてくれたり、ラウンジのアイスコーヒーが無料だったりと(平日限定)、至れり尽くせりでした。外にはアプローチエリアもあってバンバン芝から打てる。
受講しませんでしたが、ジュニアトレーニングのレッスンがあり、ジュニアスクールもあってパンフレットを持ち帰って目を通してみると、「テキスト代、1,705円(PGAジュニア教本)」とある。
ゴルフを親子で始めるにあたってこのジュニア教本の中古本をAmazonで手に入れて息子を教えるぞと意気込んでいましたがパラっと読んで一瞬で諦めた過去があります。その時は私もゴルフをしておらず、ちんぷんかんぷん。こりゃ、プロに教えてもらわないと迷走するな、というのを教えてくれたのが『PGAジュニア教本』でした*1。
冷房が効きまくったラウンジで自販で買ったパンやタコ・カマボコ?をほおばって、ガーデン藤ヶ谷からクルマを走らせること10分。沼南ゴルフ林間コース。初ショートコースを求めて半移住先からだいぶ時間がかかる。可愛い猫がお出迎えしてくれて、先払いして準備完了。その猫が見つめるスタートホールで、2周目に入る前組のゴルファーさんがシャンク。「いやぁ、休んでからにするよ、お先にどうぞ。いいね、親子で」と。おそらくゴルフ始めたての子供に見えたのでしょう。本コースデビュー前に腕試しとして来たジュニアとその保護者。というのも、息子が60度ウェッジでナイスショット、ピン奥ベタピンで、「嘘でしょ、凄い!」とゴルファーさん。どうだぁ!と言わんばかりの表情を浮かべる息子。態度がデカい。
昨日同様、球が多少散っても気にしない。打ち上げ打ち下ろし、池越えもあり、距離の差がホールごとにちゃんとあって綺麗なグリーン。回り放題もお手頃価格。ジュニアやその家族に対して優しそうな環境でした。息子より年齢が下のジュニアさんがラウンドしていた姿も。時折、航空自衛隊の飛行機を下から眺めて、なんであんな鉄の塊が飛ぶのか、自衛隊とはどういう存在なのか、私の少ない知識で説明するという、夏休みの自由課題に取り組んでいるかのような夏休みらしい時間。
ラウンドを終えると気さくなスタッフさんに、また来てね、と声をかけていただき本当に雰囲気が良く、和やかな時間を過ごせた。帰りはこれまた10分ほどクルマを走らせてPGA TOUR SUPERSTOREかしわ沼南店に。息子はパターコーナーに直行。片っ端から中古品を見て回り、ヘッドやネック、グリップの形状を確認し、TaylorMade RossaのL字マレットを私のところに持ってきて、これいいねと。お値段、7000円ちょっと。やっぱり君はL字なのね。買わずに元の場所に戻させると、今度は他のクラブを品定め。自分に合うかどうかは横に置いといて、素材や形状についてYouTubeや文献で学んだことを復習するかの如く私に説明してくれる。夏休みの自由課題はこっちか。
お店のなかには数多くの打席があって試打以外に練習ができる。涼しいなかで計測器を使って打ち込むゴルファーたちの姿を見て、「明日はインドアでやりたい」と息子。はいはい、と言いながらこれまたクルマを走らせて会長のところで今日は短めの距離のアプローチ練習。私が「日陰で涼しいだろう?」と間接的に説得すると、夕陽に照らされた息子「インドアで集中して宿題をやりたい」と。
ならばということで、明日は練習場完備のゴルフパートナーに立ち寄ってからショートコース、会長という流れかな。この暑さのなか、ショートコースをぐるぐる回るのは大の大人でもキツいので、根性論をふりかざさないで涼みに行こう。
1日息子のスイングを見ていると、強烈なタメからインパクト直後にスッと右腕が伸びている。タイミングを合わせるというより、ゾーンが長くなっている感じがする。暑さのなかで生まれた幻想か。
*1 ゴルフ未経験の父が子供に教えるなんて不可能だ、と今でも思っているが、今年の全英女子オープンを制した山下美夢有プロ。山下プロはお父様から指導を受け続けてきたことを前にこのサイトで書き(親子レッスンの場)、そこにも記した通り、山下プロがゴルフを始めた際、お父様はなんとゴルフ未経験者。不可能じゃない。全英女子オープン優勝。なんでこんなことが可能になるのか。昨日のゴルフダイジェスト・オンラインの記事に、その背景のひとつであろう、最終日ラウンド前のお二人のやりとりが紹介されている("「ようやるんですわ」 メジャー覇者・山下美夢有を生んだ深夜0時過ぎの作戦会議," ゴルフダイジェスト・オンライン, 2025.8.4.)。そのまま記事を引用すると、"ショット練習場で10球ほど打った時に、ピンとくるものがあったと言う。以前撮っていたスイング動画と見比べると、「頭の軸が動いていた」(勝臣さん)。調整を進め、1番ティに立った時には準備はすっかり整っていた"。小さい頃からスイングを長期間、どんな時も見続けてきたお父様だからこそ見抜けるのでは、と私は思う。この点は、コーチがお父様という関係ではないが、親子レッスンの場で紹介したRory McIlroyプロとコーチのMichael Bannonプロとの関係を思い出させる。Rory McIlroyプロが特定のコーチに見続けてもらう理由。"どのコーチよりも自分のスイングを知っているから"。