2025.8.27
2サム親子ラウンドのメリット
2025.8.27
2サム親子ラウンドのメリット
(最終ホール、決める)
苦しいタイトル選び。結局、2サム。森永高滝カントリー倶楽部でラウンドしてきました。昨夜遅くに複数メッセージが届き「おっと!」と期待が高ましましたが… たくさんの励ましの言葉ありがとうございました。
先月からショートコースをこれでもか、というぐらい回ってきたので、私にとっては広く感じる。牧場に来たみたい。巨大なグリーン。どんなに玉が散っても息子はグリーンを捉える感じ(注:あくまでも感じ)。ホール間にある休憩所で、とあるゴルファーさんから「いくつくらいで回るの?」と聞かれ、「ホームコースじゃなければ、らくちんで80切れるよ」と、"らくちん"と盛って答える息子。おいおい、我々がメンバーとなっているホームコースはないでしょ。東宝調布じゃなくて、ラウンドレッスンの場のことか。勘違い。場所はさておき、赤ティからだとまだパープレーできない。今後、大会でこちらに訪れた際にはバーディラッシュを期待したい。
ラウンド途中、親子で言い合いになり、ショートコース同様、2サムなので自制効かず収拾つかず。議論する力が一段と高まったに違いない。ちなみに、言い合いのテーマは、コースマネジメントやショットのことに限られません。練習の場とL字パターの効能について。
まず練習の場について。前回紹介したTommy Armourプロの著書『Tommy Armour's Abc's Golf』。そのなかで、試合でミスショットを消すためにはどうすれば良いのか、明瞭に説明しておられます。
「自分で診断できないようなまぎらわしい欠陥を直す方法など考えないで、どうすれば正確に打てるか、ともかく自分が知っている方法だけでよいから、そのショットを打ってみるという単純な動作をやることである(翻訳書,pp.16-17)」
この説明は、"矯正法の単純さが90%のミス・ショットを消す"という項目のなかでなされている。「単純化」という言葉が本書の全体を通して出てきます。で、その単純な動作をどこでやるのか? 項目は変って第6章の1節。タイトルは "矯正は目標をもって練習場でやれ!" 要するに、練習場で整える*1。コースではない。「だから練習場に行かないとうまくならないよ。コースは楽しいけどたくさん打ってないと球が散るよ〜」と息子。論理が飛躍してそうで、慎重に言葉を選びながら私「そんなの素振りで十分だろ。家でできる。今しかできないことをコースでやる」。以下、省略。
Tommy Armourプロは反復練習を激推し。で、次の話。クラシックL字パターの効能について。息子の考えの幅を広げるべく、私「難しいL字を使うからパッティング動作が固まっちゃうとか、あり得るんじゃない?」。おそらくL字を使い倒したくて結論ありきの息子「みんな、重いヘッド、トウフローが小さいヘッド。どんどん感覚を悪くしてるだよ(注:鈍らせる?)。難しいんじゃんなくてRは感覚を良くしてるの」。
マスターズのグリーンを味方につけたL字遣いだって、のちにイップスを発症している。この時期、感覚を極限まで磨くことに時間を割くのか、それに連動して調整能力を高めることを最優先させるのか、同じ動作を繰り返してなるべく意識を介さず動作の構成要素を固定することに力を注ぐのか。私としては後者は今のところあり得ない。とりあえず練習の中身が大事だね、という何のオチもない結論に。ラウンド後は会長のところに直行して、練習。場所を移しても、自分(父&子)の意見をぶちまける時間が過ぎ去っていく。議論じゃないな。
ラウンドの後半、傾斜での私の番手選びに注文をつけた息子。「ほら、だからミスするんだよ」と。とりあえず受け流す。それでもひつこく、ミスの要因を事細かく分析し、伝えてくる。筋が通り過ぎていて、なんだか頭にくる父。で続いてペラる。「パパこそコースじゃなくて練習場だよ、あはははは...」。以下、省略。
親子2サムじゃなければ、もっとゴルフを楽しめたはず。
*1 Tommy Armourプロによると、最良の改善方法は基本に戻ること。その基本に戻りながらゴルフにおける実験を成功させるための構想。それは、「ボールから作り上げられる(翻訳書, p.57)」。試行錯誤が必要とのこと。