2025.7.2
日本アマチュア選手権2025
2025.7.2
日本アマチュア選手権2025
(初めての日本アマ)
はやくも夏休みに突入した息子。一日中、家にいられたら大変です。
今日は一緒に日本アマチュア選手権を観戦しました。あの横浜カントリークラブで開催ということで、ジャケットを用意し、普段着用しないトラウザーに白の無地ポロシャツという格好でクラブハウスに到着。競技の観戦なのでそこまでしなくても服装は大丈夫だった雰囲気。ひと安心。
息子と世代が違いすぎて一緒に試合をしたジュニアさんはいないので、誰からも声をかけられず、2人でひっそりと観戦するのかと思いきや、嬉しくも息子以外の方々とお話しする機会に恵まれました。
2年前の世界ジュニア@サンディエゴで宿の部屋が隣だった女の子のジュニアさんと親御さん。私からお声がけさせていただきました。ブログ見てますよ、と言われて幸甚です。年上のジュニアさんの親御さんを、言葉悪いですけどブロックできる機能があったら使いたいぐらい、こうして書くのが恥ずかしいのです。でも繋がりがもてるし、アドバイスしていただけるので書き続けますけど。今日は観戦後に練習に行くよ、とおっしゃっておられまして、息子もそれに影響を受けて近くで打ち込んできました。その話は後ほど。
そしてびっくり仰天なのは、私が顧問をしているゴルフ部のキャプテンから声をかけられたこと。誰にも察知されないので気が緩んでおり、腰が抜けそうでした。日本アマ出るんだっけ… 聞いてないけど。弟さんのキャディとして参加されたそう。スタート前の大事なときにご挨拶。1番ホールのティーショットを少し離れたところから見させていただきました。2打目へと向かうご兄弟の姿を見ていて涙が出ました。本当です。久々に泣いた。「どうしたの?目かゆいの?」と息子。
その涙を隠すべく、後ろを振り向いて、INスタートの10番ホール。なにやら人だかりが。そこには私が見たいと思っていたお兄さんのお一人の姿が。名前をここであげるのも恐縮ですが、清水蔵之介さん。メディア、特にゴルフ誌を通じてジュニア時代から今に至るまでのご活躍に触れてきました。息子が大敗した世界ジュニア@サンディエゴでも優勝され(ひとつ上のカテゴリー)、息子とゴルフを始めた当初から、「蔵之介くんは小さい頃からどんな感じで練習して試合に出てきたんだろう」と勉強させていただいてきました。試合成績は当然ですけど、なかなか真似できないな、と思ったのが正直なところで、ゴルフダイジェストでの特集を見た時には、いずれ息子とこういうトレーニングをする時期が来るのだなぁと感じたのも記憶に新しいです。
同組の、清水蔵之介さん、小川琥太郎さん、松山茉生さんのティーショットを間近で見てきました。本日、こんな近くでショットを見たのは初。息子「みんな、音がやばい」。で、あまりにも凝視していた息子は、キャディバックに近づきすぎてしまい、触れる寸前だったので「R! 離れろ!」と息子に強い口調で伝えたら、横におられた女性が「大丈夫、気にしないでください。大丈夫、大丈夫」と優しく言ってくださいました。息子も、安堵した表情を浮かべる。あとで知ることになるのですが、そのお方は茉生さんの親御さん。11番ホールのグリーン横ではお父様ともご挨拶させていただくことに。
その11番ホール。今日観戦したなかで最もグリーン近くまで運んでいた蔵之介さんのティーショット。めっちゃ飛んでる。しかも、フェアウェイど真ん中。傾斜のあるグリーンにビタっとつけた2打目。そして、それを沈めてバーディー。思わず親子でパチパチパチと手を叩く。そのグリーンから12番ホールへとつながるところに我々親子がいたのですが、そこを通られた蔵之介さん。ニコッと息子に笑顔を送っていただきました。プロの試合でも滅多にないことなのに… 今日の観戦中もそのような対応を受けたのはこの1回だけでした。私はもちろん、息子も一生忘れないでしょう。日本アマ=蔵之介くん、と息子も思い続けるはず。
12番ホールのティーショットを見たあと、「もう帰りたい」と息子。父「まだ見ようよ。歩いて疲れるなら、スタートホールに戻って他のお兄さんのティーショット見よう」。息子「見たくない。コースに行きたい。お姉さんだって今日練習するって言ってたじゃん」。そうです、先ほどお会いしたジュニアのお姉さんの影響を受けてしまったのです、明らかに。
あの子も、あの子も、ティーショットはこのあとすぐだから見ようよ、と言っても聞く耳持たず。「見ているだけじゃ、つまらない。やりたい」と息子。泣く泣く、クラブハウスで送迎バスを待つことに。「あぁ… 今頃ティーエリアで名前を呼ばれているはずだなぁ」という私の気持ちは息子には理解できず。
で、息子がやる気じゃん、とすぐに気持ちを切り替えて、前々から行きたかったショートコースに行きました。結ゴルフ。6ホールの回り放題。距離は短いですが、打ちあげ、打ちおろし、そして巧妙に配置されたバンカー。傾斜もあって、落とし所を間違えると、ベアグランドに転がり大叩き。ショット前に横長の木があったりと難しい。「めっちゃ楽しかった。ゴルフはプレーするのがいいね」と息子。オーナーさん?は気さくなお方で、コースの特徴や周り方、日頃の混雑状況など、丁寧に教えてくれました。「うまいね〜」と常連さんにも褒めていただきました、息子のみ。
蒸し暑いなかで4周しました。日没が迫っていなかったら永遠に回り続ける気がする本日の息子。これも、あのお姉さんと、日本アマに出られていたお兄さんたちの影響でしょう。私の体力が持ちません。
「いや、疲れたわ」と私が帰りのクルマでふともらしたら、「(お兄さんの)パパがキャディしていたお兄さんもいたよね。パパはRのキャディできる? パパは日本アマに出るのは難しいと思うけど、Rのキャディはできるよね!」と息子。皆様のおかげでゴルフ熱がさらに高まったようです。息子のキャディを日本アマでするためには、来年か再来年あたりに出てもらわないと、息子の期待には添えないような気がします。一緒にトレーニングしなければ。
そして私が日本アマを初めて観戦して感じたのは、ゴルフっていいなと思うと同時に、大変な世界に足を踏み入れてしまった、ということ。息子はこれまで一度も「プロになりたい」と言ったことはなく、私の教育方針もあってか「アマチュアチャンピョンになりたい」と言い続けてきました。国内に限って言えば、日本アマチュア選手権はその最高峰なわけです。
ゴルフを始めた当初は、日本アマに出たことあるんです私、と練習場で言われても、アマでしょ、と恥ずかしながら思っていた時期が一瞬ありました。その後、考え改、すごい世界だと思ってきたわけですけど、本日観戦して、そのゴルフのレベルの高さに圧倒され、その凄みを身の底で感じ取れました。
息子もおそらくその凄みに触れてゴルフに対する姿勢に何らかの変化がもたらされることでしょう。少なくても私には感覚的にですけど、こりゃボケっとしていたら到達できない世界、いろんな意味で大変な世界で、今まで見てきたのはその世界の、ピラミッドの、ほんの欠片だけだったんだな、と。密に接してきたジュニア世代ゴルフ環境が限られてきたという意味で。
でもそうは言いつつ、息子に残るのは、半端じゃない飛距離のドライバーショットを放ち、バーディーを沈めたお兄さんの姿と合わせて、その息子への対応だった思うのです。ショートコースから家へと帰るクルマの中で息子が話していたのは、そのことばかりでしたから。
(日本アマのお兄さんみたいにいかず、とまらなすぎて笑いが)