2025.5.4
世界ジュニア予選、反省②
2025.5.4
世界ジュニア予選、反省②
(白柵に囲まれたパッティンググリーンにて)
息子は切り替えがスムーズで、私は今なお敗戦を引きずっていてそろそろ夢に出てきそうです。息子からしたら、まだブツブツ言ってるよパパ、しつこいな、と思っていることでしょう。
今日のラウンドレッスンではひたすら低い球のアプローチに取り組んだり、ボールに線を引いてラインに合わせたりと、先生のアドバイスを丁寧に聞いてすぐに実行する姿勢へと様変わりしている。あの頑固な息子が。外の師匠。精神的に引きずっている私と違って前向きな考えが良い形で行動にあらわれつつある息子。
グリーンのスピードは前回よりもほんの少し速くて13フィート。週末にアジアンツアー&LIV GOLFの試合が行われるので設営が進んでいて、まるでプロゴルファーになった気分*1。私はプロゴルファーになった息子を誇らしく遠くから眺めている。そんな錯覚にとらわれそうです。最終組だったのですが、聞くところによるとそのすぐ後ろでグリーンに手を入れている。硬くしている様子。今日よりさらに硬くて速いグリーン。これで試合やるのか、プロは…
世界ジュニア予選の反省のひとつは、息子と私が勘違いしてたこと。言葉選ばず正直に言うと、試合までは、"うちらは上手い、まだまだ楽勝だ"、と。なかでも大得意だと思っていたパッティングとアプローチ。それが大事な残り3ホールとなったパー3での大叩きの原因となってしまった。勘違い親子。錯覚? 何度も言いますけど、もう先取り学習効果はほとんどありません。上手い子もどんどん試合に参加してくる。徐々に上や下の世代のジュニアさんと争う機会も増えてくる。今、気付かされて良かったです。
試合当日は美浦のヤーデージブックを片手に「ここにはいっちゃダメだ」「ここにつけたいね」なんて普段使ってないモノを会場に持ち込んでプロゴルファーのように形だけを真似ていた*2。カッコいい。錯覚。当然のことながら、慣れていない。目の前のコースに向き合うというより、紙に描かれたイラストと数字に気を取られている。明らかに上手く使えていない。いつもとラウンドのリズムが違う。これも反省点。普段から使う必要がある。あるいは手書きのコースメモを白紙の状態から親子で作る、といったことを日常のゴルフライフに取り入れる必要がある。そんなことを、あのパー3で大叩きする前、後半リードしていた時に頭の中をよぎりました。昨日も今日もなんか数字ばっかり見ているなぁ、と。攻略のペーパーまで昇華していない。
本日のラウンドレッスン。前回に引き続き、先生がかつて見ていらっしゃったイギリスやスコットランドでのジュニアさんの練習スタイルを教えてもらいました。アプローチの落とし所やコースの状況を踏まえた日頃からの丁寧な練習。息子は細かいことをあまり考えずに感覚を頼りにやってきた。それも残しつつも上を目指すならそれだけでは足りない。早くもそれが試合での大叩きという形で生じてしまった。先生から言われ続けてきたのに、日常的に取り組めていなかった。スイング磨きに気を取られすぎ。
今月下旬のヨーロッパ選手権の会場となっているゴルフ場のヤーデージブック。でも現地に行って練習ラウンドをする際に白紙のメモ帳から息子と一緒に作ろうかな。アーティストを目指している息子ですし。既製品よりも自作の方が今の我々親子にとっては血となり肉となるのかもしれません。
*1 "お知らせ: インターナショナルシリーズの準備が着々と進んでいます," カレドニアン・ゴルフクラブ. 今日は外国のスタッフがたくさん。いつもと完全に違う雰囲気。日本の一流ゴルファーも揃う国際的な試合の前週。そんな中でメンバーさんは普段と変わらず月例会。羨ましい... "THIS IS JAPAN"
(ビジターの息子が勘違いしないか心配)
*2 かつて松山英樹プロのキャディをつとめていた進藤大典さん。2016年の記事に掲載されたヤーデージブックには数字がたくさん(舩越園子, "松山英樹が最高の状態でマスターズへ。特別に見せてくれたヤーデージブック," Number Web, 2016.4.7)。進藤さん曰く、「…万が一のときにヒデキから咄嗟に聞かれても、ちゃんと提供できるようにしておきたいんです」。数字の詳細は記事をご覧ください。ここまで調べて書くのか… 前年よりも速くて硬く仕上がったグリーン。合うかどうかを記者に問われて松山プロ。「僕に合うかじゃなくて、僕が合わせなきゃいけない。ここまで速いと下りの嫌な感じはあるけど、そこに付けなければいいだけのこと」。 "そこに付けなければいいだけのこと" 息子に呪文の如く言い聞かせます。