2025.2.22
慣れ
2025.2.22
慣れ
(球、上げすぎでは? お兄さんが見つめる中で)
会長&Hプロの練習場で60度を使う機会が増えてきました。訪れた当初はフェアウェイウッドでピンを狙っていました。通常営業だと70ヤード。プロ同席だと100ヤード。ラウンドでは、70ヤード以内だと56度か60度。息子の場合、キャリーで55ヤード以上打つ時は56度、それ以下は99%、60度で対応しています。試合ではショートしないか横でヒヤヒヤしながら見ております。
最近見つけた動画で驚いたのですが、Jordan Spiethプロは60度でほぼすべてアプローチしているそうです*1。ローバウンスの60度に加えて、長年使用しているボーケイ56度のSグラインドのイメージがあるので、チッピングでも使用されているのかと思っておりました。驚きはここからで、ジュニア時代、52度と60度がバックに入っていて、56度を使っていなかった。52度だと止まらずスピン量が要求されるトーナメントグリーンに対応すべく大学の途中で(プロになってから?)56度を手にされた。ジュニア時代から60度をグリーン周りで使用していたため、今もそのまま多様。ほぼ0バウンスに近い。56度を短い距離で使う時はかなり特殊な状況だけ。
ジュニア時代に道具によっても癖がつき、良い面では再現性向上、悪い面ではそこから抜け出せない、たとえ56度の方がミスが少なく一般的には適した状況だとしても。やはり先を見据えると、まずは56度あたりで練習した方がピッチ&チップの技術が磨かれ安定するはず。60度は隠しちゃおうかな。60度はエクストラクラブとして。
理想はウェッジ3本全部、ピッチやチップの距離感を磨けばいいでしょうけど、高次元でそんなことできるのか疑問に思うところがあります。Tiger Woodsプロみたいに、PWや9番、時にはフェアウェイウッドで転がす、なんて途轍も無い練習量が求められる気がしてなりません。
本日、息子とお兄さんの練習を離れたところから観察していました。息子はとにかく弾道が安定していない。日頃の練習の意識の問題だと思うのです。ランダム学習が大事だとわかっていても、同じ場所から同じように打とうとしていないので、理想の弾道がなんだかわからず、狙った弾道が安定して打ていません。バカバカ打つのではなく工夫が必要だと今更ながら痛感しました。親子だけで練習していると、そういうことに気づきません。
お兄さんのパパとお話しする中で、とある日本トップアマチュアの大学生が話題に上りました。中学生前半まで上背がありながらも飛距離で下の世代の子にも抜かれるほどだった。でも中学生後半で飛距離が伸び、今は軽々300ヤードを超えていく。飛距離に代表されるような目に見える成果を早い段階で追い求めすぎるとどこかで無理が出てくるかもしれない。筋トレとか太らせるとかでなく。
私としてはクラブで身体や動作に無理が出ないようにと最新の注意を払っております。偉そうに言いがながらも、始めた当初はよくわからず逆のことをやっていたわけで、これが本ウェブサイトを作るきっかけのひとつになりました。
慣れというのは怖い。パパから色々と教えてもらったことを通じて、ゴルフ以外の学校や学びに対する姿勢でも同じことが言えそうだなと勝手ながら思った次第です。
*1 "A Bunch of Questions: Jordan Spieth's Short Game," YouTube; No Laying Up, 2025.2.2. ウェッジセッティングの話は開始6分10秒あたりから。他にも練習内容や日頃の意識づけについて語られておられます。なかでも面白かったのが、トップにむかう手の高さと深さを若い頃の状態に戻すべく取り組まれていたこと。トップで止めてからダウンスイングに移行するあの有名な "Tiger Drill" 。Jordan Spiethプロも! 詳しくは開始10分20秒あたりから、ケガの最中に「悪い癖」に対応する話のなかで。ここでも癖について。また息子と一緒に再開しようかな。