2025.2.15
8歳
2025.2.15
8歳
(孫)
本日、息子は8歳になりました。昨日は会長&Hプロの練習場でひと汗かいた後、老舗のクロサワ楽器店(お茶の水駅前店)に行きました。祖父母からの誕生日プレゼント。Martinのミニギター、Little Martin LX1RE。
初めてギターに触れますので、スタッフのお兄さんから持ち方や弾き方まで教えてもらいました。中高生時代、本の森に触れたく電車を乗り継いで通い詰めた三省堂書店。駅を降りて、何度もお店の前を通り過ぎました。敷居の高さを感じて入ろうとする気すらおきず。別世界。そのほぼ30年後、まさか息子と、しかもおじいちゃんと店に入ってギターを買うことになるとは。
息子は未就学児の頃、クロサワ楽器店の近くにある音楽教室に参加していました。そこは音楽を極めたい子供にとって素晴らしい環境でした。熱意のある先生ばかりで、音楽そのものだけでなく学ぶ姿勢が鍛えられるのではと思っていました。ただ、周りの子のレベルと迫力に圧倒され(オンラインに移行してもあまり変わらず)、それ以降、家にある電子ピアノに "Simply Piano" というアプリを繋いで時折、鍵盤を叩く程度に。そのアプリではサブスクリプションとして "Guitar" のコースが追加料金なしに使えるので、じゃあギターやってみようか、という流れになり、それからだいぶ時間が経過し、昨日、手にすることになりました。私は何ちゃらコードとか全く分かりませんので息子にはアプリと向き合って学んでいただければと思います。
息子が生まれた日、大学のゼミ生たちを連れてバロックジャパンリミテッド(Moussy、Azul by moussy、SLYなどを展開)本社ビルにおりました。私の仕事の一環で、社長さん、国際事業に関わっている方々と対話する機会があり、せっかくなら学生にも何かを感じてもらおうかと思い、同席をお願いしたところ受け入れていただきました。仕事が終わってビルから出たところで、急いでください!とのメッセージを確認し、学生に背中を押されて急いで病院に行きました。奇跡的に間に合いました。バロックが展開するブランドのイメージが頭の中を漂いながら息子と対面しましたので、息子とファッションは私のなかで強く結びついおります。で、ちょっと後付け感はありますが、その生まれた直前にバロックが大手スポーツメーカーと共同開発アイテムを発表しその話を聞いておりましたので、スポーツとも結びつていた(いる)はず。そんなこといったら、バロックの社長さんとも結びついているので経営とかも。私からの押し付けばかりで息子が迷惑なだけか...
スポーツの分野では、数ある候補から息子は訳あってゴルフに注力することとなりました。今回、芸術分野に晴れてめでたくギターが追加されました。前述の通り本人の意志が少し、そしてギター弾けたら格好いいじゃん、という親や祖父母の意志が少し。多くは "Simply Piano" からの丁寧な誘導。
小さい頃に親がレールを引くことに対して批判的に捉える人も世の中には沢山いらっしゃるかと思います。多様な選択肢というか場に触れさせてきたつもりです。息子がゴルフに注力したことに対しては若干私の考えが反映されてしまっているので、ゆるーくレールを引いた感は否めません。もちろんゴルフに本人もハマり出し、これまで続けてきたことに間違いありません。ただ、息子の自由意志なるものを尊重したら(どこまで or そもそもない? どのようにその存在を認めるのかはさておき)、他に何を選んだのだろうか、親が介在せずに。
ギターとゴルフに対する息子の姿勢に共通するのが道具に対する興味。手にしたギターについて、なんの木なのか?、どうやって木くずを固めるのか?、なんでギターの価格はここまでの差があるのか・木の種類?、木の種類が違ったら音が変わるのか?、などなど。ものづくり、というよりは材料、素材そのものに対する関心が強いようです。やっぱり化学実験教室が息子にとって良き場なのだろうか。体験させたいけど...
音楽にはコンテストがあり、スポーツと同様、何らかの指標によって順位づけが可能なのかもしれません。比べるとゴルフは、スコアという数字で、個人の力量が「はい」とわかってしまう度合いが強い。スイングのレベルは高いんだけど、たまたまかみ合わなくて、なんて言い訳にもならない。平均スコアは?となってしまう。同じ試合に出れば、待ち構えているのは順位づけ。
世界ランキング1位だって全ての試合に勝つわけではないですが、ゴルフは少なくても幼い我が息子にとってコクだなと常々感じてきました。同じ物差しで個が測られてしまう環境。試合を試験として捉えるのか成長の場として捉えるのか。勝ち負けがはっきりとしていると、我々親子にとってはゴルフのプレーそれ自体が楽しめなくなる。そんなの水泳だって同じじゃん、競技だったら、となるわけですが、プロやオリンピアン目指すなら当たり前なんでしょうけど何処となく引っ掛かるものがありまして。
今のところギターは楽しさでいっぱいでしょう。息子のなかには評価指標が全く存在していない状態。他者との競争もないし、誰かが設けた明確な指標での競争もない。今後、ギターであれば、息子が独自指標を設定して取り組む気がしてなりません。それをゴルフや他の場にも活かしてもらいたいし、親も活かしたい。やっぱりゴルフのことを考えてしまう... まぁ、あれこれ難しく考えなくても息子は掴んでいる様子。前回のラウンドでも、「パパ、スコア気にすぎだよ。なんのためゴルフしてるの!」と釘を刺されるぐらいですから。
今日はノーゴルフデー。ママと一緒にキッザニアで多様な仕事に触れてきました。大人が設定した変な指標に左右されないことを願います。難しいですけどその前に私も気をつけたい。多様な場を用意してあげたい。この場がなくても、別の場があるさと。その方が一つのことに注力しやすいでしょう、長期的に考えると。それは私が親子ゴルフの日常を綴る目的にも関わってくるもの。
なんのためゴルフしてるんだろう...
(ピンポイントで誕生日にキッザニア)