2025.12.14
パッティングにおける温故知新
2025.12.14
パッティングにおける温故知新
(ショート)
今日は朝から雨模様のなかラウンドレッスンでした。午前中はかなりの雨が降っていたので屋根付きの打席でショット練習。ひたすら60度ウェッジで球を打つ息子。昨日の続きか…
ただ昨日と違うのは、ほぼほぼ片手打ち。片手から放たれたボールの山。息子の打席から川が流れているみたい(注:長さは15ヤードほどで、川幅はかなり広め)。先生に指摘されるも、気にせず一生懸命、片手打ち。ウォーミングアップではない。それを見かねてか、先生から片手打ちの練習をするにあたっての工夫をご教授いただく。右手。さらに、高校生のお兄さんからは左片手打ちの肝を伝授してもらう。目の色が変わる。左手のロブショット。明日からラウンドで片手打ちする予感がする。
動画を撮ってショットの確認をしたい先生。それを察してか、父の険しい表情を見たのか、途中、アイアンを手にする。トゥ寄りにボールを構えている。手が下がって左に巻きやすくなっていた。この2週間の課題が解決。我々親子は気づかなかった。
ドライバーショットを1発打って先生にお褒めの言葉をいただくとすぐに60度に切り替えて、そこから9割以上、60度で球を打つ。昨日のようなフルショットではないけれど、今日は今日で息子なりにテーマを設けて取り組んでいるのかな。
小雨になってからはパッティングとアプローチ練習。ここ1ヶ月のラウンドレッスンではクラシックL字を封印中。代わりにL字マレット。比べるとヘッドが重い。ミスヒットに強く、転がりもダントツで安定している。一方で距離感のコントロールが難しい様子。慣れが大きいな。小さい頃から軽かるヘッドを使ってきたから。
軽いパターヘッドといえば、連日の投稿に引き続き、先週のHero World Challenge。主宰のTiger Woodsプロが、DAY1の前日に、パッティングについて "講義" をされておられた*1。"現代のツアープロはなぜ自分のようにパットできないのか?"
まず、Tiger Woodsプロのパッティングとは。その動画を紹介した記事によると、以下の通り*2。Tiger Woods先生曰く、
「最近のツアーでは、あのようなパッティング動作をあまり見なくなった」
ここでいう 「あのようなパッティング動作」。以下、そのまま引用で。
「なかには、このように(フォロースルーが大きく伸びる動きを実演しながら)振る選手もいるけど、正直よく分からない。パンチショットを打つ選手を見れば、フォロースルーは、上から打ち込むショットを打つ選手より短くなるだろう…それと同じ考え方だ。ボールの重さがパターヘッドを止めてくれて、前側(インパクト後)の勢いは自然と弱くなるんだ」
Tiger Woods先生がご自身のパッティングを振り返り、「パンチしている、押し出している、ように見えるかもしれないが、それは錯覚だよ」と説明しておられる。「動いている重い物体(パター)が、静止している軽い物体(ボール)、に接触することで、自然に減速しているだけだ」と。「エネルギーをすべてボールに伝えているだけなんだ。そうすると、ボールが結果的にパターヘッドを減速させてくれる」と。じゃあ、なんで「あのようなパッティング動作」、すなわち「ボールの重さがパターヘッドを止めてくれて、前側(インパクト後)の勢いは自然と弱くなる」パッティング(注:私的に解釈するとフォローが短いパッティング)が現代ツアーにおいて見ることが少なくなったのか。Tiger Woods先生の答えは明確です。
「僕のパターは全体の質量(mass)がずっと軽い。軽いからこそ、ゴルフボールの重さの影響を大きく受ける。最近のパターはグリップもヘッドも大きくて、質量がある分、僕のパターよりずっと前に出ていく。Ben Crenshawの小さな8802? あれはすぐ止まる。質量がほとんどないからね」
息子の愛用パターがまさにそれ。Napa Valley。ワインの匂いがする。こういう全盛期のTiger Woods先生のパッティングが私にとっては強烈すぎて、息子に押し付けてきた感が否めない。現代的なパターに小さい時から慣れて身体化させ&イップスを誘発しかねない繊細な感覚を身につけさせ "ない" のだという考えは横に置いといて、捕まえられる技術と意識バリバリでヘッドとシャフトをコントロールする感覚を養わせようとして選んだのが、Tiger Woods先生がここで触れておられるBen Crenshawプロ、そのレジェンドの影響を受けて作られたNapaの系譜、Napa Valley。私用のそれを切って息子に使わせてきた。今でもその考えに揺らぎは微塵もありませんが、完全移行するタイミングに悩む。根拠ないけど、ワインが飲める年頃くらいか。今の息子の姿を見ていると、一生このままクラシックで行くんじゃないかと思ってしまう。
小雨がチラつき風が出て朝並みに冷え込むなかの午後ラウンド。ランが出ずに長い距離で苦しんだようですけど、ショット自体は悪くない、とのこと。雨の日のバンカー練習は確かに少なかったので今後の課題かな。気になるパッティングについては、3パット1回。L字マレットのDel Marで。海の匂いがする。ショートが多かったみたいで重いヘッドで打てないのかも。クラシック(9割)、ピン(0.5割)、マレット(0.5割)。基本 3つのパターで練習していて、その比率を変えてみることを息子に提案しよう。いや、もっと多様化させて、そこにトルクレスパターを追加するとか。混乱するか。
息子のパッティングスタイル。"Old ways(古き良き方法)" を一度通過してから現代へ。
*1 X: TGR Live (@TGRLiveEvents), 2024.12.3. この "講義" が無料で見れる時代。あとは実践のみ。
*2 Bentley, Coleman, "Tiger Woods explains why modern tour pros can’t putt like he does in latest viral lesson," GOLF DIGEST 75, 2025.12.3. Tiger Woodsプロの "講義" を紹介しながら本記事を書かれたColeman Bentleyさん。次のように文章を締めておられる。"2024年春にテーラーメイドのスパイダー・ツアーモデルへ移行して世界最強のゴルファーとなったScottie Schefflerや、最先端のLABパターを武器に2025年の全米オープンを制したJ.J.Spaun といった現代のスターたちの成功を否定するのは難しい。だが、Woodsが示すように、勇気を持って受け入れる者にとって、ゴルフには今なお「古き良き方法」が生きる余地があるのだ" 両者ともに最初から今のパターを使っておられたわけではない。Tiger Woodsプロですら、幼少期のある時点ではクラシックL字を使っていた。つまり、"Old ways(古き良き方法)"を経てから、その時点での(だいぶその前に発表されたものではあるが)"現代のパター" であるANSER(& 2) に移行されておられる、とも捉えることができる。ANSERはTiger Woodsプロが生まれる前にあるわけだから、L字の弱点を克服したとされ主流となりつつあったANSERをいきなり使ってL字には目もくれなくて良かったのでは、と思えるにもかかわらず。