2025.1.26
数字と感覚
2025.1.26
数字と感覚
(距離の割にスキッドが...)
全ての親子ラウンドでQuadMAXを使用しています。先週はラウンド中に突然ヒョウが降ってきて、すぐにバックにしまい、さらにビニール袋に包んで手引きカートに乗せて避難させました。すぐに天気は回復し、MAXを取り出して芝に溜まったヒョウに触れないように下に防水マットを敷いて使いました。
これまで唯一ラウンドで使用していない機能があります。それがパッティング計測*1。軽量化されたとはいえ、仕上がったグリーンに置きづらく。私の体重に比べたら風船のような軽さですが、それでも気分的にドンと置けず。それに、パッティンググリーンに弾道計測器を持ち込んだら浮いてしまいそう。
ただプロはガンガン置いていまして、たとえばBryson DeChambeauプロ。練習ラウンドで頻繁にGCQuadを使用、パッティンググリーンにも持ち込まれている。なにを計測されておられるのか。かなり古いものになりますが、吉田洋一郎プロによる現地での取材記事があります*2。吉田プロによると、その試合会場のグリーン上で計測器を使用していたのはBryson DeChambeauプロのみ。
それを見て首を傾げるプロがちらほら。やっぱり浮いている。吉田プロがQuadのディスプレイ?を撮影させてと願い出ると、NG。ただ他のプロたちとの会話の中で、「データを見ながら、基準となる振り幅に対して何パーセント振り幅を大きくするとどうなるか、とかを考えながらやっているんだ。距離感の練習だよ」と説明していたり、「ボールスピード」「ローンチアングル」という言葉が出ていたとのこと。
もちろん家ではガンガンMAXを置けますので使えます。時折、iPadを置いて視覚的に打点と軌道を確認し、安定性を確認しております。数字だけだと幼き息子は頭にスッと入ってこない様子。芝ではおそらく数字を気にせず、それこそ感覚重視かな。今のところぎこちなさ、なし。パッティングに関しても素振り機能があったら最強だと思います。
*1 ディスプレイに表示するデータをカスタマイズしながら十分すぎるほど確認できますが、iPadやPCだとより立体的に確認できます。"マニュアルダウンロード;GCQuadパターマニュアル," アンプラス. データとしてはSKIDが大事かなと。ボールが打ち出されて順回転する前の状態。先日、修了したTPI Golf Level 2のパッティング講座では、Scotty Cameronさん自らがSKIDの存在を強調され、ブランド立ち上げ以前からその理想値を追い求めてロフト角や素材、形状の研究を積み重ねてきたことを説明されておられました。これは感覚では掴めない。計測器が必要。芝の上でもやりたい。マットと芝では打つ前のボールの沈み具合が違うし、それがどうSKIDの違いにあらわれるのかを計測したい。
*2 "パット練習も弾道計測器を使用。「ゴルフの科学者」デシャンボ―の仲間たちから理解されにくい日常風景レポート," みんなのゴルフダイジェスト, 2019.5.31. ベテランゴルファーはBryson DeChambeauプロの練習意図が腑に落ちない様子。その一方で、当時若手のMatthew Fitzpatrickプロは「なるほど...」と理解を示しておられる。私的には単純に、同じようにパッティングしているようでスピン量にこんなばらつきがあるんだなぁ、とデータと向き合って得るものが大きいです。