2024.8.10
反省文と3つのお礼状
2024.8.10
反省文と3つのお礼状
(撮影者は妻)
今回で連続時差投稿は終わりです。反省点が2つあります。
1つめは、クラブセッティングについてです。これまで基本、USkidsが推奨する身長に応じた長さのクラブを選び続けてきたのに、本大会の直前に3本だけ、その基準から外れたクラブを入れることに。フェアウェイウッド1本とユーティリティ2本。それまではUltralight Series 48のFとUを愛用しており、ドライバーのepTOUR Lite 48が発売されてからは、このドライバーとUltralight Series 48の組み合わせでゴルフをしてきました。
ただ、Ultralight のウッドが素材やロフト角の関係で飛びません。それだけ見ると十分なのですがドライバーと比べてしまうと差が大きいのです。本大会のヤーテージを踏まえると、Tour Seriesのフェアウェイウッドとユーティリティだと、ロングホールで楽々2オン可能。Ultralight のフェアウェイウッドだと振りちぎって真芯を捉えないと、グリーン手前が上げている方のPar5は2オン不可能です。息子にとって51というサイズは長すぎではありません。ジャストサイズのようにも思えます。でも、まだこの段階だと、より軽いクラブが良いのではという考えが私にはありまして。そもそもTour Series には48が用意されていませんし。試合のことだけを考えると全てTour Series 51で流れも良い。ユーティリティ2本と52度があるので、細かい距離の打ち分けが容易です。でもスイングスピードを出すために可能な限りジャストフィットの長さ(あるいは短め)で振らせたいということで、折衷案で組み合わせることに。しかも、本大会のヤーテージだと息子の飛距離だとアイアンはどのホールでも使いませんので。
広大な練習場での計測イベントに参加した際に、USkidsのクラブ開発者のお一人Josh Kinchenさんから、試合後はフェアウェイウッドとユーティリティはUltralightに戻してもいいよ、と助言をいただきました。シャフトがちょっと長めでロフト角が少ないと意識的にも技術的にも球を叩きにいけない印象があります。それがスイングに悪さをしてしまう。次の試合までは?元のセッティングでいきたいと思います(クラブセッティング_息子)。
で、それに付随して2つめの反省に至ります。試合の参加スタイルについて。試合となると勝ちたくなるので、クラブセッティングに迷いが生じてしまいます。今回の試合までに、あれやこれやとクラブを試したのも、“勝つためのクラブ” と “スイング作りのためのクラブ” が私にとって異なるからです。息子には大変ご迷惑をおかけしました。息子のように参加する試合の数を絞るスタイルだとこのような迷いが生じてしまいます。逆に、日頃から試合にバンバン出ていると、全ての試合に勝ち続けるというよりも、試合で力を上げていこうとする意図もあると想像しますので、別に試合前だからといってセッティングをどうこうとはならないでしょう。はたまた逆に、試合で勝てるセッティングを取り続けるという私からしたら負の側面も生じてしまうかもしれません。
本ウェブサイトでも紹介した通り、ジュニア時代に試合なんか出なくても一流のゴルファーになれる、という賢人の声に触れると試合の数を絞っても良いのかなと思う一方で、試合に出て得られる楽しみというものがありましてそれがゴルフライフの一部を形成する面もあって、試合にいっぱい出たいと思うところもあり、判断は難しいです。絞るのであればその試合選びも難しい。出るのは、トップレベルの試合、日頃ラウンドできないコースで開催される試合、年上のジュニアが参加する試合(より多くを学ぶために)あるいは勝てる試合に出る(勝ち癖をつけるために)、などなど。私の指針としては、クラブセッティングに迷いが生じないようにプランを立てる、ということ以外に今のところ思い付かず、それが今回大会に出場して得られた学びのひとつでもあります。成長に応じて上記2つのクラブセッティング、すなわち“勝つためのクラブ” と “スイング作りのためのクラブ” が合致するタイミングに開催される試合だけに出るようなスタイルです。もしくは、中学校卒業ぐらいまで全く試合に出ずに親や友達だけとのラウンドに徹するスタイルとか。これは反省点というより、今後考えなきゃいけない点、ということになりましょうか。
ともあれ、妻のサポートなしには実現不可能であったU.S. Kids Golf World Championship 2024 (Boy 7) への参加。実は私たち家族にとって、ゴルフを始めたての頃からダントツで最も憧れていたジュニアの試合でありました。というのも、ゴルフを始めた当初から見ていたYouTubeチャネルに登場していた男の子が、同じくMid Pines Golf Courseで開かれたU.S. Kids Golf World Championship 2011でプレーしていたのです。 今から13年前。Will Lodgeくん、息子と同じく当時7歳。結果は19位。なんとその3日間のevery shot動画があります*1。おそらくママがずっと帯同して撮影していたのでしょう。今となれば、試合会場が同じなので、どんなコースだろうと参考動画として拝見させていただく形になるわけですが、そうではなく、Will Lodgeくんの一連の動画はその成長の軌跡でもあり、息子にとってカッコ良いお兄さんと目に映っていたようで、親子ともども3年ほど前からすべての動画を今に至るまで時あるごとに何度も見てきました。私にとってはお父様の姿が懐が深そうでいつ見ても素敵なのです。ママらしき女性の声が入っている動画もあります。クラブハウスで食事する映像が差し込まれた動画もありまして、そこを訪れてみたいなという気持ちが日に日に高まっておりました。今回訪れたMid PinesやPinehurstもそれにあたります。息子が3, 4歳ぐらいの時は、おそらくYouTubeでゴルフ動画を見るその半分ぐらいの時間がWill Lodgeくんの映像だったのです。Lodgeファミリーを指針に海外の試合に参加しようとプランを立て、ここまで歩んできたといっても過言ではありません。これからもそれは同じです。
そのWill Lodgeくんとお父様がラウンドした13年後、同じ場所で時間を過ごせたことに感慨無量です。そしてご家族に感謝したいです。Will Lodgeくんは、かの有名なIMG Academy、200年以上の歴史のあるDeerfield Academy 、そして一昨年からは名門Yale Universityのゴルフチームでプレーされているそうです。ご本人のInstagramアカウントをフォローしながら、私たち親子の存在に気づかないかなぁと淡い期待を抱きながらご活躍を応援しております。
そして今回、息子より年上のジュニアさんが日本から参加されておりました。息子を遥かに上回る実績を国内外で積み重ねてこられたお兄さんお姉さん。パレードの際はその親御さんに場所を教えてもらったり、湖畔で開かれたパーティ会場では場所を用意していただくなど、海外での試合に慣れていない私たちをサポートしてくれました。海外の試合で戦う工夫や楽しみ方も教えていただきました。試合後には息子に励ましのメッセージも。いつもInstagramで日々のご様子を拝見させていただいております。「あっ、〇〇ちゃんだ!」と息子も喜んでいる様子でした。何かしらの形でお返しできたらと思っております。ありがとうございます。
試合に出なければそういう光景にも出会えません。試合を意識すると日々の時間が濃くなるような気もします。クラブセッティングが崩壊しない範囲で、激選して試合に出ようと思っておりますが、親が先走ってもいけませんので、息子の意思をちゃんと確認しながら今後のプランを立てたいなと思います。もうクラブ選びで迷わないで、と釘を刺されそうです。そしてまた妻にお世話になることでしょう。感謝しきりです。
*1 "Will Lodge (7 yr old - Just the Golf) - 2011 US Kids Golf World Championship," YouTube; Andy Lodge, 2011.10.8. 他の動画もぜひご覧になってください。USkidsの試合にほぼ毎年参加されていてその模様が見れます。練習風景や会場の雰囲気にも触れられます。また、PGA Jr LeagueやAJGAの試合など、アメリカのジュニア環境、そして親がどう試合で振る舞うのか、色々と勉強になります。