2024.7.19
“Train fast to be fast”
2024.7.19
“Train fast to be fast”
(8月試合のクラブセッティングが決まる)
一昨日、USkidsのParent / Caddie Presentationがありました*1。USkidsのアカデミーヘッドやコーチによる学習機会の提供です。リアルタイムで視聴できず、質疑応答には参加できませんでした。ただ、有料ということもあってZOOMの録画とプレゼン資料が送られていたので、昨日今日と見てみました。90分ほどです。
目先の結果ではなくプロセス重視、ジュニア低年齢期にゴルフに特化せず複数のスポーツをする利点、クラブの選び方、キャディ・親としての心構え、などなど。
ジュニア指導の経験が豊富な3人のベテランコーチ(コーチのコーチという顔も)が強調するのは、ゴルフの技量を磨く点に絞ると、低年齢期にスピード能力をいかに高めるのか。TPI(Titlist Performance Institute)やその他専門家の研究結果、そして何より現場でジュニアと長期間接してきたことから導き出された結論は、“Train fast to be fast”。特にUSkidsお家芸の現場の直接観察を通じて(クラブ開発の場、試合会場、その他イベント、認定ジュニアコーチからのフィードバック)、例えば7歳でこういうスイングをしていた子が成長してカレッジゴルファーやプロ(予備軍を含む)としてどんなスイングになっているのか、というデータを蓄積しています。
スピードは後から身に付きづらい、という点はTPI Junior Level 2でも学びました。いくら見た目上のスイングが綺麗でも、遅いハンドスピードで練習量を重ねていると、遅いスイングが身体に染み込んでしまう。染み込んでしまうと、取り除くことが難しくなる。プロゴルファーというよりアスリートを目指したプロセスを歩み、パワーがついても、スピードがそれ相応のレベルに到達しない。大きくなってからもスピードトレーニングはいくつかあるけど、パワーがついているのになかなか早く振れない。ジュニア時代の道具選びも大事。当たり前ですけど。
で、試合が半年以上もなかった息子には、技量向上という点ではスピード重視でゴルフをしてきたのですが(3歳の時から変わりませんが)、試合前になると色々と悩みが生じてしまう点についてはこれまでお伝えしてきました。アイアンについては、ほんの少しヘッドが重くなるとスピードは若干遅くなる。若干だから別にいいかなと思う一方で、スイングを直視するとやっぱり身体的に無理が出ている。同じスピードで振ろうとするとさらにそれが顕著に。軽いクラブのスイングと比べないと気づかないレベルですけども。
今週のラウンドや室内、そして本日の外レンジでの再確認、さらにここ数日の賢人たちによるフィードバックを踏まえてセッティングがようやく決まりました。詳細は、クラブセッティング(息子)で。8月の試合、そして数ヶ月間はこのセッティングになるでしょう。もう試合まで変えられません。もう変えないで!、と強く息子に念を押されておりますので。
*1 "Course; Parent / Caddie Presentation," U.S. Kids Golf. 時折オンライン開催があります。子どもをプロにするために、という内容ではなく、いかに長期間ゴルフを楽しめるようになるか、そこに徹しています。技量向上についてはオマケというか、楽しむためには必要だからという位置づけ。おそらく。今回私が参加した回では、燃え尽き症候群、にもついても触れられていました。息子とゴルフをしていると、周りから「お父さん、大変ですね」と言われるのですが、正直その意味が分かりません。おそらく私が息子をプロにさせたがっていると思われてしまうのでしょう。もちろん物理的な体力面で大変なことに変わりませんが。コースではほぼ100%(ラウンドレッスンを除く)二人でラウンドしていても沢山そのように声をかけられるのですから、親御さんがラウンドを共にしていない場合、より外からの目にはそう映るのかなと思います。そうした目で見つめる方々にこのUSkidsのプレゼンをお見せしたいです。もちろんそうは感じていない方もいらっしゃいます。昨日ラウンドしたコースでは、女子賞金王に導き、YouTubeで良くお見かけするツアープロコーチがアマチュア向けのレッスン会を開催しておられました。チッピングが出来るアプローチ練習場にいると、そのなかのお一人のジェントルマンが近づいてこられ、「本当に楽しそうに親子でゴルフされていますね。珍しいですよ。息子さんに自由にやらせている。いいな。羨ましいなぁ。ガミガミ言わない方が絶対上手になるよ」と。単に私が技術的な指導が出来ないのでガミガミ言っていないだけで、久々の試合を控えている状況ですから心のなかでは... プレゼンでは親の姿勢についても提案が示されています。Collin Morikawaプロ、Jordan Spiethプロ、Justin Thomasプロ、Lexi Thompsonプロなど、超一流プロゴルファーについての言及も多く、技量をどのように磨くのか、そこに主眼がなくても間接的にそれを学べる内容になっております。メジャー大会を制したり、PGAツアーやLPGAツアーで複数回優勝を飾っていても、ジュニア時代はUSkids World Championshipで優勝したことないプロも沢山いるよ、というお話を聞くと、プロを目指していないとはいえ、親、キャディとしての私の気持ちが楽になります。ただ息子には見せられません。変なメッセージを送ってしまうことになりかねないので。