2024.5.29
迷走、ジュニアゴルフクラブ
2024.5.29
迷走、ジュニアゴルフクラブ
(息子のなかでは決まっている)
タイトルの通り、迷走中です。USkids Ultralight 48 でいいだろうか... 最近、身長が伸びてきましたし、ヘッドスピードが速くなってきた気がするので。ということで、息子は昨日今日とUSkids Tour 51を手にボールを打ってきました。
Ultralight よりもシャフトが硬めで、ヘッドが暴れず、ボールが散っていないように見えました。硬めといっても、撓り(しなり)を感じられる柔らかさがある。これでも柔らかすぎるのではと思うところも。逆に、軽硬はジュニアにとって長期のスイング形成には良くないのではとTPI(Titlist Performance Institute)のワークショップに参加する度に思ってしまう。ひとつあげるなら、切り返しで柔らかな間がとれない。軽硬は当てやすいですけど。長さ、ヘッドの重さとロフトは言わずもがな。
本日息子は学校でクリケットの対外試合がありました。ガチで取り組んでいるわけでなく、学校のイベントの一環です。野球のバットと異なり、クリケットのバットはボールを打つところが平らな面。大谷翔平さんが先月4月のインタビューで、クリケットのバットを練習に取り入れたことを明かしました。「面で捉えていくというか。練習の一環として良さそうだなと思った」とご本人*1。打撃コーチの説明によると、「バットの軌道をヒッティングゾーンに長く保つため」。棒状ではなく面のバットだと、長くヒッティングゾーンを保たないとボールが打てないとのことです。
大谷翔平さん効果がクリケット業界に?*2。ゴルフのスイングにはどう効くのか効かないのか。クリケットのバットが重いので、少なくてもジュニアの素振りには良くないと思います。大人用だと1キロもある。ただ、面への意識は養われそうな気がします。手をあまり返さず、上げたら下ろす的なスイングを目指す人にとっては。そちらよりも、体重移動とかボールをインパクトまで柔らかく見る癖というか、別のところに効果がありそうです。自分の予想とは異なる軌道でボールがきたりするので、切り返しでの柔らかな間は癖付けられる。
ゴルフを中心に据えたとしても多様なスポーツに取り組む重要性は松山英樹プロも強調されておられます。個人的には、ゴルフをしているとクリケットが上手くなる、という経路の方が明瞭にうつります。重硬バットで、ボールは大きい。それに慣れすぎてゴルフスイングで撓る感覚を失う可能性も。逆に、撓るとはこういうことなのか、とゴルフスイング中に身体の奥底で感じ続けこともメリットかと。後付けですが。息子にとっては数少ないチームスポーツの機会なので、ゴルフとはまた別の楽しさがあるでしょう。
話がだいぶ脱線しました。迷走中のクラブ選び。我々親子が触れてきたジュニアゴルフクラブのリストを作りましたので、小学低学年や未就学児の親御さんでゴルフ初心者の方はぜひ「読み物_ジュニアもの_ジュニアクラブ」をご参照ください。借り物や試し打ちを含みます。私の感想付きです。
さらに話を戻すと、やっぱり USkids Ultralight 48。今の息子にとってTour 51は、形作られつつある柔らかい間が徐々に消滅しそうな予感がします。ラウンド終了後、息子「迷う必要ないよ」ときっぱり。また振り出しに戻りました、Ultralight 48。
*1 柳原直之, 「大谷翔平「面で捉えて」完全覚醒のクリケットバットは“Amazonでポチリ”…番記者が知る猛打ドジャースのコーチ秘伝「おもちゃ箱」とは」, Number Web, 2024.5.8. 大谷翔平さんを取材して今年で11年。書き手の柳原さんは、大谷さんが屋外フリー打撃を2021年から原則行っていない理由について、ご本人の発言を紹介しています。「外で打つともっと飛ばしたいとなり、余分な動きが出てくる」、「外で打つ時は強度の確認、体の確認がメイン。中で打つ時はそういう自分でチェックポイントを探しながらというところかなと思う」。それ以前はやられていたわけで、スイングの基礎を形成するジュニア期の話ではありません。ゴルフに置き換えると、スイングのレベルがかなり上がると鳥カゴでの練習はまた別の意味を持つんだなと。
*2 「「大谷翔平効果」で突然、注目が…「クリケットのまち」大喜び 「練習に取り入れた」と明かしたバットの形は」, 東京新聞 TOKYO Web, 2024.4.21.