2024.5.18
代表の誇り
2024.5.18
代表の誇り
(沢山声をかけられそう)
息子のヘッドカバーを新調しました。USkidsのドライバーには、昨年、世界ジュニア日本代表に選ばれた時にいただいた “JAPAN” のヘッドカバーをずっと付けていました。フェアウェイウッドとユーティリティ、キャディバッグも “JAPAN” が記された代表支給品があります。さすがに目立ちすぎるので試合後は、ドライバーだけ、ちょい見せで愛用しておりました。
アメリカでは翌年のシードが取れず、今年は上の学年との日本予選ということで見合わせましたので、そろそろ“JAPAN” のヘッドカバーも外しましょうと。何か良いヘッドカバーはないかと探していたところ、ビビッときてしまったのがドライバーではなくフェアウェイウッドのヘッドカバー。本ウェブサイトでも紹介したLinksloverさんのブログで、なんとも個性的、かつ、これぞプロの技というヘッドカバーが掲載されていました。Northerns Golfさんのハンドメイドカバーです*1。昨年U.S. PGA Championshipを制し、メジャータイトルを「5」とのばしたBrooks Koepkaプロ*2。その時の姿にインスピレーションを受けて制作されたヘッドカバー。ウェブサイトの写真を見る限り、とんでもなく刺繍が独創的で繊細。届いたときにはその作りの良さに驚愕しました。予想を遙かに超えておりました。素材のなんとも言えない柔らかさと刺繍の綺麗な色づかい。息子も届いてから、ずっと撫で撫でしています。私はクラブメーカー品に加えて、アメリカのSeamus Golfさんのヘッドカバーを愛用してきました。本格的な刺繍を手にするのは初めです。ずっと見てても飽きません。
息子の話に戻すと、この1年、“JAPAN” が記されたドライバーヘッドカバーを付けていましたので、ゴルフ場や練習場で多くの人から話しかけれました。まだまだ競技人口が少ない世代。試合に出ないジュニアも多い世代とはいえ、「うちの息子は代表だぞ」と誇らしく思っていましたし、息子本人も自信となっていました。アメリカで負けてからは、楽しみながらも猛烈な練習量をアマチュアゴルファーの私とこなしてきました。“JAPAN”の文字は父と子を支えてきたことには間違いありません。ただ、そろそろ今年の代表事前合宿も始まるでしょうし、米国本戦も7月に行われますので、ちょうど外す時期かなと。今度はBrooks Koepkaプロがいつも横で見ていて、これは心強い。
Brooks Koepkaプロは幼少期、殆ど試合で勝ったことがなかったそうです*3。地元にとんでもなく強い少年がいて、いつも後塵を拝していた。芽が出始めたのは大学に入ってから。「小さい頃にチャンピオンになったって、プロの世界で活躍できるのかは別の話」。レンジで練習していると大人げない人が小声で息子にも聞こえるように呟く姿に何度か出くわしたことがあります。2度だけですが。御年70は超えている。どちらも去年の秋口。ゴルフをしている小さい子はみんなプロを目指しているという勘違い。
ジュニアの試合に勝ったってプロで活躍できるとは限らないという、おじ様たちの呟き。Brooks Koepka少年を幼少期に叩きのめしていた天才少年はその例なのかもしれません。他にも例があるでしょう。当たり前と言えば当たり前。一方で、今活躍しているプロで幼少期からチャンピオンになっている方も大勢いるわけです。さらに言えば、そもそも息子のようにプロゴルファーになりたいと一言も言わず、ただ父とゴルフをしたい、強くなりたい、上手くなりたいという少年もいる。本人はゴルフも好きだけど他のところで夢見ていることがある。息子とゴルフをしたい、おじいちゃんと孫、3世代ゴルフライフを過ごしたい、やるなら技量を磨いてその過程で別の領域でも活きる何かを掴んで欲しい。そう考える親もいる。そんなことをBrooks Koepkaプロのヘッドカバー "FIVE" を眺めながら考えておりました。"FIVE" を通じて息子が周りのゴルファーから声をかけられ繋がりができること間違いなし。
いつもお世話になっているアプローチ練習場の会長からのお言葉。「パパ ! 参加人数は少ないってパパは言うけど、日本代表でしょ。...なんでもいいけどパパは代表になったことあるの?40年以上も生きてきて」。ありません。父は今後も、おそらく、ないでしょう。
*1 公式ウェブサイト: Northerns Golf. Tommy Fleetwoodプロに敬意を表したヘッドカバーもあって、これまた欲しくなってしまう。ド素人の私が言うのもなんですが、他にもオリーブ色のナイロンカバーも、色といい、形といい、均衡がとれていて、パッと見は似ているようなカバーがあるけどそれとも明らかに違う。どれにしようか迷い中です。“数字にまつわる名場面”。ゴルファーによって様々だと思うので、その人固有の名場面をエースの1W、今増えている7Wのカバーに、いや3Wを外すゴルファーが増えてきたので、3Wを使うなら各個人の名場面をオーダーで刺繍するよ、なんてあったら素敵だなと思いました。それか、誰もが名場面だと思う「3」にまつわる光景。そのヘッドカバーが使いたくて3Wを入れて練習して技量の向上。ヘッドカバーがゴルフスタイル、クラブセッティングを変える。
*2 Brooks Koepkaプロの写真(James Colgan, “Brooks Koepka’s LIV major championship triumph turned golf on its head," GOLF, 2023.12.26)。かっこ良すぎる。生まれ変わったらこういう男になりたい。無理ですけど。ヘッドカバーはこちら。“Headcover "FIVE" / Fairway wood," 公式ウェブサイト: Northerns Golf. これからもっとメジャーで勝ちそうです。Brooks Koepkaプロの名場面をモチーフにした7Wのヘッドカバーを見るのもそう遠い日ではないとも感じます。
*3 "Brooks Koepka | More Than Words," YouTube:PGA TOUR, 2020.9.15. 小学生ぐらい?で手にしているシャフト、ダイナミックゴールド?。まさかとは思いますが。