2024.1.6
Beyond the Valley
2024.1.6
Beyond the Valley
(四街道の谷)
四街道ゴルフ倶楽部。ここには、低学年ジュニアにとって是非とも超えたい谷があります。13番ホール、パー3。赤ティから95ヤードほどキャリーできれば、深い谷を越えることが出来ます。いつ頃息子がその谷を超えたのか、何度もこのコースを訪れているのでピンポイントで記念日を特定できません。ここ最近は谷越えに失敗することもなく、成功しても最近息子はあまり嬉しくない様子。フェアウェイウッドで超えるようにもなりました。
本日も成功しましたが「ちょっと掴まらなかった」と息子。次のホールからはこの谷越えショットを眺めることができるのですが、息子がショットを放つと「おっ」と歓声が。続いて私のティーショット。マッスルバックアイアンで見事に真を外したボールはペラペラと右に曲がり、谷に吸い込まれ… 「掴まらなかった」と私。アイアンをもとに戻そうかなと。
この谷越えのホールを迎えると、若かりしRory McIlroyプロを思い返します。4、5歳のときの。ゴルフを始めた時から愛読している、はてなブログのLinkslover。その記事のひとつにRory McIlroyプロが幼少期について自ら語ったものがあります*1。NIKE NEWSをLinksloverさんが翻訳されたもので、現在公式ウェブサイトで見れない貴重なコンテンツです。原文もあります。Linksloverさんに大感謝。ちょっと長いですけど引用させていただきます。
「思い出すんだ。4歳とか5歳ぐらいのとき、自分のホームクラブのホーリーウッドゴルフクラブにいたときにさ、そこの13番ホールは「Valley」って呼ばれてるんだけど、っていうのはティーショットは谷越えになるからね。父はいつも谷の近い側から僕にティーオフさせていたんだけど、ある日、谷からいちばん離れたところにあるレディースティーからティーオフさせてくれたんだ。 それで初めて谷越えできてさ。70ヤードか80ヤードくらいだったかもしれないけど、フェアウェイに届いて、ものすごく自分が誇らしく思えたんだ。それが、ゴルフをしていた本当に最初のころの思い出のひとつだね。そういう思い出はみんな父に結びついていて、夏の長い夜にバックナインでグリーン周りでチッピングしてたりとかね。そういう記憶が、ゴルフへの愛を再燃させてくれるんだ。ある程度のレベルに達すると、ゲーム以上のものになってしまうこともあって、そういうのが癪に障るんだけど、地元に戻ってきてそういうときのことを思い出すとさ、なんで自分がゴルフをやってるのかってことを、気づくんだよね」
そうなんです、偶然にも四街道と同じ13番ホール。それにしても4歳で80ヤードキャリー。そこではなくて、ゴルフをやる意味がどこにあるのか。幼少期のゴルフに対する想いをずっと感じていて欲しいなと息子には思います。父との記憶も。
私は四街道の谷越えで十分チャレンジングですが、息子にはそろそろ別の谷を用意してあげたいなと思います。
*1 「隔てる谷|マキロイのインタビュー|Nike News」, はてなブログ: Linkslover, 2020.12.30. Linksloverさんの記事をまとめて本にしていただきたいぐらいです。皆様、ぜひブログの全ての記事にお目を通していただければなと思います。「隔てる谷」。これ以外の日本語が私もでてきません。というか、「隔てる谷」という言葉自体が私の語彙からは生まれてきませんけども。