2024.3.28
幼少期の実践の場
2024.3.28
幼少期の実践の場
(ゴルフ環境を充実させたい)
井上尚弥さんと拓真さん。プロボクサーの世界で王者となられたご兄弟を育てた父、井上真吾さん。先日、本ウェブサイトでご著書を紹介させていただきました。子育ての指針となる言葉が天こ盛り。
なかでも最近の私の心にビビッときたのが、「第4章:ベストを尽くせるように環境を整えるのが親の役割」で強調されているお話しです。息子さんたちの厳しい練習について触れつつ、「大切なことは、強制はしない。しっかりと説明する。納得させる」と、その極意を語られておられます。サポート役としてのご助言。文字通り命がけで取り組むボクシングを幼き頃から取り組まれているご兄弟。甘えは怪我につながります。
それにしてもお父様のボクシング環境の整え方は濃すぎるほど濃い。一例をあげると、長男の尚弥さんが高校生になると、閉鎖予定のボクシングジムを自ら買い取って理想の環境を作り上げられた。ゴルフでいうと、練習場ではなく、18ホールのゴルフ場の買い取りに値するぐらいのことかなと思います。競技は、野外練習場でも家の室内練習場でも行いません。ボクシングはリング上。実戦というより日常の実践。お父様はその資金源を確保し、リングを手に収め、そこで親子ともども日々鍛錬する。
先日も取り上げさせていただきましたが、「自分は何もしないで、“ハイ、やれ”では示しがつきません。自分が率先してやることで、その背中を見せることで、子どもたちも付いてきます」とも強調されています。朝10キロのジョギングや荒縄引きも息子さんたちと一緒にやるわけです。アマチュアボクサーとしての父が成長するためにも。
自分がサポート役に徹するにしても、子どもと同じことに取り組むにしても、当の本人は相当な練習量が必要です。井上真吾さんは両方とも高次元で実行されていたわけで。翻って私。今日は90切りを達成して喜んでいたのですが、距離がかなり短いとはいえ息子は赤ティーから回って私よりスコアが良い。こんな状態では、“ハイ、やれ”とはならない。息子からラウンドレッスンを受ける有様。
ただ救いなのは、井上真吾さんですら息子さんが高校生になられた頃には、ほぼサポート役に回られている。その時すでにお二人は高校インターハイ王者。「…子どもが一年成長すると、その反対に自分の肉体は一年老いていきます」。我が息子は7歳になったばかり。まだ伸び代はあります、たぶん私も。ゴルフそれ自体、特に身体トレーニングについて、これは親の「やせ我慢(p.78)」なのか。サポート役として環境を整えたいなと思いながらも、アマチュアゴルファーとして、また、ゴルフの世界を観察する者として、力をつけたいなと思いながら今日のスコアと向き合っております。