2024.11.24
小さい頃から身体に蓄積される距離感
2024.11.24
小さい頃から身体に蓄積される距離感
(早朝練習)
昨日に引き続きアプローチ練習場で練習してきました。昨日は午後、今日は早朝です。早朝の芝は少し湿っていて私は苦手です。ホームのアプローチ練習場では普段、パッティンググリーン以外、用意されているコースボールを使います。朝練ではマイボールが使用可能です。芝からのアプローチがメインですが、QuadMAXでヘッドデータに加えてマイボールを使用したボールデータをみれるので、ショットの練習にほんの少しだけ時間を割くようになりました。室内練習でも出来ますが太陽の光を浴びながら気持ち良いですし。大型iPadをMAXの横に置いて、ビジュアルで弾道の軌跡を確認。
現在、私のウェッジ50, 56, 60はリシャフト中でして(DG S400をアメリカから取り寄せて)、一番短い番手はPです。ここ最近アプローチはすべて47度のP。これが難しいのです、距離感を出すのが。ゴルフを始めてからアプローチは基本、56、もしくは、遊びで60、と使い分けてきました。Pでのアプローチこれまで皆無。
レベルが違いすぎますけども、プロでも慣れた番手以外だと距離感を出すのが難しいそうです。例えば、金谷拓実プロ。セッティングは52, 58, 60。本当は56を使いたいけど小さい頃から58を使っていたので56では距離感が出ないそうです*1。
息子は3,4歳の頃は56でひたすらアプローチをしていました。5歳になると、USkidsツアーシリーズの60を切ったりリシャフトして使ったり、大人用の60(使うべきでなかった超重量級)を試したりして、今はツアーシリーズの60をそのまま愛用中です。60で届かない距離が残った時だけ56。ただ最近はレッスンで56のアプローチを叩き込まれていることもあり、だいぶ56でも距離感が出てきた様子です。低い球を出すのが上手くなりました。このままいくと、金谷拓実プロとは違い、例えば52, 58にしようかなと将来考えて58を使い始めても、使い慣れた56や60で出ていた距離感が得られない、ということになる。
ウェッジについては、ロフトやバウンス、ソールの削りなどを変えながら使っているプロが多いわけですが、金谷拓実プロのお話に象徴されているように、小さい頃から特定の道具に固定化されていると、そこから脱するのはかなり難しくなる側面もありそうです。Tiger Woodsプロはジュニア時代から基本、ロフト角は変えておりません。PからLまで全く変えておられない。アイアンすらほぼ同じロフト。ヘッドの素材や構造が異なってもそれが絶対的距離感の醸成に大いに貢献する。
素人的には、いろんなロフトをジュニア時代から使っていた方がコントロールできる領域が増えそうだなと思いつつ、そんな器用なことは無理だし身体動作に深みが出ないので、固定した方がメリットが多そうかなと。私も当初からPでチッピングをしたり、60で低い球を打って遊んでいれば、道具に対する順応性が高まったかもしれないと思いつつ 、1本に絞って練習した方がそのウェッジの距離感が鍛えられるかもしれないと。Pではどうしても距離感が出せません。
練習不足? そもそも56で出ているのかも怪しい私。一方、60より56の方が難しいとブツブツ言いながらアプローチ練習に励む息子。明日のラウンドは私と同じ状況にして、アプローチはPだけでやってもらおうかな。私の方が距離感が合うはずでしょう、おそらく。これで負けたら話になりません...
*1 「『金谷拓実プロ』新進気鋭!ポスト松山と言われる金谷プロのクラブセッティング」, YouTube;堀川未来夢チャンネル, 2021.5.1. 別の記事でも、そのウェッジの距離感について説明しておられます。「海外試合の経験から意識が変わり、60度のウェッジを入れました。その上は、本来は56度のほうがいいけど、距離感が合わなくて。だから58度は替えません(「「自分にストレスをかけたくない」“やさしさ”を最優先に考える金谷拓実の14本」, my ゴルフダイジェスト, 2021.4.24)」。