2023.12.5
26年ぶりの“みんなのGOLF”
2023.12.5
26年ぶりの“みんなのGOLF”
小学生の時に10球ほどゴルフボールを打ち、あれから30年(以上)、2020年に息子とゴルフを再開しました。ただゴルフのテレビ中継はなぜだか好きで見ておりました。私の父はその当時も練習はめったにせず(週末も仕事をしている感じなので)、数年に1回、お付き合いでラウンドする程度で、父がゴルフ中継にチャネルのスイッチを切り替えた記憶はありません。わたくし自ら見ようとリモコンを持ってテレビの前に座っていたのです。国内ツアーは当然のことながら、夜中や早朝に生中継されるマスターズや全英オープンを録画して見たり、夜更かして隠れて… 青木功さん、中嶋常幸さん、戸張捷さんによる解説でゴルフ道を学んだといっても過言ではありません(最近?では丸山茂樹さんからも、その他多くの解説者から)。子供ながら、ゴルフに引きつけられる何かがあったのでしょう。解説者のお話しにも魅了されたのは言うまでもありません。
最近、息子がYouTubeで”みんなのGOLF”の解説動画(ゲーム中の模様を解説付きで編集したもの)を見つけまして*1、iPadに”みんゴル”をダウンロードして無料の範囲内で、そして画面内でスイングとコースマネジメント力の向上に取り組んでおります*2。その様子を見ていて思い出しました。私も学生時代やっていたなと。
iPad版なのでシンプルな画面と内容になっているのですが、最新のゲーム機の“みんなのGOLF”は、YouTubeの動画で見る限り機能も増え、本物のゴルフ場にいるかのような質感があります*3。私が学生時代に触れたのは最初のバージョン(1997年)だけなので、その間の進化は知らないのですが、当初のコンセプトを引き継ぎながら、よりそれが強く出ている印象を受けます。みんなの(で ?)、というのはそのコンセプトの骨格にあるわけですが(当たり前ですけど)、コースの形状を考えながら、風を感じて、ライを感じて、ラウンドを共にするゴルファーのプレーを感じる。打てば、上空から球筋を追っかけた映像も。ティーグランドに向かって他のゴルファーとやるとりする場もある。ゴルフ場でゴルフする楽しさにフォーカスし、徹底して作り込んでいることが伝わってきます。
動画を見ていてふと思うわけです、“みんなのGOLF”にレンジ練習というコーナーがあったとしたら(あったらすみません)、子供はそのコーナーで多くの時間を過ごすだろうかと。
画面内ではありますが、息子の姿を見ていると、いきなりコースに出て、スイングしてボールの飛びざまを確認、次ぎに感じたことを修正してそれを活かしてスイング。その繰り返し。とにかくコースでスイングの精度を高めていく。なんでこんな球が出たんだろう、そっかライが〜だったからか... ショートだよ! 風のせいか...
もちろん、実際のコースとなると、経済的負担は大きいですし、スイングを固めるとか量をこなす、ということで、何もかもコースで、というわけにはいかないかと思います。レンジ練習も課題をもって取り組んだり、トップレーサーを利用したり、隣打席のゴルファーから声を掛けられたりと、低年齢ジュニアであっても楽しい時間が過ごします。でも思うわけです、石川遼プロのお言葉をお借りすると、コースで出会うライは一期一会(だから楽しい?)、ジュニア時代にレンジでの練習を減らして、コースをバンバン回ったら、20年後どんなことがその子に起きるのだろうかと。
息子とゴルフを再開し、コース中心のスタイルとなった根底には、学生の頃からゴルフ中継を欠かさずに見ていたことに加えて、“みんなのGOLF”があったのではないかと思う今日この頃です。ゴルフ場でプレーする楽しさをゲームを通して教えてもらっていたのだろうと。そして”みんゴル”をすればすれほど、本物のコースでラウンドしたくもなる。今後もコース中心の親子ゴルフスタイルは変わりそうにありません。
*1 例えば、動画「「NewみんなのGOLF」をPS5でプレイして4Kでキャプチャー」, YouTubeチャネル; プレイランドおにぎり本店, 2020.11.22.
*3 ソニー公式ウェッジサイト, PlayStation, New 「みんなのGOLF」.