2023.12.25
ノスタルジアとしてのクルマ
2023.12.25
ノスタルジアとしてのクルマ
(3年で6万キロ)
昨日はゴルフの帰りに、冬タイヤの交換のためディーラーに行きました。クリスマスイブ。走り過ぎのせいか、ほんの少し空気圧が低下(リアルタイムで教えてくれる、素晴らしい機能です)。走行距離6万キロを超えましたが過去1度も異常なし。実家もトヨタで、そちらは10年ほど乗っておりますが、こちらも過去1度も異常なし。どこかおかしくて不安だからとりあえずディーラーに行く、といったケースすらありません。定期点検をしっかりとしているとはいえ、凄すぎます。軽微な不具合すらありません。本当になにひとつ。さすが世界のトヨタです*1。
ゴルフを3年前に始めてから年2万キロほど走っております。それまでは年2000キロほど。年1000キロに到達しない年もあったほど。今の愛車にしてからクルマでほぼ関東圏を出ておりませんが、年2万キロ。ほぼゴルフ場との往復… この愛車はゴルフを想定して買っておりませんでした。
ゴルフがメインとなると、クルマ選びも変わってきそうです。昔は燃費が悪くても(1リッター5キロ前後もざら)、多少不具合が出ても、それはご愛敬ということで、予算の範囲で好きなクルマを選んでおりました。でも息子とゴルフとなると、後席の快適さ(息子が会社のボスみたいに空間の質にこだわるので)、燃費が良く、長距離運転でも疲れにくく、ゴルフバックを2つ積んでも余裕があり、そして不具合がでないこと。今の愛車は子供が生まれて、安心安全を考えて、そのなかで自分が好きなクルマを買いましたが、結局、今の愛車はそれらを超高次元で満たしているのでなにも不満はありません。行き先で不具合がでるなんて心配する必要すらありません。6万キロも乗って、本当に何ひとつ不具合がないんですから。100万キロ走れるんじゃないかと思ってしまいます。
でも最近、後部座席のお方が(息子が)、今のセダンではなくて、ミニバンやSUVがいいと。愛車はセダンにしては広いのですが、高さがないので、少し不満の様子。移動時間も長いので、より広い部屋のような空間が欲しいのでしょう。贅沢な悩みです。でも今の愛車に不具合が出たり、もう走れそうにないなと感じるまでは乗りたいなと思っています。というのも、私の父はセダン好きで(そのあと父は仕事の関係でワゴンを乗り継ぎました、マークⅡのワゴンなど)、私が小さい頃、トヨタのクレスタ(4,5代目)*2 に長らく乗っておりまして、小さい頃の家族との記憶がこのクルマと結びついているのです。ちょうどこの冬の時期、屋根にスキー板を乗せてまだ暗い朝に家を出てスキー場に向かったり(まるで朝早く起きて息子とゴルフ場に行くみたいに)、トランクにキャンプ用品や川遊びのグッズを積みまくって山に向かったり(まるでトランクにゴルフ用品をパンパンに入れ込んでゴルフ場に行くみたいに)、もちろん日常も。なんとなく今の愛車はそのクレスタに似たような雰囲気がありまして(実際はウィンダム?の継承なのでしょうけど)、凄く愛着が湧いています。クレスタは、ボディカラーは少しベージュがかった白っぽいパール色、内装はベージュ。そして今の愛車は、ボディカラーがほんのりゴールドっぽい色、内装は限りなく白に近いベージュ。そう、殆ど父の愛車と一緒... 購入時は揃えようなんてこれっぽっちも考えていませんでしたが、今考えると怖いぐらい影響を受けている...
ゴルフ仕様にするならハイエースやミニバンになるのでしょうけど。100万キロ、とまでは冗談ですけど、だいぶ買い換えは先になりそうですが、やはりセダンになるのかなと。何はともあれ、わたくし父とのゴルフの記憶(息子)に、そして息子とのゴルフの記憶(私)に、その時々の愛車が刻まれるのだろうと考えると、クルマ選びがさらに入念になりそうです。
*1 ゴルフの世界を勉強するなかで、トヨタさんがゴルフに対して並々ならぬ特別な想いをもっていらっしゃることを初めて知りました。サッカー好きであれば誰もが知っている(馴染みがあったであろう)トヨタカップ。冠スポンサーを終えてからだいぶ年月が経ちましたが、東洋経済オンラインの記事によると(2019年記事掲載当時, 嶋崎平人「トヨタがジュニアゴルフに今でも協賛する理由: さまざま撤退する中、なぜ冠スポンサーに?」, 2019.7.13)、今もなお冠スポンサーとしてスポーツ大会に関わっているのは1つだけとのこと。それが、トヨタジュニアゴルフワールドカップ。そうゴルフの大会です。しかも世界のトヨタがジュニアの大会に... OBには松山英樹プロ以外にも、そうそうたる方々が。ZOZO CHAMPIONSHIPで息子にボールをくれたMito Pereiraプロも。皆さんお若いです。プロフィール写真が白黒なのでより歴史を感じます。
*2 クレスタ, トヨタ自動車75年史, トヨタ自動車; 公式ウェブサイト. 当時のカタログがウェブサイトで見れます。凄い時代です。実はクレスタ、父ではなく、私が選びました。マークⅡ(セダン)とクレスタはトヨタの別々の系列ディーラーで販売されておりまして、家族で国道沿いの2つのディーラーに行きました。父はどっちを買うか決断できず、私にそれを委ねました。先にマークⅡを見て、その後にクレスタを。マークⅡも惚れ惚れするほどカッコ良かったのですが、クレスタのディーラーのお兄さんが子供の私にも分かるようにクルマの良さを説明してくれました。このクルマを作るのにどのぐらいの人が関わり、どのぐらい時間をかけて作っているのかを。クルマに愛を感じてるなこのお兄さん、と子供ながら感じたのです。それで当時の私は「クレスタがいい!」となりまして、購入することになったのです。カラーは父が選びました。おそらく。今でもその若いお兄さんの顔は覚えていますし、その後、そのお兄さんはそのディーラーの店長になり、エリアを統括するトヨタの販売会社のお偉い方になられたと聞いております。どこかでお会いしたいものです。