2026.3.21
親子ラウンドの原点
2026.3.21
親子ラウンドの原点
(あれから5年4ヶ月、1番ホール)
今日は原点に戻りました。場所は、川口市浮間ゴルフ場。さざんかコース(9ホール)ではなく、ゆりコース(3ホールのショートコース)。
2020年11月28日夕刻。息子は3歳。今に続く親子ラウンドはここから始まった。私も息子も初ラウンド。前日に親子で人生初のゴルフレッスンを受講し(@今もお世話になっているKTGA三田スタジオ)、翌日、ラウンドという流れ。レンジではなくコースで整えるスタイルは当初から強固に築いていた。
その日は寒くて強風。楽しく、笑いながら時間を過ごす。息子は玉が散っても喜び、父はキレず。スイングの良し悪しなんて関係ない。とにかく球を打って、穴まで到達することに集中していた。3ホールを終えて、ゴルフがこんなに楽しいものなのか、身に沁みた。息子はもう一周したいと懇願してきたけど、すでに日が沈みかけていて回ることはできない。「また来ようね」と返して、長い年月が経過し、今日に至る。
いつの日からか、ゴルフで深刻な悩みが出てきた時に帰る場所として私のなかで位置付けられ、その日以来、一度も訪れることはなかった。で、今日訪れたということは、深刻な悩みがあったのでは?と思われると察しますが、ただ、ふとラウンドしたくなったのです、私が。なぜだか「また来ようね」と5年前、軽く息子に言ったことが思い浮かんでしまったのです。平日親子ラウンドの場、東宝調布で作業的な時間を過ごしているときに。
深刻な悩みというよりは、言葉選びが難しいですけど、これはマズイ、という気持ちが日に日に強くなってきていた。息子を強くするために力が入り過ぎじゃないかと。息子が置いてきぼりになっていないかと。うちよりもっとビシビシと取り組んでいる親子の姿を特に海外で何度も見てきたので、うちはまだまだ、という思いがある一方で、私的には正直、追い込みすぎだという感がある。私も上手くなってハイレベルな競技で息子と一緒に戦っているというイメージを強く持っているので、なおさら力が入ってしまう。キャディとして息子に付き添うのではなく、同じ土俵で戦う、という夢?
さて、今日のラウンド時間はいかに。物理的には原点に戻ったわけですが、中身は5年前とは程遠い。マッチプレー形式で3ホール回ったけど、楽しさが激減している。息子も思うようなショットが打てずにイライラしている。しまいには、グリーンが遅いだの、跳ねただの、自分に矢印が向いていない。そして父は、ブツブツ言いながらも息子が目の覚めるようなパッティングをしているのに、初ラウンドの時のように飛び上がって喜んだり褒めたり、していない。要するに、ここ最近の日常が3ホールに凝縮され、目の前に提示された形に。
帰りに私の実家に行って、息子はおじいちゃんとひたすら遊んでいる。バスケにバトミントン。無茶苦茶、楽しそう。この目の輝きを日頃の親子ゴルフ時間に取り戻したい。最近の我々親子はいかに上手くなるのか、それしか考えていない。息子はプロを目指していない。今まで、一度もプロになりたいと言ったことはない。Old Course at St Andrewsで勝ちたい、という声しか父の耳には届いていない。
目の輝き。おじいちゃんとおばあちゃんの力を借りるしかないな。
我々親子が3ホールを終えた後、スタートホールの受付へと歩いてくるお二人の姿。4,5歳ぐらいの男の子とおじいちゃんらしき男性。パターとアイアンを抱えて、はしゃぎながら近づいてくる。挨拶すると、まだゴルフを始めたばかりとのこと。「楽しんでくるよ!」と男性。お二人とも目が輝いている。ルンルンでスキップしている。
ほんものの原点に出会う。涙が出そう。
(2020年11月28日、人生初1番ホール、笑いが止まらない)