2026.3.10
"練習を楽しくさせる方法を見つけることが鍵"
2026.3.10
"練習を楽しくさせる方法を見つけることが鍵"
(ベイブレードの聖地)
今日は予定していた東宝調布に行く道のだいぶ手前を左折して、下北沢へとクルマを走らせる。雪が降ってラウンドを回避したわけでなく?、息子の強い要望に応じて。下北沢を訪れるのは2,30年ぶりか。若者が多くて横に息子がいなかったら歩くだけでもおそらく緊張するはず。
目的地はBEYBLADE BAR TOKYO。ベイブレードの総本山です*1。デザート食べて、イベント限定のブレードを買って、バトルエリアで親子対決をする。「あー、今ごろ東宝調布の5番ホールぐらいにいるのになぁ…」と思いながらランチャーを引っ張っている父。ゴルフ以上に?楽しそうな表情を浮かべる息子。「まだ小学3年生だもんなぁ。ゴルフばかりで子供らしい遊びなんてあまりしてこなかったし」と反省しつつも「今ごろ東宝調布の8番ホールのグリーンでライン読んでいるはずだったのになぁ」と父はすぐにゴルフ脳に切り替わる。
バーのボスらしきお兄さんからベイブレードの世界の奥深さについて熱く語っていただく。バーでは日によってメーカー公式の大会が開かれていて、親子で戦いに来る家族も多いらしい。「お父さんもぜひ」と誘いを受ける。加えて各パーツの特徴から、組み合わせの妙、おすすめのパーツ、どう理解を深めていくのか、その作法についてもご教授してもらう。ボス、ご自慢のベイブレードがたくさん入った専用ケースの中身を見せてもらう。これは美しい。ハマりそう。
700円の入場料のもとは十分に取れ、お釣りはいらないレベル。先月むかえた息子の遅い誕生日プレゼントを兼ねていたので、フルサービスでボスおすすめの専門誌もその場で発注(注: 売り切れのためメルカリで)。タカラトミー編集のコロコロコミック『ベイブレードx 必勝EXTRAガイド 2026』(小学館)。付録付き。ミニ四駆にハマった小学生時代を思い出す。自分の小学生時代は息子とは違って高いレベルで何かに取り組むとか、そこを目指すとかとは程遠いところで過ごしていた。バーでベイブレードを回す息子の姿を見ていて頼もしく思えてきた頃に、1コマ90分の時間制限が来てお兄さんたちに、また来るよ!と告げてバーを後にする。
ボスによると、道具選びはもちろんのこと、回すテクニックがあるそうで、その裏にはちゃんとした基礎があるとのこと。無理矢理感ありありですけど、道具にこだわるのはゴルフも同じでして、基礎が大事なのは変わりはありません。大人用と子供用という区別はベイブレードにはなく、そこはゴルフより選ぶ悩みが少なそう。基礎や応用は大会に出ると、上手い子がたくさん来ているので、実際に動きや音を生で見聞きするのが一番だと。
活かそうと全部ゴルフに絡めて話を聞いてしまう癖が私にはある。本日はバーで道具についてふと思い浮かぶことがありました。最近、帝王Jack Nicklausプロの動画や本を息子と見返していて(注: 息子の言語能力が高まってきたのでガンガン触れさせている、私を介さず直接に)、気になるところを見つけました。始めた当初から頭を離れないことだったのですが、改めて触れると、やはり考えさせられるのです。逃げることはできない。それは、ジュニアのクラブ選びについて*2。
「私は10歳の時、短く切った父親のクラブセットで始めました。しかし、私は普通より、大きくて強かったので、1年以内に普通のセットに変えることができました。確かにクラブは、体格と力に合わせて作られるべきですが、子供が短いクラブでのスウィングの癖がつく前に、大人用のクラブに変えさせるのが賢明な方法です。長いクラブは短めに持つことができ、余分な重量が力を育てることにもなります。子供に3本以上のクラブは不要です。3番ウッド、5番アイアン、パターをすすめます。上達するにつれて、クラブを加えていくのです(翻訳書, p.144)」
短いクラブでスイングに変な癖がつく。息子にアンパンマンのクラブからスイッチするときに何度も読み返した箇所です。本当かよ!と。でも帝王が言ってるんだぜ!と。でもまだ息子は3歳だぜ!!!と。で、とりあえず今はジュニア用だろうと考え、USkidsの入門用を手にし、それ以降、Ultralightシリーズを身長に合わせて買い換えていくこととなりました。もう議論の先が見えてきたと察しますが、息子は先月で9歳になりました。そろそろ帝王がゴルフを始めたときに近づいている。ちなみに、それ以前からお父様につれていってもらったゴルフ場でかなりの時間、ショートゲームはやっておられたようです。それを息子は踏襲して今日まで来ております。10歳になるまでショートゲーム(&ハーフショット)8, 9割。なぜなら帝王曰く、スタンスを狭めた5番アイアンのハーフショットで足捌きや基礎が体得できるから。あと私の個人的見解として、怪我予防、防止。
話を元に戻すと、息子は9歳、まだまだショートゲーム&ハーフショットがメインかなと思いつつも、道具はどうするのよと。短いクラブは変な癖がつく、のだったら替え時ではと。そこは心配性の父ですから、賢人たち、そのなかでもジュニア事情に大変お詳しいUSKidsの開発担当者さんたちに聞いて回ったわけです。で、私の個人的な結論は、帝王がこのジュニアクラブを手にされたら「これいいじゃん!」とおっしゃっていただける、というもの。開発担当者さんのお言葉そのままでもあるわけですが、その理由のひとつは、長さ。長いものを短く持つことは弊害もあるから。帝王はご著書の中で、ジュニアクラブは想定されておられません。大人用のものを短く切る、というところに着目されておられる。身長は刻々と伸びる。必然的に長めにして短く持つということをしなければ、短すぎ、という期間が一定程度発生してしまう。そこで悪い癖がつく。10歳ぐらいで身長&パワーがある子なら別なのだろうか。
当時、そんなことを考えていて、「とりあえず、10歳ごろまでジュニアクラブでいって、そのときまた考えればいいや」となり、今日に至ったわけですが、まだ息子のパワーだと振り回せる大人用のクラブが正直ありません。11、2度のドライバーですら悪い癖がつきそうだし、アイアンはどう考えても重い。怪我のことを抜きにしても、筋トレにはなるかもしれないけど、長いものをそのまま長く持って横振りするのは論外として(注: 帝王が強調されておられる縦方向への長いインパクト後の動きが極めて難しいから)、短く持つことで癖は出ないんだろうかと頭をよぎる。で、かなり細分化された長さのジュニア用クラブを用意して、ジャストサイズ?よりほんのちょっと長め、それを身長の伸びにしたがって短く握る幅を調整していく、というスタイルをとったのが息子です。
でもそろそろ10歳をむかえる年度が来月から始まり、このままジュニア用(注: 長さは当たり前で、ヘッドの重さ、総重量の話)で通すのか、少し悩む時期になりそうです。とは言いつつ、心の中で結論はもう出ているわけですけども。
もうひとつ、息子がベイブレードを楽しく回している姿を見ていて思ったのは、楽しさ、について。親が止めても、絶対にやり続ける熱がそこにはある。隠れてでもやりそうな気配。じゃあ、ゴルフはどうか。やりそうですけど、ベイブレードほどじゃないような気がする。ゲームですので、といってもゴルフもある意味ゲームなわけで、やりすぎ感は否めない。基本、個人競技。親とベッタリの時間が長すぎる。しかも私が競技ゴルファーを目指しているところもあって、ベッタリ感は強まるばかり。息子が大きくなってきているのに、離れるどころか、こちらも熱が入って、くっつきまくる。楽しさより、作業感も出てきている。修行僧みたい。
そんなところに、先日のPGAジュニアリーグの話に続き、今週土曜日にお兄さん2人とラウンドする話が昨夜飛び込み、私も息子も大喜び。しかも、息子が、やりたい!やりたい!と常日頃私に言ってきたお兄さんたち。正直、歳上のジュニアさんにこちらからお声がけするのは気が引ける。最近、私としては歳下のジュニアさんと時間を過ごすことにメリットを感じつつありますが、それでもなかなか... やはり同じ競技に取り組むお友達との時間は楽しさ満載なのでしょう。表情を見ていて思う。それに、こういう予定が決まると、それに向けて準備する息子の姿勢が向上し、日々の単調な親子ゴルフ時間において、息子には楽しさが加わってくるような感じがする。
ただ息子よ、当日はスコアでも内容でも突き放されるので、グズらず、前向きに取り組んで、色々と盗んで、楽しく過ごしていただきたい。私も先輩親御さんから話を聞けて今から楽しみでなりません。お気遣いいただきありがとございます。
*1 公式ウェブサイト: BEYBLADE BAR TOKYO.
*2 Nicklaus, Jack (1972-77), "Jack Nicklaus Lesson Tee" series in Golf Digest Magazine, USA (金田武明訳,『トータルゴルフ』, 小学館, 1977). Lesson 43: Starting Youngesters に書かれていることは3歳から取り組んできた。とはいっても基本的なことばかりで、例えば、できているかどうかは別としてグリップ、ショートアイアンでスムーズなスイングの習得、天に届くような高く大きな弧のバックスイング、プロのレッスンを受ける、ターゲット意識、両足のロール、数秒フィニッシュ、脚と背中の強化、そして楽しさ。帝王曰く、「週1回よいレッスンを受けたとしても、その間に練習しなければ、次のレッスンは使いものになりません。ここでは注意を要します。子供が練習を楽しまないからといって強制すれば、ゴルフに対する情熱を殺しかねません。これは特に、両親がいうばかりで実行しない時に起こります。練習を楽しくさせる方法を見つけることが鍵です(pp.142-143)」。頭が痛い。楽しさ。チームスポーツとは違う難しさがそこにある気がしてならない。"練習を楽しく" はなかなか難しい。帝王のレベルまでいくと、楽しくないことを続ける意義というものを超越しまう面があるとも言えるし、始めたばかりの子供のレベルだと楽しさが中心だとも言えそうだし、その間、言葉は悪いがプロやトップアマを含めて中間地帯は楽しくないこともやる必要があるという認識にとどまるとも言えそうか。私は確実にその中間地帯だな、幅の極めて広いところ。その世界で過去を含めたトップからは無茶苦茶離れたところに位置付けられているので、初心を忘れずにそこに近づくスタンスをとるべきだな、ベイブレードにハマっている息子が醸し出すような楽しさを得ていた頃に。