2026.10.16
"ここは魔法の場ではない"
2026.10.16
"ここは魔法の場ではない"
(ジャイアンツのキャップを忘れる)
昨日は運動教室、今日は野球塾。もうここ数年はこのままで固定でしょう。教室と塾が休みの週でない限り、学校のある期間は木金は外でゴルフしない。
今日も併設のバッティングセンターで練習してから(人生初の90キロ)、室内グランドに入り、キャッチボールして運動系をして、アニマルトレーニング。ダントツ1位。息子が周りの野球少年を軽ーく見渡した後、コーチの方をニヤニヤ見ている。品がない。で、バッティング練習に移り、息子がダントツで球を捉えられていない。息子の顔が暗くなる。分かりやすい。
ティーバッティングで肘の位置や身体の体重の掛け方、バットを振り抜く方向など、修正の嵐。脈略がありませんが、気持ちよく振れば良い、道具に任せて、重力に任せて、とゴルフでは教えることもあるけど、その意味をしっかりと理解しないと、とんでもないことになりそう、と息子が汗を流している姿を見ていて思う。
本日のキャッチボールの相手、そしてバッティングの練習でペアを組んだ同級生のスーパー野球少年。キャッチボールなのに息子は逃げる感じで構えている。ドーンとグローブに入って息子の腕が持っていかれる感じ。初めてじゃないか、こんな伸びがあって重い球を受け取るのは。センス、才能の塊のような印象を受ける。周りの親御さんたちも目線を送っている。おじいちゃんと一緒に来ていて、練習が終わるといつもノートにメモを残している。努力も半端じゃないんだろうな、野球が本当に好きなんだろうなと思う。好きさだけで言うと、今の息子は少しは張り合えると思う。息子も徐々に輪に加わり、その子とも話すようになってきた。取り組む姿勢や雰囲気みたいなものを直で感じ取ってもらって、ゴルフ?にも活かしていただきたい。
練習が終わると、どのように日々取り組んでいくのか、その工夫をコーチから伝授していただく。ここで上手くなるわけではない。学んだこと感じたことを持ち帰って考えて家で取り組むこと。良いサイクルを回すこと。前回の投稿で触れた話じゃないですけど、家の庭で毎日2時間(グランドやその他場所での練習を除く)、質を高めて量もやる。
そりゃゴルフでも一緒でしょう、と野球塾の棒椅子に腰掛けながら私は思う。最近インスタでTiger Woodsプロの言葉に触れました*1。それを思い出してしまった。
"Talent is something you are born with, and a skill is something you develop. 99% of what you need to succeed in golf are the skills"
訳すと、「才能とは生まれ持ったものであり、スキルとは自分で磨き上げていくものだ。ゴルフで成功するために必要なものの99%は、身につけることのできるスキルだ」
色んな解釈ができそうで、仮にここでの成功をTiger Woodsプロの成し遂げたことと捉えると、スキルが99%だけど、その他1%はとてつもない才能であって、もともとその母数というか土台が桁外れに違う。そんな才能に恵まれた存在がめちゃくちゃ努力してスキルを磨き上げていく。時には悲鳴をあげながら練習に励み、そこには表面的な楽しさは、ない。才能があったって、いくらその競技に向いていたって(例えば、逆上がりをいきなりパーンとできちゃう子もいれば、何ヶ月もかかる子がいる)、ほっておけば努力型に抜かれる。でも、その前者の子が突き進んでいったらもう追いつけない、かも。最初から親子で度肝を抜かれた同級生。毎日半端じゃない練習量をこなしていて、量的にも息子はもう追いつけないと思う。息子が7月に始めた時点で、もう5年近い時間の差がある。あの子が練習量を落とすとは思えない。量はかなわない。おそらく質も高いことをやっている。比べる対象があれですけど...
でも、と思うわけです。ジャンボさん。ゴルフを始められたのはかなり遅い。もうすでに小さい頃から取り組んでいた数多くのジュニアゴルファーたち。でも、世代で一番勝利を収め、その数字はいまだに誰も到達していない。累積量だけでいけば、ジャンボさんの上をいっているゴルファーがおそらくいっぱいいる。なぜ?、と一瞬思うけど、そこはレジェンドの言葉が頭をよぎるわけです。この言葉は鮮明に記憶に残っている。
「持って生まれたもの」「生命のなかに宿っている」「神秘性が潜んでいる」「他の人にはないものが」
これは、ジャンボさんについて語った長島茂雄監督(当時、第二次)のお言葉。今一度、映像を確認すると、このような話をされておられた*2。
「スーパースター、ヒーローというものはやはり、並以上の、そういうパワー持ち合わしている、そしてはじめてミラクルを呼び、そして起死回生のですね、ワンショット、野球ならば一振りがね、逆転につながり、そして勝利を収めるという、そういうことは長い間で僕は随分野球の世界ではこの目で見てきましたけどもね。特にゴルフの場合でも、一打一打がたいへんなショットにつながり、そして4日間、過ごすわけですけども、特にジャンボさんあたりのゴルフを見てみますとね、何かこう、人にない力が随所にこれだけ数多く、ショットとしてね、表現しているわけですから。ですからやはりそれは持って生まれた、ジャンボさんのこの生命のなかに宿ってるんですね、計り知れないそういう神秘性と言いますかね、なんかそういうものがね、潜んでいるような気がいたしますよ。僕はその目でずぶんと画面であのバンカーショットのあの難し所からねチップインで入れて、そして...そのトーナメントを勝ったとかね、これだけ数多く見せつけられますとね、まさに神秘性がね、人にないものがね、持ち合わせしているなということをよくこの目で見てきましたからね」
長嶋さんらしい。スーパースターがスーパースターを語る。"並以上の.. パワー"。ここいうパワーは、飛ばすとか筋力そのものではなく、文脈を踏まえると、試合でみせるショットのこと。こちらも恐れ多いですが私的に解釈すると、努力については触れておられない、量といういう意味でも。そんなの当たり前? "持って生まれた" もの。後天的に身につけたものではない。すみません、解釈が広がりません...
何が言いたいのかわからなくなってきたけど、要するに息子が野球をやるにあたって、それがゴルフを始めた時の状況とまるで違うということ。ゴルフを早くから始めたので、そりゃ、側から見たら先取りしているわけで(注: 私としては先取りしてどんどんスキルを上げていくぜ、というよりはその時期にしか磨けないもの・磨きづらいものにフォーカスしてきたつもり、その場のスコアだけを求めるなら逆説的だけどジュニアクラブは使わない)、結果がついてきて当たり前。野球は違う。4年生のスタート時点でうまい子がわんさかいる。上を目指すなら、追い抜いていかないといけない。先は長いから全然大丈夫だと思うけど、心配ではある。
ガチで野球に取り組む少年たちに出会えてよかったなぁと親として思います。身体が強い子たちに囲まれて良い刺激を受ける。それ以上に、競技に取り組む姿勢とでも言いましょうか、国内男子だけの状況を踏まえると、おそらく野球の方が層が厚く、壁も高い。個人競技ではないので、ゴルフと比べると、その競技の世界で小さい頃は全国的に名前が知れ渡るなんてケースは少ないと思う。そもそも人数も多いし。高校生、大学生となって、後発組に見えそうな子たちがあとからバンバン出てくるように感じる? 完全に私見ですが、野球少年たちを見ていると、ゴルフはなんか目先の結果をジュニア時代から求めすぎているような印象を受ける。この言葉、自分に跳ね返ってきます。
すみません、今日の投稿はオチが見つからず。明日から2日間。ビックイベントがありまして、はやく寝なければなりません。続きは、後日、ということで。
あっ、ありました。レッスン終了後、夕食時も帰宅後も、その間の歩きながらも、ソフトバンク vs 日本ハム戦をスマホ、タブレット合わせ技で見ておりました、息子。野球熱が高まっている。
*1 Instagram: sundayred, 2026.10.13.
*2 "ウィークエンドスペシャル 尾崎将司: 300ヤードの冒険者, " NHK衛星放送, 1997.3.7. この放送を再編集したレッスンビデオもある。非公式の動画がYouTubeにもある。習志野にあった当時のジャンボ邸で練習するジャンボさんたち。場所は違うが、こういう映像に触れてからジャンボ邸に行くお兄さんやお姉さんがどれだけいらっしゃったのだろうか。