2026.1.20
弾道計測器に対するジャンボ尾崎プロのお考え
2026.1.20
弾道計測器に対するジャンボ尾崎プロのお考え
(右足ベタ足はなかなか...)
先日の北谷津ラウンドについて、一緒にラウンドしていただいたジュニアさんの親御さんからメッセージをいただく。今は小学高学年を代表するお兄さんですけど、我が息子の歳ぐらいのときには、現在中学生で大活躍しているお兄さんたちと北谷津を回って喜ばれていたとのこと。それを受け継いでこられた、ということなので、息子にも今後はぜひ活躍して、引き継いでいただきたい。妹さんには私の書いた文章を読み聞かせしていただいた... ちゃんと書かねば。
さらに、息子と同い年の女の子と高校生のお兄さんをお持ちの親御さんからメッセージをいただきました。兄弟姉妹ゴルファーさんが羨ましい。息子の歳の時に世界ジュニア@アメリカにも出られ、今は超強豪校で世代を代表するお兄さん。励ましのお言葉をいただく。息子を女子会ラウンドに入れていただけるかもしれない。ありがとうございます。
話を今日のテーマに。ジャンボ邸でジュニアやプロの皆さんが練習している風景を動画で見ていて、ひとつ気になってきた点がありました。それは、弾道計測器がほとんど登場しないこと。YouTubeチャネル、ジャンガーゴルフchannel jumgerは開設当初から見てきましたけど、金子憲洋プロのショットを小型の計測器で追う動画などはあるものの、ほとんど記憶にありません。ジャンボ邸に来られるプロたちは弾道計測器を持っておられる方が多いと想像しますが、ジャンボ邸に持ち込まれていないし、動画を見る限り、そもそも備え付けていないようです。
金子憲洋プロのお父様でジャンボ軍団のおひとり、金子柱憲プロは、ジャンボ尾崎プロは弾道計測器に対して「否定派ではないと思う」と述べた上で、次のように説明しておられます*1。
"よくジャンボが口にするのは『ボールが上がる角度と、落ちる角度がなるべく変わらない球筋がいい』という言葉。そういう球筋が、風にも影響を受けにくいのは確かです"
280ヤードほどのドライビングレンジがあるジャンボ邸ではその球筋が見えるので計測器は必要ないと金子プロはおっしゃっておられる。加えてジャンボ邸では "自らの感触など五感を研ぎ澄ますことを優先させる練習" を優先したいとのこと。
一方で、弾道計測器の有効活用方法を提示されておられます。
"まず、計測器のデータを、ある程度長期的に取ることです。そうすれば自分の傾向が分かってくる。調子のいい時の傾向を数値と照らし合わせて、それに近づける練習をしていけば、効果は上がると思います"
長期的な視点でデータと向き合うことが大事。私なりに引きつけて考えると、ジュニアの頃から使っていたら、それはまぁ超長期なデータが取れるわけでして、導入するなら早ければ早いほどいい、と思ったり。金子プロのお考えの深さまで到達するわけではないですけど、私もそれを踏まえて奮発して購入した次第です。
今のところ我々親子は飛距離データをそこまで気にしていません。試合前ならともかく。もちろん息子の成長を感じて嬉しい時もありますが、刻々と、飛距離はのびる。それよりも、安定の度合いもわかるし、金子プロが説明する "調子のいいときの傾向" が掴めて練習に活かせるし、なんでそんな球になるのかを深く分析できて親子で対話が重ねられる。そして何より、現在、コースを日常としてスイングづくりに励む息子にとって、計測器の対象データはマイボールの素データ。風の影響を受けた弾道データではないという意味で。そのスイングとインパクト条件から出た変換されていないデータにヘッドデータを組み合わせれば、感覚とのズレを収斂させていける。金子プロが指摘する "自分の感触" と "実際に球筋を見た感覚" も同時に大事にして。さらに、その2つの感とデータとのズレに向き合って。ややこしくてすみません。
今日も東宝調布。ストーブ設置のレンジで入念に暖めたあと、コースに向かう。ラウンド後半、我々親子の他に、お一人しかいない。Titleist、と刻まれたジャケットを羽織ったアスリートゴルファーらしき若いお兄さん。強風で、なおかつ、キンキンに冷える。ナイスショットしても強風のせいで、ミスショットのような弾道に一見感じてしまう。この強風時こそ、QuadMAXを使う意義をひしひしと感じる。"自分の感触" と "実際に球筋を見た感覚" が合っているのか、そもそも個別にそれらが合っているのか、答え合わせできる。仮に風がなかったら、はい、こういうデータになっておりますよ、と。そのデータと風に影響を受けた弾道を見ながら、それこそ感覚を研ぎ澄ませて自分自身の身体と対話する。これはマイボールのコースボールで計測しないと正確さに欠ける。その後、ヘッドデータと付き合わせたり。超強風のせいでミスショットのように見える弾道であっても、感覚が研ぎ澄まされて自分の感触に絶対の自信があるなら、これは風の読み違いだ、などと判断できる。
親子ラウンドで毎回Quadを持っていくというわけではありません。日によって異なるテーマを持ってラウンドしているので。我々が日頃訪れるレンジではマイボールを打てないので、コースや会長のところ以外での出番は正直言って少ないです。息子がもう少し成長してスイングが作られ始めたら、レンジでもヘッドデータをとって云々は確実にある。ただ今は違う。出番はコース。いや、金子プロのアドバイスを踏まえるならば、長期的なデータに触れるためには、レンジでも蓄積した方が良いのかもしれない。
で、やっぱりジャンボ尾崎プロは弾道計測器使ってないの? まだまだ昔は弾道計測器を使う時代じゃぁ... と思っていたら、そこはさすが時代をリードしてきたジャンボ尾崎プロ。数十年前にすでにお使いになられておられるという*2。ヘッドスピードのみならず、打ち出し角とスピン量。
"特殊カメラによる弾道テスト"
恐れ入りました。
*1 "五感を研ぎ澄ませ!ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーが弾道計測器の使用を見送っている理由とは?," ゴルフサプリby GOLF TODAY, 2023.6.27. 金子柱憲プロ曰く、"使い始めから数字ばかりを見て一喜一憂していたら、頭の中が混乱してしまう。自分のスイング動画もスマホで簡単に撮れて、すぐに再生できるようになりましたが、スマホも、スイング解析器も、所詮は道具だということ。使い方次第では便利なものになりますが、間違った使い方をすると、当然マイナス面も出てくる"。 スマホの動画については、ジャンボ尾崎プロ自身が周りの人たちに撮影させたりして動画をその場でチェックして助言されておられている。有効活用。弾道計測器について、プロが使う様子に触れて真似ることもできるが、やはりジュニア特有の有効な使い方なるものがあると思う。アメリカ本国でもそうだが、UpNextプログラムを通じて数多くの多様なジュニアのケースが蓄積されていくにつれそれが見えてくると思う。これは今までにない取り組み。正解なるものが見えてきてからだと遅いし、使い方が間違えてましたと後から思いたくないので、うちは今のところ、親子で実りある対話をするために客観的なデータが欲しいことに加えて(本人にデータを見せるかどうか、どのデータを見せるのかを私が吟味して)、逆説的だが、感覚を研ぎ澄ませるために使うというスタンス。
*2 テレビ番組の一コマと思われます。非公式でこちら。