2025.8.17
練習、量と質と他に
2025.8.17
練習、量と質と他に
(最終18H、長いパットが残る)
「ゴルフのこと書いてないの?」と息子に言われたので今から書きます。今日はラウンドレッスンで、先週に引き続き息子についてはチラ見程度にして、高校生のお兄さんのアプローチやショートを観察していました。ドライバーは初っ端から280ヤードの看板にキャリーでドカンと当たったり、今度はそれを超えてその先の320ヤード強のフェンスに転がって到達?したり。その隣の打席で、空中でフワフワと、なんとも弱々しい球を繰り出す息子を見ていて、ナイスショットしたのか判別できず。相当良いショットだと思われますが、目だけでなくて耳から入ってくる情報の質の差が...
ドライバーを振りちぎっても本人が高いレベルで望む高さ、距離が出ない。で、取り出したのはSuperSpeed Golf(All Star, 38" Long : Ages 8-10)*1。3本の重さの違うシャフトを振る。先週に引き続き、レッスン中ですけど(注:息抜き)。まだまだスピードが上がらない。今度はふにゃふにゃシャフトのUSKids Yard Clubを取り出してマン振り。しまいにはお兄さんに握らせて振らせようとする息子。シャフトが切り替えしで折れますけど。大事な試合を控えているのに申し訳ない。集中しろ!と怒った方がいいのかな。でも不貞腐れそうだな、これも練習だとか屁理屈言いそうだしな…
一昨日、インスタでアメリカ在住のジュニアゴルファーの親御さんからメッセージをいただきました。面識はなく、息子と同世代。5歳の弟さんもゴルファー。"You have a gift for writing. It's enjoyable to read and also thought-provoking(都合よく意訳しそうなのでChatGPTによると、"あなたには文章の才能があります。読むのが楽しく、考えさせられます") とおっしゃていただき、また、ジュニアのゴルフクラブについて調べていたらたどりつきました、...参考になります、と同日に日本の方からメールが来てテンションが上がる。インスタを経由せずに見つけてくださる方が増えつつあるのかな。あまりにも日記調だとまずいなと思いつつ、寝る前に書いているので、質を上げると寝る時間が遅くなり、頭が回転しすぎて寝つきが悪くなるので、難しい。ゴルファーの朝ははやい。息子より上の世代のジュニアさんのブログと合わて読んでいただけると幸甚です。
ラウンドの内容はティーショットがほぼ散り、2打目が夏のラフで大苦戦。帰りの車中での反省会。球が散るのは反復練習が足りないから。これは息子の意見。私の意見は、家での地味練の質が親子で低いから。今週はショートコースを回る前にレンジでいつもより反復練習を重ねたのに改善せず。ブーメランのように巻いていたので右に出す悪い癖がついてしまったのか。おそらくタイミングありきでインパクトゾーンが極小の点。
節約の実行と議論の時間を増やすため一般道を直走り、帰路の半分ほどのところで、量か質かの議論になり、両方大事だろ!と私が言うと、息子は質の前に量じゃん!と言う。じゃあ下手になるような悪い練習を続けて上手くなるのか?と私が疑問を呈すると、「練習してないのに悪い練習かいい練習か分かるの?誰かがいいと言った練習が質が高いの? 自分で判断しなきゃダメでしょ。だから量が必要なの!!!!!」と、みんゴル(iPad)をやりながら、まあまあ筋の通っていることを言っている。
どっちも大事だと思うけど、練習量、一点張りの息子。その練習の仕方、つまり反復とランダムを踏まえた議論をしたいんだけど、みんゴルに入り込んでしまったのか、父の話に呆れたのか、息子は何も応答せず。そのまま帰宅。
質か量かの二項対立的な話、テーマについては数々の一流アスリートが見解を示しておられる。なかでも良い意味でスッキリしているのが、現在、野球解説者としてもご活躍されている里崎智也さんの説明*2。結論は、ど・ストレート。一流を目指す高校球児に対してのアドバイスは? 「死ぬほど練習しろ、です」。
「アマチュアが量より質と思っているうちは一生(プロになるのは)無理ですね。質の高い練習って能力が高い人にしかできないんですよ。量より質という人は楽したいだけ。楽して得られるものなんてありません。一流選手は質の練習を量やってますからね。量より質という人は(練習を)早く切り上げたいだけ。(量の練習をしなかったら)うまくならないですよ。差が広がるだけです」
直球。質の高い練習は能力による。ただ最後に「一番難しいのは練習したからって結果が出るわけじゃないこと」ともおっしゃっておられる。「確率」。
じゃあ結果が出るのは他にどんな要因があるのか。練習だけに焦点を合わせるなら、怪我とイップス(みたいなもの)を防ぐことぐらいしか思いつかない私。なんのオチもないですが、明日からまた同じことを続けます。
*1 Kerr-Dineen, Luke (2019), "Phil Mickelson (and other pros) Use This Training Aid to Gain Swing Speed," Golf, 2019.8.2. 最新モデルにはジュニア用がない。先端に取り付けるパーツで調整してジュニアも使える仕様だが、低年齢ジュニアが使うにはシャフトが長すぎる。旧モデル(併売?)の在庫がなくなると使えなくなるので次の長さもすでに購入済み。これでシリーズ3つが揃う。Pee Wee (30" Long): Ages 5-7、All Star (38" Long): Ages 8-10、Junior (41" Long): Ages 11-14。息子が好きなプロが使っていると道具にも愛着が湧く。
*2 勝田聡(2023), "里崎智也が高校球児に送るメッセージ『上のレベルに行きたいんだったら…』," The Sporting News, 2023.8.3. 「1日に何時間を野球に時間を当てられるか。下手くそがそれ以外のことに時間を当てて、どうやってうまくなるんやって(笑)」。里崎氏曰く、体を動かすだけが練習じゃない。本や動画を見ることも練習に含まれる。ならば、息子は相当な量をしていることになる。みんゴルにマリオゴルフ。みんゴルworldが来月販売される。みんゴルはグリーンリーディングに役立つのでは。こういう球を打ってみたいとか理想も上がる。体を動かすゴルフ時間が結果的に楽しく、増える。