2025.8.11
習慣化の怖い側面
2025.8.11
習慣化の怖い側面
(私の実家で初心に戻る)
朝ショートコースでラウンド予定でしたが嵐で午前中クローズだったのでインドアで90分打ち込んできました。私も隣打席で練習。息子の好きなように時間を過ごさせたところ、昨日のラウンドレッスンで指摘されたことに取り組んでいる。極めて丁寧に。途中コースモードに切り替えても新たな宿題をこなす。遊んでいるように見えてキッチリこなしている。40分ほど経つと片手打ちを始めて黙々と。そして9時3時に切り替えてそのまま終了。息子じゃないみたい。何か考えが変わったのか。
お盆なので私の実家に。到着次第、私は20年以上稼働し続けているフジ医療器のマッサージチェアに直行。息子はママとおじいちゃんと一緒にスーパーへ。買ってきたのはプラスチック製のゴルフセット。対象年齢3歳以上。なんで今さら? 昔愛用してたアンパンマンのクラブみたい(Instagramのプロフィール写真)。何か考えがあるのか。超軽量クラブでひたすらフルスイング。U-NEXTでフェデックスセントジュードの見逃し配信をおじいちゃんと見てから卓球。パパはボーッとできて束の間の休息。
先日、息子より遥か上の世代で優勝を重ねプロの試合にも出場しているジュニアの親御さんからメッセージをいただきました。「反復練習しないで試合で勝てるなんてすごいです!」と。褒め言葉ではなく、こうした方がいいですよ、というアドバイスで、色々と教えていただき大変ありがたかった。私の視野は狭い。バランス感覚がない。私が考えることなんか分かりきっておられて、その上のレベルのことを娘さんと実践されている。10年以上に渡って。
今はレンジでちゃんと反復練習するのはラウンドレッスンの時ぐらいで、実に息子は少ない。その理由。身体的負荷の蓄積、調整能力の削ぎ落とし、イップス(に近いもの)の潜在的要因の強化。これら3つをジュニア低年齢期に可能な限り回避したいから。反復練習中心のゴルフライフはまだまだ先、と思っています。ただ、家ではひたすら地味練に取り組んできて1日も欠かさず同じことを繰り返してきた。先生からいただいたドリルは当然のこととして、YouTubeで息子が見つけたレジェンドゴルファーのドリル、そして片山晋呉プロのオンラインサロンのドリル。4年以上続けてきた。いわゆる反復練習。その多くが過度な回数をこなすものではないし、そもそもボールを打たない地味練がほとんど。家の狭いスペースで問題なく出来る。
でもTPIやUSKidsのワークショップに参加していると、この反復練習ですらやりすぎじゃないかと頭を悩ませてしまう。私の考えは単なる事後的な正当化かもしれないと。親御さんのメッセージに触れると、いくら気をつけていても自分が都合良く情報や映像をピックアップしてるだけじゃないかと思ってしまう。
それに、完璧なまでに習慣化しているので作業に近い。早くこなして寝るぞ、みたいに。今日も実家から帰るとすぐにお風呂に入って勉強してから作業に移る。取り組んでいる息子の表情に笑顔はない。早く寝かせるために会話も少ない。楽しさ重視、と言いながらそうなっていない。毎日やっていることに対してなのでゴルフライフにおいてこれはデカい。真面目に取り組んでいる証、と解釈するのはご都合主義。
「宿題はなるべくランダム練習でクリアしたい」と息子。私も強く同意。ランダム練習の方が今の息子は楽しい。
技術の追求、ゴルフの深いところに到達しようとすること。ボールをたくさん打ちながらの反復練習がそれらに結びついて必要だと本人が感じた頃が切り替え時か。
実家でプラスチック製のクラブを振り回す息子は実に楽しそう。家に持って帰りたいと強く懇願する息子。私に何らかのメッセージを発していそう。楽しさを取り戻したい感じがプンプンする。