2025.2.5
父と子、感じ方の違い
2025.2.5
父と子、感じ方の違い
(言うことなし)
また気が変わるかもしれませんが、今のところ目先の試合がないので日々の親子ラウンドはピリピリした雰囲気が生じておりません。これを成長の鈍化と捉えるのか、長期的な視点において成長の促進と割り切るのか。さすがに未就学児の時にワイワイとやっていた感じには戻れてなくても、だいぶ楽しさを取り戻したような気がします。
今日のラウンド、父は一度もイライラせず(父自らのショットに対しては...)。父からの助言もありません。
父からあれやこれや言われるのは嫌だ!、と息子は強く思っている。何も語りかけるな!、というオーラがぷんぷん出ています。この思いは息子に限らないようでして、例えば世界の精鋭ドライバーが集まるF1でご活躍中の角田裕毅さん。プロのドライバーとしてこれ以上の階段があるのかと思うほどF1マシーンの如く駆け上がっていった。
カートを始めた翌年(6歳?)、キッズシリーズでチャンピョン*1。その時期はライバルが見つからず、角田さんにとって「レースは勝つスポーツ」だった。ただ、レース経験のあるお父様による細部までの技術指導に対して、感謝して受け入れながらも、7,8歳の頃から楽しくなくなり、厳しくなった本格的な指導が「うざい」と感じたそうです。その時期はカートがそれほど好きじゃなかった(まさに今の我が息子と同じ歳ごろ)。年齢があがると、徐々に勝てなくなる試合も増え、年間王者になれない時期も。
父の信彰さん曰く、「あくまで楽しみながら、家族の団らんの一環として。...才能はつくるもの。自分が楽しいと思うから、上手くなる」*2。私なりに解釈すると(飛躍?)、大きくなってから才能があったかどうかを判断するんじゃなくて、振り返ってみて才能あったんだと思うこと。
細かな技術について考えること、それ自体が楽しくなるように接したい。息子はゴルフに対してそう感じているのに、父の余計な言葉と姿勢がゴルフと息子との良好な関係に水を差している。サポートするというよりも邪魔しないように気をつけようと思った次第です。ひとまず今日の親子ラウンドはそれができていた、と思いたい。
*1 "角田裕毅「悔しくて泣いたのは初めてだった」『NumberTV』挫折地点 #12【番組冒頭動画】," YouTube;Sports Graphic Number, 2025.1.20. ジュニア初期時代について「勝てて楽しかった時期」とも角田さんは説明されておられる。私の意見になりますが、予選での1周のラップタイムを競うのは別として、ゴルフとは異なり、真横の他者の動きに直接左右されるスポーツ。ライバルがひしめく環境にいないと成長しない。技や姿勢を盗むとかではなく。世代トップ集団に身を置き続けないと後からはほぼ追いつけない。逆に、ゴルフと共通するのはジュニア時代からお金がかかること。以下の動画で角田さんご本人がゴルフの話題を持ち出されてお金のことに触れておられます。"給料事情やキツいトレーニングまで、F1ドライバーの実態に迫る…!?角田裕毅選手とホリエモンが対談(前編)," YouTube; 堀江貴文 ホリエモン, 2024.6.6. 4歳の時にバイクとカートを試して、「カートをやりたいって熱心に強く父に言って」始めたそうです。なんとなく始めてしまった息子と私。上のレベルにいけるのだろうか。「家族の団らんの一環として」という点は角田家と共通で、あとは「楽しみながら」をO家は取り戻そうかと思います。
*2 "相模原に「世界最速」届ける: 市出身F1レーサー 角田 裕毅(つのだ ゆうき)さん," タウンニュース, 2021.3.25. 4歳から始めて小さい頃はほぼ負けなしで、最初に参加した大会でいきなり2位。記事にある通り、「父と二人三脚」。父が技術指導しない二人三脚のスタイルをO家は模索中です。