2024.6.13
Slow Motion Swing
2024.6.13
Slow Motion Swing
(ゆったりでも出玉が良い)
ラウンドする日のほとんどは、パッティンググリーンで転がした後、すぐにコースに出ておりました。息子は鳥カゴやレンジで練習しているのが退屈らしく、コースに来たんだからすぐに回ろうよ、という流れに。マットの上で打つなら家でもできるし、それに芝で打つ量を増やしたいという私の考えもありまして、外のレンジで打つのは週1回程度でした。ただ最近は再現性なるものを高めるべく、さらには、レンジボールとはいえ外で実弾道を確認しながらスイングを磨くために、ラウンドの前に打ち込んでいます。本人もそれを希望している。そうなると、芝で打つ量とマットで打つ量が同じくらいに。家に天然芝を敷き詰めるしかなさそうです。
今日もラウンドの前に打ち込みました。良い球筋を求めてただ打っていると単調ですし、再現性向上にもつながらない感じがするので、その時間の多くは先生に教えてもらったドリルに取り組んでいます。さらに今日は、名伯楽Butch Harmonプロが良く薦めているドリルに取り組みました。それは息子が最近お気に入りのSlow Motion Swing*1。その名の通り、スローモーションで再生しているかの如く、ゆっくりスイングすること。まぁ家でも取り組んでいるものですけども。素振りですので。
家や外のレンジで取り組む練習には大変気を使います。松山英樹プロのマスターズ優勝記念番組の内容が記事になっておりまして、そのなかで石川遼プロが練習の仕方について言及されておられます。それが頭にこびりついています*2。
「普通、練習すればするほど人ってうまくなると思いがちなんですけど、やはりそんな簡単な話じゃなかったりするので。間違ったことを1万球打つのと、正しいことを1万球やるのは結果に差が出るので、同じ1万球ただ打てばいいかというと、そういう話でもなかったりするので」
かなりレベルの高いゴルファーにとっての話のような印象を抱きます。間違った練習をしていると悪い癖がより強化されてしまう、なんて考えると結構怖い話です。重ねた練習が逆に悪さをしてしまう。ただ私のようにゴルフを始めたばかりで技量はおろか、スイングに関する知識も少なく、教えた経験が全くない、ということになると、今やっている練習が果たして合っているのか間違っているのか、判断がつきません。仮に知識としては正しい練習に取り組んでいたとしても、ジュニアのこの段階でやるべきことなのか、長期的にみて優先すべきことなのかどうか。
そこで先生の出番となるわけですが、毎日見ていただくわけにもいかないので悩みます。息子のスイングに先生が解説をつけた動画をひたすら本人が見てから練習というスタイルを構築しながらも、本人がスイングに関する動画を見て、これやりたい!と切望するドリルもとりあえず試しております。私が選んだ数多くのドリル動画(その多くは往年のプレイヤーやコーチによるレッスン動画)が息子の選別眼を通じてふるい落とされるなかで、昔から残り続けているそのひとつが、Slow Motion Swingです*3。
丁寧に取り組むと、結構、身体にこたえます。少なくとも私にとっては。
*1 非公式になります。 “Butch Harmon on TGC Academy Live,” YouTube;Golfsauce, 2018.1.27. Slow Motion Swingについては開始16分あたりから。息子は最近インサイドにあげてシャフトが寝過ぎる傾向にあるのですが、この動画でまさしくそれを修正するアドバイスをButch Harmonプロが丁寧にされている。20年以上の前の動画です。英語ですが、映像だけでもなんとなく分かります。同じ課題を抱える息子は「これだ!」と食い入るように見ています。
*2 「松山英樹 メジャー制覇知られざる舞台裏」, クローズアップ現代, 公式ウェブサイト;NHK, 2021.4.15. 記事には丸山茂樹プロの解説も掲載されております。なぜトッププロの中でも松山英樹プロが突出しているのか、という司会者の問いに、「やはり一番すごいところは再現性をしっかりと持つ、それを高めるための練習量をこなすことですね。…自分が再現性を持つという目標にきちんと向かっていた…」と丸山茂樹プロ。生まれ持った癖を修正すべきか、活かすべきか、というのはコーチングの中心的なテーマかと。私には判断つきません。
*3 ふるい落とされたドリルの一つが、連続打ち。本日、「久しぶりにやってみようか?」と声をかけたところ、息子は「絶対にやらない。リズムいいんだから」と。ちなみに4歳の頃は取り組んでおりました。体重移動、下半身の安定、ボールを見る、バックスイングをスムーズに、とかいった理由で。
(いっときグローブを付けていた)